2日続けて朝6時に起きました。きのうは、東京から帰省した娘(神社仏閣ファンです。)のお供で善光寺のご開帳へ。回向柱にさわり、山門に登り、数珠を買ってもらい、ご満悦のようでした。きのうの夕方安曇野市へ移動し、今朝から田植えです。専業農家の人に機械でやってもらっているので、植え直しや端の方を植えることと苗箱の水洗いくらいですが、疲れました。そこで、リラックス・トロンボーンです。
FRANK ROSOLINO (フランク・ロソリーノ)
I PLAY TROMBONE (BETHLEHEM 1956年録音)
トロンボーンというと、大きな音が出ますし、豪放なプレイというイメージがします。しかし、スタン・ケントン楽団のメンバーとして有名になったロソリーノは、このアルバムではミュートを使用するなどしてソフトにプレイをしています。
この作品を聴きたくなる理由は、ロソリーノのリラックスした演奏とともに、なんといってもソニー・クラーク(ピアノ)の西海岸時代の録音が楽しめるからです。メンバーは、ロソリーノ、クラークにベースがWilfred Middlebrooks、スタン・リーヴィ(ドラムス)というもので、ベースはわかりませんが、あとはおなじみのメンバーです。
曲目は、「I May Be Wrong」、「The Things We Did Last Summer」、「Flamingo」という3曲のスタンダードに、ロリンズ作の「Doxy」、ロソリーノ作の「Frieda」、「My Delux」です。「My Delux」を除きテンポは遅いので、ゆっくりとロソリーノのストレートに吹いてくれるテーマメロディが楽しめます。
ロソリーノは「The Things We Did Last Summer」、「Flamingo」という2曲のバラードで繊細な名人芸を披露しています。録音のせいもあるかもしれませんが、ソニー・クラークの打鍵が軽めで、フレーズも明るく、ブルーノート時代とは少し異なります。特に「Doxy」や「My Delux」における、気の利いたイントロ、バッキング、ソロが良かったように感じます。
<植えた後の田んぼの様子>
ロソリーノのプレイについて、本文ではバラードにしか言及していませんが、オープンで吹いた曲も迫力とまとまりがありますね。ジャケットも含め、こういう作品にはそうそう出会いません。
ホント、体を動かした後に聴くと、ロソリーノの温かさが体に沁み入り、リラックスできます。
らしくないクラークのピアノもロソリーノに影響されているのかも知れませんね。
ブルーノートにおけるクラークの音は、重いし粘りますね。そこが魅力でもありますが、実際のところはどうなんでしょうか。気持がはずんでいるのか、フレーズも軽やかに聞こえます。
ジャケットも面白いし、このアルバムはなかなかいいと思います。
ジャケ買いシリーズかもしれません。このごろでは、中身より見た目が大事になっているような気がします(笑い)。それでも、このロソリーノのアルバムは中身を聴くほうに入ります。
いろいろ楽しんでいければよいかなと。
いいアルバムですよね。自分は国内盤さえてに入れる機会に恵まれず,ペラペラのFSRで聴いてます。このせいかも知れませんがクラークは余計に淡白な印象ですね。まあ, BN時代を聴きすぎてますからね(笑)。
ロソリーノを代表する一枚,ベツレヘムというのもいいですね。
ロソリーノのこのアルバムはやはりソニー・クラークの参加が大きいですね。バラードの上手さは定評ありますが、絡むクラークも絶妙です。ロソリーノは映画「私は死にたくない」に、マリガンやファーマーと出ていましたがステージでは陽気な人のようです。
このジャケも秀逸なものですが、マーティー・ペイチ、テリー・ソーントン、ジュリー・ロンドンとジャケ買いシリーズですか。(笑)