きのう、松本市の信州大学キャンパス内で開催されたセミナーに出席しました。旧知の方と久しぶりに会えるという嬉しい気分で出かけたので、長野~松本間の車の中では賑やかなラテン系の曲も入ったヘレン・オコネルのCDをかけてみました。大学の先生などと世間話をしながら昼食をとり、楽しい時間を過ごしました。こういう土曜日もいいものです。
HELEN O'CONNELL (ヘレン・オコネル)
GREEN EYES (VIK 1957年録音)
スイング時代の1939年から1943年までの間、ジミー・ドーシー楽団の看板女性歌手だったヘレン・オコネルが、かつてのヒット曲を録音したアルバムです。ドーシー楽団では男性歌手のボブ・エバリーとのコンビで、1941年に「Amapola」、「Green Eyes」でミリオン・セラーを記録しています。
編曲はマリオン・エヴァンスで、ビッグバンドに一部ストリングスが加わる伴奏です。華やかで、スイング時代を思わせるようなところもありますが、もちろんラテン・リズムの曲ではそれらしい打楽器を使って雰囲気を盛り上げています。
曲目は便宜上大きくわけるとアメリカン・スタンダードとラテン系に分かれます。前者では、「Star Eyes」、「Not Mine」、「Tangerine」、「When The Sun Comes Out」、「All of Me」、「Jim」、「Embraceable You」そして後者では「Green Eyes」、「Yours」、「Amapola」、「Time Was」、「Brazil」で全12曲です。
オコネルは、ラテンやスタンダードを問わずリズムに乗りはつらつとしています。また、長いフレーズの終りの方をデミニッシュエンドさせて消え入るように歌っていくところは魅力的です。当たり曲の「Green Eyes」、「Yours」、「Amapola」はもちろん「Star Eyes」や「All of Me」というスタンダードもいい感じ。
ホームページにドロレス・ホーキンス(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ドロレス・ホーキンス
このレコード大好きです。ヘレンの最高傑作、特にバースから唄われる優しさ溢れるJIMが最高です。(サラ・ボーンもいいけどね)続く豪華な印象の大ヒット曲“アマポーラ”と並んで好きですね。絶対B面ですね。
この作品を聴くと、昔の方が歌手のレパートリーに幅があったのかなと思ってしまいます。ラテンものからスタンダードまで。もちろん「Jim」はよいですね。