群馬交響楽団の第589回定期演奏会が、7月22日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、出かけてきました。
(出 演)
指揮:角田鋼亮
ソプラノ:中江早希
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:福田俊一郎)
角田鋼亮さんは、東京芸大、ベルリン音楽大学に学び、2010年マーラー指揮者コンクールファイナリスト。現在、セントラル愛知交響楽団常任指揮者、2016~2020年大阪フィル指揮者、2018~2022年仙台フィル指揮者を務め、N響など多くのオーケストラと共演。中江早希さんは、東京芸大大学院博士課程修了、第11回東京音楽コンクール声楽部門第3位。モーツァルトやプッチーニ、ヴェルディなどのオペラに出演、宗教曲などのソリストを務める。詳しくは下記をご覧ください。
(曲 目)
コダーイ / ガランタ舞曲
モーツァルト / エクスルターテ・ユピラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)K.165
〈休憩〉
マーラー / 交響曲第4番 ト長調
(感 想)
角田さんについては、今年の4月に東京フィルを指揮した、シューマンの交響曲第1番などを聴いて、好感をもっていましたが、今回も、はつらつとした演奏を展開してくれました。演奏会場の関係もあるのか、全体に群響から出ている音量が大きかったのが印象深く、強弱もつけていました。
僕の今回のハイライトは、コダーイの「ガランタ舞曲」です。初めてコダーイの音楽を聴きましたが、ハンガリーの土俗的な哀感を帯びた旋律や踊りだすような舞曲には、息を吞みました。遅ればせながら、コダーイやハンガリーの音楽をCDなどで聴いてみたい。
中江早希さんは、モーツァルトとマーラー4番に出演していましたが、透明で澄み渡った声が良かった。角田さんの群響定期公演初登場に加え、コンサートマスターの福田さんも初の定期公演登場でソロもありと、フレッシュなマーラーの4番でした。
(出演者のプロフィール)
【角田鋼亮 ホームページ】
【群馬交響楽団 ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
「ガランタ舞曲」や「管弦楽の協奏曲」などコダーイの管弦楽曲集。ジョアン・ファレッタ指揮バッファロー・フィル(NAXOS 2017年録音)。今回購入。演奏に活気があり、録音も新しく、買って良かったCDです。
モーツァルト「エクスルターテ・ユピラーテ」など。コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団。
マーラー「交響曲第4番」。レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(Sony 1960年録音)。独唱が美しい。
持っているのは、バーンスタイン指揮の「マーラー交響曲全集」(CD12枚組)です。
今回の群響定期は、プログラムが面白かったです。コダーイの管弦楽曲は、和音も聴きやすくて、楽しめました。これを機に、コダーイなどハンガリーの作曲家の曲をいろいろ聴いてみたいと思っています。
マーラーの4番は、やはりバーンスタインですね。知り合いのジャズ喫茶のマスターも、バーンスタインのものが好きで、状態の良いオリジナルのレコードを探しています。僕はCDですが、さすがにコロンビアだけあって、バランスのとれた録音のように思います。
コメントありがとうございます。
時折見かけます。流行りの衰勢もあるので、その意味では取り上げられてる
時期なのかもしれません。
コダーイの作品の中でも割合聴きやすく入りやすいので、頭に持ってこられることも
多いですね。
1曲で取り上げられるモーツァルトの歌曲K165。コロラトゥーラの要素もあり、華麗で
引き込まれます。
マーラーは4番から入門したので、その意味では聴いてる回数も多いのですが、
実演はそれほど多くありません。終楽章で女性ソリストが歌いだすと天上界を
イメージさせるという何とも素敵な曲ではありますが、ソリストの出来不出来で
曲が決まってしまうようなところがあり諸刃の剣です。
入門が遅かったので、まだ、バーンスタイン氏までたどり着いていませんが、
何時か聴けるといいなと思います。
郡響の今回の定期は、曲目に特徴があって、僕はガランタ舞曲が良かったのですが、隣の席の方は、マーラーの4番が良かったと話していました。
クラシックは、有名曲しか聴いていないのと、食わず嫌いで、コダーイは、バルトークと似ていて、複雑で無調的な曲を作っていると思い込んでいたので、いままで聴いたことがありませんでした。これから、いろいろ聴いてみたいと思います。
そういう意味で、今回の定期は良かったです。