安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

飯森範親指揮 群響演奏会。モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番、フルートとハープのための協奏曲、交響曲第41番。

2023-07-31 19:30:00 | クラシック演奏会

飯森範親指揮群響の名曲セレクション「ザ・モーツァルト」が、7月29日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴きました。定期演奏会ではありませんが、郡響と同劇場がコラボしたコンサートシリーズの一環です。

   

(出 演)

指揮:飯森範親
ヴァイオリン:アイレン・プリッチン
フルート:上野由恵
ハープ:吉野直子
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)

飯森範親さんは、現在、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、日本センチュリー響首席指揮者、山響桂冠指揮者などを務め、本年4月から群響常任指揮者。アイレン・プリッチンさんは、サンクトペテルブルグ生まれ。2014年ロン=ティボー国際コンクール優勝、世界の主要なホールで公演。上野由恵さんは、第76回日本音楽コンクール第1位、ソリストとして読響、都響などと共演。吉野直子さんは、世界各地でソロ・リサイタルを行うほか、ベルリン・フィル、イスラエル・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。

(曲 目)

モーツァルト / ヴァイオリン協奏曲  第5番  イ長調  K.219 「トルコ風」 
モーツァルト / フルートとハープのための協奏曲  ハ長調  K.299

〈休憩〉

モーツァルト / 交響曲  第41番  ハ長調  K.551 「ジュピター」

以下アンコール曲。
アイレン・プリッチン J. S. バッハ / 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 ト短調 BVW1001 第4楽章 プレスト
上野由恵、吉野直子 イベール / 間奏曲

(感 想) 

群響と高崎芸術劇場が、GTシンフォニックコンサートと名付けて、年間6回の名曲を中心としたコンサートを開催していますが、その2回目のモーツァルトプログラムを聴きました。「フルートとハープのための協奏曲」が楽しみで、吉野さんのハープがよく聴こえそうな席を取りました。

プリッチンさんが独奏した、ヴァイオリン協奏曲5番は、艶やかな美音で、細部までメリハリが効いていて、快活な演奏でした。フルートとハープのための協奏曲は、出だしから上野さんのフルートの表情付けが豊かで、吉野さんの独奏も細かい音まできれいに響いて、満足度の高い演奏で、再演をお願いしたいくらい。

交響曲第41番「ジュピター」では、飯森さんは、ややオーバーアクションにも見えましたが、情熱を感じさせる指揮ぶりでした。第2楽章の緩徐楽章が、美しく、印象に残りました。群響のホルン陣のサウンド、演奏が良く、飯森さんは、演奏後真っ先に立たせて、称えていました。


(群響Facebookからお借りした演奏写真)

アイレン・プリッチン(vn)

上野由恵(fl)、吉野直子(Harp)

   

上野由恵、飯森範親、吉野直子

  

群馬交響楽団。交響曲第41番を演奏しているところ。

【群馬交響楽団ホームページ】

群馬交響楽団 (gunkyo.com)

   

GTシンフォニックコンサートのプログラム。今回は、2回目です。

【あらかじめ聴いたCD】

   

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲全集。アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリンと指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(Deutsche Grammonphon 2005年録音)。

   

モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲。パトリック・ガロワ(フルート)、ファブリス・ピエール(ハープ)、カタリーナ・アンドレアソン指揮スウェーデン室内管弦楽団。(NAXOS 2002年録音)

   

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」。カール・ベーム指揮ベルリン・フィル(DG 1962年録音)。レコードで親しんでいた演奏ですが、CDも購入しました。

【出演者のプロフィール】

飯森範親オフィシャルサイト | -NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE- (iimori-norichika.com)

   



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オール・モーツァルト・プログラム (mobu)
2023-08-01 08:39:11
飯森さんは本年4月から群響常任指揮者なんですね。モーツァルトと言えば、山響との交響曲全集が
思い出されますが、群響も今年度の定期演奏会のテーマがモーツァルトとか。常任の飯森さんの手腕が
どれだけ発揮されるかたのしみですね。このコンサートは定期ではないようですが、吉野さんのハープなど
実力派が絡んでいるので聴きごたえあったと思います。吉野さんは暗譜で演奏したのでしょうか。
この協奏曲はすきですね。5番の「トルコ風」はモーツァルトの中ではコンサートに掛けられる回数は
多いのではないかと思います。オール・モーツァルト・プロというのもなかなか楽しみですが、やる方としては
ある意味ハードルの高いものでしょうね。
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Unknown (azumino)
2023-08-01 17:34:03
mobuさん こんにちは

定期演奏会ではありませんが、プログラムといい演奏といい、かなり力を入れたコンサートだったと思います。名曲ばかりで、聴衆も知っているものなので、演奏する方は、かえってたいへんかもしれません。

吉野直子さんは、暗譜で演奏していました。粒だった音で、見事な演奏でした。

飯森さんの舵取りが、どうなっていくか、楽しみです。
コメントありがとうございます。
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