先日、松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」に行ったら、地元の農家が造っている「りんごジュース」を勧められました。いただいたところ、本当に爽やかな甘さで、絶品といってもいい品物でした。ジャズ喫茶の大型スピーカーで聴きたいアルバム。
PHILLY JOE JONES (フィリー・ジョー・ジョーンズ)
DRUMS AROUND THE WORLD (JAZZLAND 1959年録音)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds, 1923~1985年)は、マイルス・デイヴィス(tp)やビル・エヴァンス(p)との共演でよく知られているドラマーですが、彼自身のリーダーアルバムも多数あります。本作は、1959年の比較的初期に録音されたもの。
メンバーは、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、リー・モーガン(tp)、ブルー・ミッチェル(tp)、カーティス・フラー(tb)、ハービー・マン(fl, ピッコロ)、キャノンボール・アダレイ(as)、ベニー・ゴルソン(ts)、サヒブ・シハブ(bs)、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ジミー・ギャリソン(b)。当時のオールスターが勢揃いしています。
曲目は次のとおり。
1 Blue Gwynn (Philly Joe Jones)
2 Stabelemates (Benny Golson)
3 Carioca (El Tambores) (Edward Eliscu, Gus Kahn, Vincent Youmans)
4 The Tribal Message (Philly Joe Jones)
5 Cherokee (Ray Noble)
6 Land of the Blue Veils (Benny Golson)
7 Philly J. J. (Tadd Dameron)
フィリー・ジョー・ジョーンズ作が2曲、ベニー・ゴルソン作が2曲、タッド・ダメロン作が1曲に、「Carioca」と「Cherokee」は有名ジャズスタンダード。「Stabelmates」も良く知られた曲で、ドラムソロの曲もありますが、親しめる選曲です。
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)の出番が多く、「The Tribal Message」は伴奏無しのドラムソロ曲です。ドラムソロでも彼の場合は、リズムもサウンドも多彩で、飽きないです。また、リー・モーガン(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、ウィントン・ケリー(p)らのソロも入り、放っておくにはもったいないハードバップアルバム。大型コンボで、アンサンブルが今一つ整理されていない感もありますが、エキゾチックなサウンドが楽しめ、リー・モーガン(tp)の輝かしいソロが入る「Blue Gwynn」やハービー・マンのピッコロが入る「Cherokee」あたりが面白い。
フィリー・ジョーの「AROUND THE WORLD」いいですね。大げさなタイトルですが面子は凄い。皆さん、フィリーのために集まったのでしょう。このセッション、リーダーを変えるだけで数枚のアルバムが作れます。ご指摘の通りアンサンブルの乱れがあり、やっつけ仕事の感もありますが、それぞれソロはしっかりしています。
コメントの返信が遅くなりすいません。昨日16日は、お墓、お寺へ行く用事(先祖祭り)があり、疲れて寝てしまいました。
ドラマーのアルバムは、好みが分かれると思うのですが、これは、書いていただいたとおり、よくこれだけのメンバーを集めたものだと、それだけで感心します。
フィリー・ジョー・ジョーンズは、一度だけですが、ビル・エヴァンス・トリオで来日したときに聴きましたが、このレコードを聴いていると(特にソロ部分)、その時のことが蘇ってきます。
北海道は、次第に気温が低くなってきていて、過ごしやすいのではないかと思いますが、ご自愛のほどを。
コメントありがとうございます。