安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フィリー・ジョー・ジョーンズ「Drums Around the World」、ジャズ喫茶「アンの家」で絶品りんごジュース。

2024-08-15 19:30:00 | ベース・ドラムス

先日、松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」に行ったら、地元の農家が造っている「りんごジュース」を勧められました。いただいたところ、本当に爽やかな甘さで、絶品といってもいい品物でした。ジャズ喫茶の大型スピーカーで聴きたいアルバム。

PHILLY JOE JONES (フィリー・ジョー・ジョーンズ)
DRUMS AROUND THE WORLD (JAZZLAND 1959年録音)

   

フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds, 1923~1985年)は、マイルス・デイヴィス(tp)やビル・エヴァンス(p)との共演でよく知られているドラマーですが、彼自身のリーダーアルバムも多数あります。本作は、1959年の比較的初期に録音されたもの。

メンバーは、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、リー・モーガン(tp)、ブルー・ミッチェル(tp)、カーティス・フラー(tb)、ハービー・マン(fl, ピッコロ)、キャノンボール・アダレイ(as)、ベニー・ゴルソン(ts)、サヒブ・シハブ(bs)、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ジミー・ギャリソン(b)。当時のオールスターが勢揃いしています。

曲目は次のとおり。

1  Blue Gwynn (Philly Joe Jones)
2  Stabelemates (Benny Golson)
3  Carioca (El Tambores) (Edward Eliscu, Gus Kahn,  Vincent Youmans)
4  The Tribal Message (Philly Joe Jones)
5  Cherokee (Ray Noble)
6  Land of the Blue Veils (Benny Golson)
7  Philly J. J. (Tadd Dameron)
フィリー・ジョー・ジョーンズ作が2曲、ベニー・ゴルソン作が2曲、タッド・ダメロン作が1曲に、「Carioca」と「Cherokee」は有名ジャズスタンダード。「Stabelmates」も良く知られた曲で、ドラムソロの曲もありますが、親しめる選曲です。

フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)の出番が多く、「The Tribal Message」は伴奏無しのドラムソロ曲です。ドラムソロでも彼の場合は、リズムもサウンドも多彩で、飽きないです。また、リー・モーガン(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、ウィントン・ケリー(p)らのソロも入り、放っておくにはもったいないハードバップアルバム。大型コンボで、アンサンブルが今一つ整理されていない感もありますが、エキゾチックなサウンドが楽しめ、リー・モーガン(tp)の輝かしいソロが入る「Blue Gwynn」やハービー・マンのピッコロが入る「Cherokee」あたりが面白い。

   

レコードのレーベル。僕の持っているものは、JAZZLANDからの再発で、多分、1966年発売。オリジナルは、Riverside  RLP  12-302で1959年発売です。
 
(参考)本作から「Blue Gwynn」が聴けます。
 
Blue Gwynn (youtube.com)


(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、3枚ともフィリー・ジョー・ジョーンズのリーダー作で、右から「Blues For Dracula」(Riverside OJC盤)、本作「Drumus Around the World」、「Showcase」(Riverside OJC盤)。ドラキュラの方が夏向けだったかもしれません。
 

【ジャズ喫茶 アンの家】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:水曜日~日曜日 13時~19時。定休日:月曜日・火曜日

 
お店の外観。蔵の中がジャズ喫茶になっています。
 
 
ジャズは、アルテックのスピーカーで鳴らしています。マスターは、クラシックもお好きで、クラシックの再生には、ロジャースのスピーカーを用いています。
 
 
入店時には、マイルス・デイヴィスの「Circle In the Round」が流れていました。
 
 
持参した、フィリー・ジョー・ジョーンズの「Drums Around the World」をかけていただきました。
 
 
マスターおすすめのりんごジュース。グラスに一杯は500円でしたが、価値ある一杯です。
 
 
農園あづさの「大樹のりんごジュース」。(参考)農園あづさのホームページ:農園あづさ (nouenazusa.official.ec)
 
 
夏の暑い盛りに、最適なジュースでした。その前に珈琲もいただきましたが、珈琲も美味しかったです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フィリージョー (azumino)
2024-08-17 06:58:13
dukeさん おはようございます。

コメントの返信が遅くなりすいません。昨日16日は、お墓、お寺へ行く用事(先祖祭り)があり、疲れて寝てしまいました。

ドラマーのアルバムは、好みが分かれると思うのですが、これは、書いていただいたとおり、よくこれだけのメンバーを集めたものだと、それだけで感心します。

フィリー・ジョー・ジョーンズは、一度だけですが、ビル・エヴァンス・トリオで来日したときに聴きましたが、このレコードを聴いていると(特にソロ部分)、その時のことが蘇ってきます。

北海道は、次第に気温が低くなってきていて、過ごしやすいのではないかと思いますが、ご自愛のほどを。

コメントありがとうございます。
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AROUND THE WORLD (duke)
2024-08-16 17:26:18
azumino さん、暑い日が続きますが、お元気そうで何よりです。

フィリー・ジョーの「AROUND THE WORLD」いいですね。大げさなタイトルですが面子は凄い。皆さん、フィリーのために集まったのでしょう。このセッション、リーダーを変えるだけで数枚のアルバムが作れます。ご指摘の通りアンサンブルの乱れがあり、やっつけ仕事の感もありますが、それぞれソロはしっかりしています。
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