ここ長野市でも朝晩冷え込むようになりました。朝通勤途上で、歩道上の枯葉を掃除している人を見かけました。それを思い出した帰宅途中で、今夜は「Autumn Leaves (枯葉)」を聴くことに決めました。いろいろあるので、今回はジャケットに枯葉が映っているものにしてみました。
Kitty Kallen (キティ・カレン)
「It's a Loneoms Old Town」(Decca 1956年)
ハリー・ジェームス楽団専属時代の「It's Been a Long Long Time」のヒットがよく知られているキティ・カレンのバラード集です。バックはジャック・プレイス指揮のオーケストラでストリングスを多用しています。「Autumn Leaves」は、マントヴァー二楽団流のカスケード・ストリングスを伴奏に素直に歌われます。
他の収録曲では、「It's a Lonsome Old Town」(白い夜霧のブルース)が珍しく、「The Lonely One」がきれいな旋律で気に入っています。秋の夜長のお供にふさわしいアルバムです。
Autumn Leavesは、ジャック・プレヴェール作詞、ジョセフ・コスマ作曲(1947年)のシャンソンです。それにジョニー・マーサーが英語詞をつけました(1950年)。英語詞は、ヴァースの部分には作られなかったので、コーラスからすぐに入っていくのがジャズでは普通です。このキティ・カレン盤もそうです。
しかし、ヴァースも歌詞には、はかなさが溢れ、三連符で始まる旋律も葉っぱが舞うようですし、コーラスへと続くところがききもので捨てがたいのです。そこで初めて唄ったイブ・モンタン(シャンソン)のEPも取り出してみました。ジャケットに映っているパリの枯葉も情緒満点です。ジャケットをクリックしてください。