飯田市に実家がある、長野市在住の友人から、実家の裏山で採ってきたという「たけのこ」をいただきました。この春の時期がちょうど旬で、飯田市の北隣りの下伊那郡豊丘村では、たけのこ掘り(収穫)の体験も行っています。奥さんが、いただいた「たけのこ」を油揚げや豚肉などと一緒に煮てくれましたが、新鮮で柔らかくて最高でした。山菜の時期でもあり、春の自然の恵みに感謝しました。春がテーマになっています。
KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
BLUE SPRING (RIVERSIDE 1959年録音)
先日、山梨県甲府市で30度を記録するなど、今年も猛暑が予想されます。そろそろ初夏に向かう時期だと思いますが、一応まだ春でしょう。そこで、遅ればせながら、春に関連する曲を集めたアルバムを聴いてみました。春に関連した曲は、他にも「Spring Will Be a Little Late This Year」、「Some Other Spring」、「Joy Spring」、「April In Paris」といったものもあり、春に限らず季節を題材とした曲は結構ありますね。
メンバーは、ケニー・ドーハム(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、セシル・ペイン(bs)、デビッド・アムラム(フレンチ・ホルン)、シダー・ウォルトン(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)、又はフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。7人編成の大型のコンボで、バリトンサックスやフレンチホルンを加えて、サウンドに幅を持たせています。編曲は全てドーハムが行っていて、大型コンボによる異色作ともいえます。
曲目は春に関連したものが主です。ドーハムが、このセッションのために書いたものが4曲で、「Blue Spring」、「Poetic」、「Spring Cannon」、「Passion Spring」、スタンダードが、「It Might as Well Be Spring」(春の如く)、「Spring is Here」の2曲で全6曲。「Blue Spring」は、それらしいタイトルですが、「Passion Spring」は、情熱の春、恋愛の春とでも訳せばいいのでしょうか、はっきとした意味はわかりませんが、ちょっと気にかかる曲名です。
大型コンボによるアンサンブルやテンポがおおむねミディアムなこと、また、各人のソロ・プレイなど、全体に暖かくおだやかな印象のアルバムです。ドーハムのオリジナルの「Blue Spring」は佳曲といってよく、適度にブルージーで、彼のアドリブもスムーズでメロディアスです。「It Might As Well Be Spring」では、ドーハム(tp)とアダレイ(as)が対照的なソロをとっていて面白く、重厚なアンサンブルとシダー・ウォルトン(p)らのソロも入る「Passion Spring」もよかった。
【たけのこの煮物】
こちらも「たけのこ」は旬ですので居酒屋でよく出ますが、美味いですね。先日、デイ・バイ・デイで常連さんが持ってきた白子筍というのをご馳走になりました。山の刺身ですね。
先週は雪が降るほど寒かった北海道ですが、今週は春らしい気温に戻りました。それでもまだ平年を下回っておりますので、ケニー・ドーハムの「Blue Spring」がピッタリかもしれません。ドーハムの曲といえばブルー・ボッサが有名ですが、この曲も味があります。詞を付けたくなるようなタイトルですね。
白子筍というものがあるのですね。食べてみたいです。春めいた季節に札幌は行ったことがありませんが、初夏に向かう時期の北海道は新緑など美しいと思います。行ってみたいものです(笑)。
ドーハムのリーダー作は、ブルーノートのものとは異なり、プレスティッジやリヴァーサイドの録音では静的なイメージが強いですが、優れたアルバムが多いように思います。