安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジャッキー・アレン WHICH?

2014-05-21 19:50:38 | ヴォーカル(E~K)

先週、職場の仲間と長野駅東口に最近オープンした居酒屋「山内農場」に行ってきました。白木屋や魚民を展開している居酒屋チェーンのモンテローザ系列のお店なので、他と同じような印象ですが、「さつま揚げ」や「きびなご」など鹿児島のものがあるのが特徴です。東京に出向していた時、出向先に鹿児島出身の同僚がいて、郷里から送ってもらった本場の薩摩揚げをつまみによく飲んでいました。その時に、ほんのりと甘い薩摩揚げの味を覚えました。ちょっと甘さもあるヴォーカルです。

JACKIE ALLEN (ジャッキー・アレン)
WHICH? (NAXOS 1999年録音)

   Whichjackieallennaxos

10年前くらいまで、クラシックについては、廉価盤のNAXOS(ナクソス)レーベルのCDを良く購入していました。そのナクソスが、当時、マイク・ノック(オーストラリアのピアニスト)を総合プロデューサーに迎えて、ジャズの新規録音を行いましたが、そのうちの一枚がこのアルバムで、クラシックを買いに行って、目にとまり購入したものです。

ジャッキー・アレンは、シカゴを中心として活躍し、現在もコンサート・ツァーを行っている現役の歌手です。ブルーノート・レーベルにも録音を残していますが、日本ではほぼ無名だと思います。ジャズ批評2012年9月号の特集「いま旬の歌姫たち」の99ページに「Starry Night」という彼女のアルバムが掲載されているのが唯一の紹介かもしれません。

メンバーは、ジャッキー・アレン(vo)、ビル・カンリフ(p)、レッド・ホロウェイ(ts)、ゲーリー・フォスター(as)、ブルース・ポールソン(tb)、ジム・ヒューガート(b)、ロイ・マッカーディー(ds)。伴奏は、西海岸のベテラン・ミュージシャンが務めています。編曲は、ほとんどをビル・カンリフが行っています。

曲はスタンダード、ジャズ・オリジナル、自作と多彩です。「Too Hot For Words」、「Day Dream」、「Doodlin'」、「Lost in The Stars」、「Dearly Beloved」、「My Romance」、「In You Go」(アレンの自作)、「Left Alone」(レフト・アローン)、「It Was A Little Lonely」、「Which?」、「Admit It」(アレンの自作)、「I'm Just A Woman」、「It's Bad For Me」、「The Meaning of The Blues」、「The Last Dance」。全15曲ですが、曲名を見ると、レパートリーの広さに驚かされます。

ジャッキー・アレンが、やや低め(アルトといっていいと思います)のよく響くなめらかな声で、傾向の異なる曲を歌っています。スローな曲では、高音を伸ばし、一部ではスキャットも取り入れています。ホレス・シルヴァー作「Doodlin'」や「I'm Just A Woman」では、ホロウェイ(ts)やカンリフ(p)のソロも入り、グルーヴィーで、華やかで寛いだセッションといった一面もあります。マル・ウォルドロン作「Left Alone」では、じっくりと語りかけるようですし、「The Last Dance」は、爽やかなボサノヴァ仕立て。伴奏も含めジャズ・ヴォーカルらしい作品です。

【ジャッキー・アレンのホームページ】

http://www.jackieallen.com/

【長野駅東口 山内農場】

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山内農場の入り口、薩摩揚げときびなごのから揚げをスマホで撮りました。このさつま揚げを食べに既に2回飲みに行っています。

【ジャズ批評 いま旬の歌姫たち】

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左が、特集として「いま旬の歌姫たち」を組んだ2012年9月号です。右は、その続編として「いま旬の歌姫たち PART2」が特集された2014年5月号です。



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