長野市内で今日北京オリンピックの聖火リレーが行われました。中国人の学生集団の姿がたいへん多く見られ、またチベットの旗を抱えた人もそこここにおりました。小競り合いもみられたようで、オリンピックの聖火リレーはもっと平和なうちにやってもらいたいものです。頭上を飛ぶヘリコプターの数が半端ではなくて、昨日、今日とうるさい音が響きわたり、ようやく静かになったところです。そこで、魂の融合という題名のアルバムをとりだしました。
MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
SOUL FUSION (PABLO 1977年録音)
ミルト・ジャクソン(ヴァイブ)とモンティ・アレキサンダー(ピアノ)の組み合わせが絶妙で、ハッピー・ピアノのモンティに、ブルースが基本のミルトだと、スイング感が溢れ、しかもグルービーな乗り乗りの演奏がきけます。それはシェリーズ・マンホールのライブ録音(Impulse)でも実証済みです。
また、曲目も新しいものが入っていて楽しめます。スティーヴィー・ワンダー作曲の「Isn't She Lovely」、アントニオ・カルロス・ジョビンの「Once I Loved」をいれて、加えてレイ・ブラウンの「Parking Lot Blues」、ミルトの「Soul Fusion」、「Yano」とセッションにふさわし曲が選曲されています。
メンバーは、ミルトとモンティの二人のほかに、ジョン・クレイトン(ベース)、ジェフ・ハミルトン(ドラムス)というたいへんリラックスしたスイングをするメンバーが選ばれています。聴きものはもちろんミルト・ジャクソンの奔放なアドリブプレイですが、歯切れのいいモンティのピアノやクレイトンも健闘しています。特に「Isn't She Lovely」、「Parking Lot Blues」が熱いプレイです。
バラード「Compassion」やボサノヴァものでは落ち着いたプレイをしていますが、全編楽しさが横溢したアルバムです。4人が一体となっているという意味で「Soul Fusion」なのでしょう。オリンピックも各国一体となって平和のうちに取り行ってほしいものです。
聖火リレー、大変でしたね。
抗議するにも他の方法が…、と思うのは浅はかで単純な考えでしょうかね。
ジョン・クレイトン、ジェフ・ハミルトンといえば、
以前取り上げていたダイアナ・クラールのパリ・ライヴ盤でつきあっていましたね。たしか。
出しゃばらず控えめながら実に堅実なプレイがよかったです。
ミルト、モンティとこの2人ですから、しっかりと楽しめるプレイが予想されます。
しかし、PABLOは似たような印象の盤が多く、「これッ」っていう一枚に辿り着くのが難しいです。
おっしゃるように、パブロの作品は似たような印象のものが多いですね。
それでも、サンタ・モニカ72、ズート、トミフラの作品などを聴いてきました。このミルトもそのうちの一枚です。