安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ナンシー・シナトラ IN LONDON

2008-04-19 19:19:03 | ヴォーカル(L~R)

ここ長野でもようやく桜が満開になりました。雨が降ったので、散った花もありますが、この週末が見ごろです。きのうは雨模様の天気の中を傘をさして帰ってきたので、「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という在原業平の和歌を思い起こしました。桜から連想される曲はあまりありませんが、「桜の木」が曲名に入った歌が収録されたアルバムです。

NANCY SINATRA (ナンシー・シナトラ)
NANCY IN LONDON (reprise 1966年録音)

 Nancy_in_london

日本でもガール・ポップの代表作「レモンのキッス」や「にくい貴方」などのヒットを放ったナンシー・シナトラのヴォーカル盤です。スタンダードも収録されていますが、「I Can't Grow Peaches on a Cherry Tree」という曲が入っていて、Cherry Tree(桜の木)が出てきます。「Cherry Blossom」とか「Cherry」という曲もありますが、このアルバムにしてみました。

ナンシー・シナトラの第3作目にあたるこのアルバムは、ヒット曲「Summer Wine」や「Fridey's Child」というL・ヘイゼルウッド作品を含みます。その他にはスタンダードといっていい「The End」、「The More I See You」が収録され、「Wishin' and Hopin'」、「This Little Bird」、「Step Aside」、「Hutchinson Jail」などが収録されています。

ロンドンレコーディングですが、内容はロンドンには関係なさそうです。しいていえばジャケットでしょうか。編曲は、ビリー・ストレンジで、ナンシーの甘い声にふさわしい弦、コーラスも使った優しいバックをつけています。ささやくようなナンシーの声で唄われており、ヴォーカルものとしても聴けます。「The End」がことのほか印象に残り、「Friday's Child」はシャウト気味の歌声がちょっとブルージーです。

ナンシー・シナトラは、日本ではオールディーズの歌手とされることが多いですが、このアルバムの「The End」や「いそしぎ」(「How Does That Grab You?」に収録)などスタンダードも録音しています。ガール・ポップス、ロックのイメージがありますが、大人向けの曲もなかなかのものです。えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし世の中にな絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからましの中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね、ナンシー。 (bob)
2008-04-20 11:31:54
いいですね、ナンシー。

僕は「BOOTS」しか持っていませんが、
取り澄まして媚びることのないような彼女の歌い方は結構気に入っています。
ヘイゼルウッドとのデュオ「SUMMER WINE」が当時大ヒットしましたね。

ビートルズをはじめとするブリティッシュ・ビートの襲来にもめげずに
ヒット曲を連発したのは当時の痛快事ですね。

これは彼女が敵地ロンドンに乗り込んで逆襲…、
といった趣でしょうか。
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bobさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2008-04-21 19:42:51
bobさん コメントありがとうございます。

>取り澄まして媚びることのないような彼女の歌い方

お書きになっている通り、アメリカでヒットを放っていた時は、まさにそんな歌い方です。僕はそれもいいんですが、初期のかまとと時代も喜んで聴いています。掲げたこのアルバムは昔からヴォーカルファンに注目されたものでもあります。
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