雨降りの月曜日、肌寒い天候です。暖かいハード・バップを聴きたいと思い、取り出したのはユーゴスラヴィア出身の人気トランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)の「After Hours」です。
DUSKO GOYKOVICH
AFTER HOURS (enja 1971年録音)
LPのB面の第1曲目「Remember Those Days」(ダスコ・ゴイコヴィッチの自作)が好きでたまにききたくなります。哀調を帯びたメロディーを温かみのある音色のトランペットが奏でていきます。そのメロディとコードを記した自筆と思われる楽譜が裏ジャケットに記載されています。来日公演の際にサインをもらいましたが、その筆致と同じです。
メンバーは、当時のヨーロッパ・オールスターズともいうべきのもの。Dusko Goykovich (tp)の他はTete Montoliu(p)、Rob Langereis(b)、Joe Nay (ds)です。テテ・モントリューは粒だったやや硬質な音色で、サポートにソロにと大活躍です。結構細かくトランペットにからんでいます。Dusko自作の「Old Fisherman's Daughter」、「Ten to Two Blues」、コール・ポーターの「I Love You」などいつ聴いても満足する作品です。
今夜はB面の方は2回廻しました。LPはCDに比べて、当たり前ですが裏面に印刷された楽譜が大きいので、当分はLPを聴き続けます。