友人から採ってきたばかりのタケノコをもらいました。フレッシュなもので、いかにも先ほどまで竹藪の中に生えていたというような色をしています。奥さんに頼んで煮物を作ってもらい美味しくいただき、ビールの味も一段と引き立ちました。ハードバップ時代にフレッシュな新人が集まったVEE JAYレーベルの作品をとりだしました。
FRANK STROZIER (フランク・ストロージャー)
FANTASITIC (VEE JAY 1959年録音)
VEE JAYレーベルの作品は、必ずしもジャズばかりではありませんが、ことジャズに関してはハードバップ期に良い作品をたくさん残してくれたレーベルとして記憶しています。フランク・ストロージャー(アルト・サックス)の初リーダー作である本アルバムもその一枚に挙げていいだろうと思います。
注目されるのはメンバーです。ストロージャーの他、ブッカー・リトル(トランペット)、ウィントン・ケリー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ジミー・コブ(ドラムス)という素晴らしい顔ぶれです。ブッカー・リトルは、クリフォード・ブラウンの後任としてマックス・ローチ・グループに入って活動をしていたときに当たります。
ストロージャーは、3曲のオリジナル作品(「A Starling's Theme」、「I Don't Know」、「Runnin」)を提供しており、意気込みが伝わってきます。W・ケリーの「W.K.Blues」、B・リトルの「Waltz for Demons」がオリジナル盤の収録曲。そこにいま聴いているFunHouseから出た日本盤LPには「Just in Time」がプラスされています。
チャーリー・パーカーが出発点なのでしょうが、ストロージャーには新しい感覚もうかがわれます。リトルがいるせいもあり、ちょっとエリック・ドルフィーを思い浮かべましたが、「Off Shore」では伝統的な美しい吹奏をしています。B・リトルは自作の「Waltz For Demons」をはじめ特徴のある鋭いプレイをしています。
ホームページにジェーン・ハーヴェイ(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジェーン・ハーヴェイ
また、トラックバックもありがとうございます。拝見させていただきました。
やはりリトルが群を抜いて新しめですね。ストロージャーも健闘しているのですが、聴いたあとの率直な感想としてはどうしてもリトルのプレイが印象に残ります。
記事に刺激され、久しぶりに引っ張り出して聴きました。
おっしゃる通り、メンバーがすごく魅力的ですね。個人的にはブッカー・リトルのトランペットが聴けることで嬉しい一枚になっています。
ストロージャーのアルトにドルフィーを連想してしまうのはぼくも同様です。ただストロージャーはもっとメロディックでクールな感じがします。
TB送らせていただきました。よろしくお願いいたします。