きのう(5月1日)はメーデーでした。午前中は集会に参加して、午後は仕事に戻り夕方からは反省会(単なる飲み会)にいってきました。集会ではパート社員の正社員化の話が出ていましたが、大学卒業後フリーターとなっている娘さんがいるNさんは、「夢を追っているという本人の考え方を変えてもらわなくてはどうにもならん」とため息まじりに話していました。なかなか親子の考え方は合わないようです。名前にジュニア(Jr.)のついたミュージシャンの作品です。
WALTER DAVIS JR. (ウォルター・デイビス・ジュニア)
DAVIS CUP (BLUE NOTE 1959年録音)
日本では、祖父母の名前と同じ名前をつけることはできますが、親の名前を子供につけることはできません。したがって、親子で同一の名前の人はいないはずです。ところが、アメリカではなんとかジュニアという方は多いようです。サミー・デイビス・ジュニアやウォルター・ビショップ・ジュニアなど、親子で著名なミュージシャンだとマルサリス父子、ピザレリ父子などがすぐにあがります。今夜はウォルター・デイビス・ジュニアにしてみました。
ウォルター・デイビスの代表作です。アート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズに参加していたころの作品です。ブルーノートらしく、メンバーが素晴らしくドナルド・バード(トランペット)、ジャッキー・マクリーン(アルト・サックス)、デイビス(ピアノ)、サム・ジョーンズ(ベース)、アート・テイラー(ドラムス)というハードバップど真ん中のメンバーです。
収録された6曲はすべて、ウォルター・デイビスの作曲によるものです。ピアニストとしてはパウエル追求派ですが、饒舌というより曲によりとつとつという感じでも弾いています。「Sweetness」というきれいで甘いバラード・ナンバーが、ピアノ演奏では印象に残ります。その他はすべてストレートなハードバップです。「Rhumba Nhumba」ではラテン・リズムのテーマとそのあとに続くマクリーン、バードのソロが面白く、「Minor Mind」では2管のからみもスリリングで聴きごたえがあります。
デイビスは、この後1977年まで録音がありません。デビュー作にして最高傑作をブルーノートに残しました。聴いてみると、曲づくりにも優れていたので、当時もっと演奏活動をしていたらよい曲も残したに違いありません。ジャズ界から去り洋服店をやっていたというから信じられないです。もしかしたら、家庭の事情で家業をやっていたのでしょうか(憶測です)
ちょうど3ヶ月前にマクリーンの「NEW SOIL」セッションに参加していますよね。
同じようなメンバーで。
この「NEW SOIL」のB面3曲すべて彼のオリジナル、素晴らしい曲が連続で楽しめるんですね。
このアルバムでも聴けるように、彼のコンポーザーとしての才能は素晴らしいと思います。
でも、肝心のピアノプレイは、ちょっと引っかかる感じが少し苦手なんです。
ついついマクリーンのアルトに耳が行っちゃうんですね。
この時代のドナルドバードとジャッキーマクリーンが大好物で、もうタマランです。2人のソロには独特のコクと甘みが有り、一度魅せられてしまうと癖になりますね!
ウォルター・デイビスのこのアルバムは拙ブログでも話題にしましたが、ジャズ喫茶の人気盤でしたので、愛聴されている方が多いですね。
何といっても素晴らしいのはバードとマクリーンのコンビでして、55年のカフェ・ボヘミアのジョージ・ウォーリントン盤では、この二人も荒削りでしたが、4年後のソロリレーのスムーズさには驚いたものです。時と共に伸びる姿は眩しくもあります。
ジュニアでは、ウォルター・ビショップがいましたね。ネタ拝借です。(笑)
おっしゃるとおり、マクリーン、バードとも最良のプレイをしているのではないでしょうか。
このへんのアルバムになると、ジャズファン、特にハードバップ好きにはそれぞれの思い入れがあるでしょう。私もジャズ喫茶でリクエストしていました。
ウォルトー・デイビスについては、新しい吹き込みも持っているので、そのうちにホームページで取り上げる予定です。
>2人のソロには独特のコクと甘みが有り、一度魅せられてしまうと癖になりますね!
本当そのとおりです。マクリーン、バードの魅力は理屈抜きですね。
このへんを気に入ってくるとジャズからはなれられなくなります。ブルーノートはしょっちゅう再発されていますが、このような盤が多いですから、ある程度売れるのでしょう。
おっしゃるとおり、カフェ・ボヘミアのウォーリントンでは、Peck(つつく)という感じでした。フレッシュさはあるけど、落ち着きやまとまりがいま一つのような気がしました。これは最高ですね。
僕の上記の記事で、サミー・デイビス・ジュニアとウォルター・ビショップ・ジュニアをあげていますが、この二人の氏名からそれぞれもってきてウォルター・デイビス・ジュニアをとりあげてしゃれたつもりでした(笑)。
「スピーク・ロー」については、今週早めに投稿する予定です。