先月、諏訪市に所用で行った際に、友人の案内で、諏訪大社の上社を訪れました。下社の方は、何度か訪れたことがるのですが、上社は市街地から離れていることもあり、今回が初めてです。境内は巨木に囲まれ、歴史を刻んだ建造物があって、厳かな雰囲気でした。豪快な御柱祭で有名な諏訪大社ですが、その日は静かで、心を落ち着けて参拝してきました。日本人の豪快な演奏を。
日野元彦
流氷 (スリー・ブラインド・マイス 1976年録音)
僕は、学生時代や勤め始めてしばらくは、ジャズ喫茶でジャズを聴くことが多かったので、日本人ミュージシャンのアルバムはあまり聴く機会がなかったのですが、中には例外もあって、この「流氷」は、何度か聴いたことがありました。スリー・ブラインド・マイスがリリースしたアルバムの中でも有名なものだろうと思いますが、最近、ディスク・ユニオンからCDが発売になったので、購入しました。
メンバーは、山口真文(ts)、清水靖晃(ts)、渡辺香津美(g)、井野信義(b)、日野元彦(ds)。1976年2月7日に根室市民会館でライブ録音されたものです。当時の日野元彦のグループに、山口真文が加わり2テナー編成です。山口真文は、今年9月に御茶ノ水ナルで聴きましたが、コルトレーンからの影響がうかがえる演奏は変わっていませんし、サウンドも美しいものでした。
曲は、日野元彦のオリジナル「Ryuhyou」(流氷)、タッド・ダメロン作「Soultrane」、スティーヴ・グロスマン作「New Moon」、CDでは、「リオ・ローマ」と「ミルキー・シェード」(多分渡辺香津美作)が追加されています。ライナーは、LP発売当時のものの復刻なので、追加曲についてのインフォメーションがありません。日野元彦が、スティーヴ・グロスマン(ts)とツァーしたところから、グロスマンの曲が入っています。「Soultrane」もグロスマンがよく演奏する曲です。
有名アルバムなので、お持ちの方が多いのではないでしょうか。今回、改めて聴いてみて、当時の日本のジャズ・シーンはリスナーも含めて、元気があったのだという感慨に浸りました。「流氷」は、日本的な民謡を想わせるテーマから、山口、清水のハードなテナーソロ、そして、異次元の渡辺のギター・ソロでクライマックスを迎えます。さすがに、このテーマとソロは記憶にありました。山口真文(ts)の「Soultrane」におけるバラードプレイも、次第に熱気をはらんでいき、全てが熱い。
【諏訪大社 上社本宮】
所在地:長野県諏訪市中洲宮山1
TEL:0266-52-1919
ホームページ:諏訪大社
南側にある鳥居から境内に入り、正面の門から続く建物の中を通って参拝に向かうのが正しいそうです。
境内工事中なので、拝所でお参りしてきました。拝殿が見られなかったのは残念。
勅願殿(祈祷所)。巫女さんがちょうど登っていくところでした。鬱蒼と茂っている樹木などこの一帯は、長野県天然記念物になっています。
一の御柱。
諏訪大社の系列は、土俵が境内にあって、奉納相撲が行われるようです。