久しぶりに松本市島内にある「月詠珈琲」へ寄りました。店内に置かれたスピーカー「JBLオリンパス」からはフュージョン系の軽いジャズが流れていて寛げました。珈琲、トーストが美味しい。大きなスピーカーで聴きたいアルバム。
FREDDIE REDD (フレディ・レッド)
SAN FRANCISCO SUITE (RIVERSIDE 1957年録音)
フレディ・レッド(p, 1928~2021年)は、1949年にO・ペティフォード(b)グループでプロ活動を始めたのですが、「The Music from The Connection」(1960年)と「Shades of Redd」(1961年)をブルーノートへ録音して渡欧。米国に1974年に戻り、以後も録音はありますが、日本では知られていないかもしれません。
メンバーは、フレディ・レッド(p)、ジョージ・タッカー(b)、アル・ドリアース(ds)。サイドメンも良くて、ジョージ・タッカーのベースが力強く、また、アル・ドリアースは繊細なブラシワークを行っています。ドリアースは、マル・ウォルドロンの「Left Alone」(Bethlehem)でプレイしています。
曲目は次のとおり。
1 San Francisco Suite (Freddie Redd)
View of the Golden Gate Bridge
Grant Street(Chinatown)
Barbary Coast
Cousin Jimbo's Between 3 and 7 A. M.
Dawn in the City
2 Blue Hour (Freddie Redd)
3 By Myself (Arthur Schwartz)
4 Ol' Man River (Jerome Kern)
5 Minor Interlude (Feddie Redd)
6 This is New (Kurt Weill)
7 Nica Steps Out (Freddie Redd)
フレディ・レッドの自作が4曲、あとの3曲は、スタンダード曲です。特に「San Francisco Suite」は、サンフランシスコの街を描いたもので、演奏時間は、13分半ほどです。
フレディ・レッド(p)というと、自作を演奏するというイメージがありますが、演奏の方は、バド・パウエルを髣髴とさせるバップ系列です。「San Francisco Suite」(サンフランシスコ組曲)が聴きもので、クラシックの交響詩風でもあり、想像力を刺激してくれます。「Blue Hour」や「Minor Interlude」は、マイナー調で、ソニー・クラーク(p)に通じるような味わいがあり、別の一面をみせてくれます。ベン・タッカー(b)とアル・ドリアース(ds)も好演していて、なかなかの佳作。
(参考)サンフランシスコ組曲が聴けます。
Freddie Redd - San Francisco Suite - YouTube
安曇野市宅で聴いているところ。「San Francisco Suite」は、CDで聴いています。
飾ってあるレコードは、いづれもフレディ・レッドの、右から「Under Paris Skys」、「Shades of Redd」、「The Connection」。再発盤と国内盤です。
【月詠珈琲】
住所:長野県松本市島内7717
電話:0263-74-1487
ホームページ:月詠珈琲 (matsumoto-tsukuyomicoffee.com)
駐車場から緩い坂を上がります。
建物外観
店内
オーディオ装置。JBLオリンパスのスピーカーが美しい。
アンプ類など。マッキントッシュなど。
窓に沿って設けられたカウンター席に座りました。
中煎りのブレンドコーヒー。お店では、「協奏曲(コンチェルト)」と名付けていました。サーバーでもってきてくれ2杯分くらいあります。
やや酸味が勝っていましたが、甘みも感じられ、香りも良かった。
軽食にトーストを注文。
アンズのジャム。
このパンがとても良かった。松本市中央の老舗パントリーマルナカのイギリス食パン。