春野に到着してフェンスの錠を開けようとしたときドキッとした。
グレーの毛が散乱していて、まだ血の色も鮮やかな小さな骨が落ちていたのだ。
この場所でネズミでも食べた奴がいるのかな?と思った。
だがネズミにしては毛足が長すぎる。
とりあえず水で流すことにした。
ついでに裏にも水を撒こうと思ったその時「わぁっ」と声が出てしまった。
コンポストのフタが空いていたのだ。
そしてコンポストには足跡が着いていた。
これで分かった。
コンポストはネジって開け閉めする。
そいれが出来るのはサルしかいない。
コンポストについている足跡もサルのものと思えば合点が行く。
フェンスのところに落ちていた骨付き肉は真新しく、またコンポストに捨てた覚えはないから奴が持ってきて、そこで喰らったのだ。
落ちていたのは被害者の毛ではなくて加害者の毛だ。
フェンスの上にも毛が残っている。
たぶんフェンスの上で身体を掻いたのだろう。
この季節は毛の抜け替わる時期だ。
鉄製の大釜にもゴッソリ抜けた毛のカタマリが落ちていた。
ここで水を飲んだのであろう。
その毛を棒の先につけてY爺さんに見てもらった。
「ああそりゃぁサルに違いねぇ。昨日うちにも来たよ。ミカンを持って山の方へ行った」と言った。
単独行動する大きなサルの仕業であることは明白であった。
私の知らない間にイロイロなことが起きている。
その一部始終を見たいような見たくないような。
グレーの毛が散乱していて、まだ血の色も鮮やかな小さな骨が落ちていたのだ。
この場所でネズミでも食べた奴がいるのかな?と思った。
だがネズミにしては毛足が長すぎる。
とりあえず水で流すことにした。
ついでに裏にも水を撒こうと思ったその時「わぁっ」と声が出てしまった。
コンポストのフタが空いていたのだ。
そしてコンポストには足跡が着いていた。
これで分かった。
コンポストはネジって開け閉めする。
そいれが出来るのはサルしかいない。
コンポストについている足跡もサルのものと思えば合点が行く。
フェンスのところに落ちていた骨付き肉は真新しく、またコンポストに捨てた覚えはないから奴が持ってきて、そこで喰らったのだ。
落ちていたのは被害者の毛ではなくて加害者の毛だ。
フェンスの上にも毛が残っている。
たぶんフェンスの上で身体を掻いたのだろう。
この季節は毛の抜け替わる時期だ。
鉄製の大釜にもゴッソリ抜けた毛のカタマリが落ちていた。
ここで水を飲んだのであろう。
その毛を棒の先につけてY爺さんに見てもらった。
「ああそりゃぁサルに違いねぇ。昨日うちにも来たよ。ミカンを持って山の方へ行った」と言った。
単独行動する大きなサルの仕業であることは明白であった。
私の知らない間にイロイロなことが起きている。
その一部始終を見たいような見たくないような。