家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

くい打ち

2010-05-07 08:43:30 | Weblog
先日力持ちで背の高い友人が来たときに杭打ちをお願いした。

杭が長いので私では身長が足りない。

私が杭を持ち彼がハンマーである程度打ち込んだ。

続いてカケヤで杭を打ち込むところカケヤを持っていなかったのでキネでやってもらった。

ところがキネの頭がすっ飛んでしまった。

もともとキネは臼に入っているモチ米を搗くもの。

杭では打ち辛いし無理があったかもしれない。

じゃぁ別のもう1本の杭をハンマーである程度打ち込んでおくか。

再び杭を私が支え友人が叩く。

「あーっ」と友人の声。

杭を支える私の左腕と頭の間にある空間をハンマーの頭が落ちていった。

「急に軽くなったと思った」と友人。

杭は1本だけにして急遽中止した。

別の日カケヤを買って持っていった。

上に振り上げたカケヤを杭に向けて真っ直ぐに振り下ろす。

2度3度繰り返す。

カーンカーンと森の中に軽い良い音がこだます。

もう少し深く叩き込もうとするが入って行かなくなった。

それでもカケヤを振り下ろしていた。

杭の先端が割れてしまった。

たぶん土の中の岩か木の根に到達してしまったのだろう。

しかたなく、そこでよいことにして終了した。

割れた部分はノコギリで切り落とした。

切り出した竹を手すりにするように杭と杉の木に縛り付けた。

山を持っているのだから杭打ちはよくある作業。

杭作りから杭打ちも上手にならなくてはいけない。

それより振り下ろす道具の頭を飛ばさないように整備するほうが先決だ。