家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ブロック2個の重さ

2010-05-30 08:39:07 | Weblog
道路下にある東屋の横に余ったブロックがある。

そのブロックを宅地内で使いたい。

片方が邪魔で、もう片方が受け入れたい。

これはもう、このブロックを運ぶしかない。

ところが道路下に30メートルほど急坂を下ったところにあるのだ。

これをどのように運べば効率が良いかを考えた。

良い手は思い浮かばない。

とにかく地道に運ぶしかないと決心した。

1度目はリュックサックを利用した。

ブロック1個をリュックサックに詰めて背負う。

空いた両手に、もう1個のブロックを持って坂を上がった。

前に1個持ち後に1個背負う格好だ。

「なんだ。いけるじゃん」

この誤解は15メートル上がった地点で既に解けていた。

だがやり初めというのは頑張りすぎるものらしい。

一気に上まで上がりきってしまった。

ヘトヘトとは、このことだ。

筋肉が疲労を訴えて精神がそれに答えを出した。

「やめー」

もう次を運ぶ気力を喪失させてしまったということだ。

後日キャリーカートを持参した。

ブロックが2個縦に繋がっているものがある。

これから運んでみることにした。

2個はモルタルでしっかり接続されている。

それをキャリーカートに乗せた。

落ちないようにベルトで固定した。

舗装道路で力を発揮するように作られているキャリーカート。

草の生えた土の急坂を登るのには適していない。

だがリュックサックよりは、ましな気がした。

小さな車輪は、時には有効であり時には無意味というより邪魔だった。

やはり途中で一休みしないと上がれなかった。

最後に1個1個のブロックを2個横向きに重ねて積んで運んだ。

これは重心が低くて安定していた。

だが重さは、まぎれもなく2個分だ。

間違っても「運び易かった」とは言えない。

とりあえず邪魔物は片付き物置の基礎となって利用されることになった。

初めから新しい物を購入したほうが楽なことは分かっていた。

だが何故か気持ちとしてスッキリしている。