家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ケモノより怪しい

2010-10-15 07:07:07 | Weblog

車で走り出して、すぐのところに一旦停止がある。


車を止めた。


複数のイヌの鳴き声が聞こえた。


犬の声も大きいが、それよりも異常な声なのに気がついた。


その交叉点の近くにイヌのトリミング屋さんがある。


そこの犬がいっせいに吠えているのだ。


トリミング屋さんの隣は貸し駐車場になっている。


そこに大きめのネコが歩いていた。


イヌの声には無関係とばかりにゆっくり歩いている。


私はとっさに「このネコが原因で犬が騒ぐのかな?」と思った。


ネコは毛のつやがよく尻尾が長い。


袋が付いていたのでオスだ。


きっと血統の良いネコなのだろうと推察した。


行き先とは違う方向だが、車をその駐車場に入れた。


ネコはなおも悠々と歩く。


駐車場の端まで来て車を止めた。


振り向いたネコ。


「あっ!!」


ネコではなかった。


顔が細くて白い線が鼻筋にクッキリ入っている。


ハクビシンだった。


ケータイで写真を撮った。


ハクビシンはゆっくりと目の前の家の横にある車庫の車の下に消えた。


私は、その家に知らせるべきだと感じ呼び鈴を押した。


奥から玄関に歩き寄る音が聞こえた。


「はい」と言って黙っている。


私はドアが開くものだと思って佇んでいた。


「どちらさん?」と聞くので


「北小の前の◎◎です」と答えた。


ドアは開かない。


「何ですか?」と言う。


「今ね、お宅の車の下にハクビシンらしい動物が入っていったものですから」と伝えた。


「あぁそう」と言い終らないうちに奥に戻っていく音が聞こえた。


なんだ!ハクビシンより私の方が怪しいのかと気付いた。

 


箸作り

2010-10-14 08:25:50 | Weblog

いただいてあった煤竹(すすだけ)を使って木工で遊んだ。

切った竹の長さを揃えれば、それは箸。

でも使いやすいように先端を細くしたりトゲが刺さらないように整えた。

竹の節をうまく利用したいと思ったのだが割るときに節の手前で折れてしまう。

だから少し短くなってしまった。

それは子供用箸。

逆に長すぎる物も出た。

それは菜ばしですが何か?

折れた節の部分だけをきれいにして穴を2箇所空ける。

そればボタン。

もう一つ作った。

先端を薄くしていってペーパーナイフ。

煤竹は見た目は汚らしいのだが金タワシで擦ると、とてもきれいな色が出てくる。

Y爺さんの息子さんが通りかかった。

「何してるだー?」

「箸を作っています」

「えー?」

「お箸。竹を2本 長さを揃えれば箸でしょ?」

「おう。箸だ」

笑って去っていった。

帰宅してペーパーナイフを試してみた。

ちゃんと切れる。

妻がボタンをボタンと認識した。

「こんなもんで先日もちゃんと売っていた」という妻の証言。

私もクラフトフェア等で見ているから

「そうだよな」と妻の言葉に甘える。

草刈りばかりが私のやることじゃない。

これから箸だらけになる予感。

 

 


楽土舎 ジャズコンサート

2010-10-12 08:53:21 | Weblog

楽土舎 地下の舞台でのジャズコンサートに行ってきた。

演奏者は 金澤英明(コントラバス)溝入敬三(コントラバス)柴田敏弥(ピアノ)。

「静岡県の変わったことが好きな皆さん」という金澤さんの挨拶で始まった。

夜の野外でのコンサートなのだから、そういう言葉が浮かぶのは当たり前かもしれない。

蚊取り線香の煙が立ち昇り虫の音が高らかに鳴り響き空は満点の星。

芝生の上に座り込んだ聴衆の顔を時おり涼しい風が撫でる。

今回はアルバム「春」のトリオでの演奏で、そのアルバムからの曲を何曲か披露してくれた。

「春を売って旅して来ました」という金澤氏のMCに笑いが起きる。

売春かよと。

彼独特のウイット ユーモアが演奏にも現われる。

チャカチャカチャンチャン チャンチャンチャンという中華風の音階をさりげなく入れたりするのだ。

隣に居る溝入氏も思わず微笑んだ。

さすがにプロだけあって卓越した演奏で我々を魅了した。

だが屋外である故にコントラバスのはらわたをえぐる様な重低音は聴かれないし都会的な打楽器的サウンドも空に虚しく吸い上げられていった。

だが今回はもうひとつ私にだけプレゼントが用意されていた。

駐車場から楽土舎に向かうとき180センチはあろうかという美女二人が道に迷っていたのだ。

私が声をかけたのは言うまでもない。

場内で別れたが観客席で唯一背を持たれかけることの出来る場所を確保していたら再びその二人が偶然隣に座った。

かくして「今日は3人で来ました」のような幸運に見舞われたのである。

「今日のこの天気は私の行いが良いために」と金澤氏が言う。

私も同じことを言いたくなった。

「今日のこのラッキーは私の行いが良かったからです」と。


母の指先

2010-10-09 08:47:17 | Weblog
母と一緒にカイロプラクティックに通っている。

母が施術を受けているとき私が母の足を揉む。

もうそれも当たり前になった。

今回は施術の終わった母が私の足を揉んでくれた。

「こうやると気持ちいいら」と言って私がいつも母にやっているように。

ありがたかった。

少し驚きがあった。

力が弱すぎるのだ。

小学校低学年程度の体格で83歳になるのだからしかたがない。

だが私は衰弱した母を驚くほど感じた。

先生は力強く私の肩をマッサージしていた。

涙が出た。



花の香楽会 稲刈り

2010-10-05 07:56:18 | Weblog
花の香楽会 稲刈りに参加した。

いつものように旭屋酒店さんが朝車で迎えに来てくれた。

重役出勤みたいでありがたかった。

だがどうも昨日の疲れが残っているようだ。

腰が重くてどうにもならない。

稲刈りなど出来ようハズもない。

準備の人たちをながめていた。

とにかく食事タイムまで身体を休めるのではなく、正に時間をつぶしていた。

「しかしナンだねぇ。最近の若いもんは男でも眉毛を細くするんだねぇ。似合わねぇったらありゃしない」

年寄りのごとく独り言をブツブツと言いながら着ている服をシゲシゲと眺める。

「何か変わっているよなぁ服も靴も。これがお勉強の出来る人たちなんだからなぁ」とまたまた独り言。

さて乾杯があって食事スタート。

焼き物あり天ぷらあり肉屋さんのソーセージからトッポッキもある。

手当たり次第に食べていくが、お目当ての酒が進まない。

どうやら腰だけでなく消化器系も疲れているようだ。

だが元気の元である友人たちの姿が見当たらないことにも大きな原因があるようだ。

アノコもコノコも来ていない。

あれ?あのOGOBもいない。

こんな寂しい楽会は初めてだ。

元気は食べ物や飲み物の他に友との語らいが根源であることを痛切に感じた。

今回会場の隠れていた石段がお目見えした。

庭から堤防に通じている。

ゆっくり上がって川を散歩してみた。

子供たちが楽しそうに川遊びしていた。

ここから国土交通省こちら側は県という縄張りの立て札があった。

天気予報は曇り雨だったが実際には、まばゆいほどの晴天だ。

予報が当てたのは私の心か。


吹矢静岡県大会

2010-10-04 07:09:54 | Weblog
第七回スポーツ吹矢静岡県大会があった。

私も出場したのだが大会運営スタッフとしても忙しかった。

去年は会計係と駐車場係と写真係。

今年は記録係として働いた。

記録係は二つに別れていて一つは選手の得点を集計し成績発表すること。

二つ目は写真撮影することだ。

集計については私なりの合理的なやり方を理解したスタッフが手際よく捌き、ほぼすんなりやれた。

だが昼休みに事件が勃発した。

昼食を半分程度食べ終えたときメインスタッフS氏が血相を変えてやってきた。

「タイヘンな事態です」と言う。

見れば私のミスで集計がとんでもないことになっている。

弁当を捨てて記録係テーブルにすっ飛んでいった。

S氏と二人で記録用紙を1枚1枚確認作業した。

疑わしい用紙は2枚発見された。

調べてみると、やはり誤入力されていた。

だが、ほとんど全体の順位には影響しなかったので安堵した。

私が得点表を作るときのパソコン操作ミスで選手の順番が入れ替わっていた。

だから違う人の得点が誤入力されてしまったというわけだ。

S氏のパソコン操作は流石にプロだ。

これぞコンピューターという便利さを見事に見せ付けてくれた。

S氏とコンピューターに感謝した。

写真担当も高い意識で働いてくれた。

私も写真を撮ったが働くスタッフを取るだけで足りた。

さて私の成績だが。

個人戦去年は31点31点31点31点31点の合計124点で優勝だったが今年はそうはいかなかった。

31点27点31点31点の合計120点だった。

飛びぬけた技量の名人が1位になったほかは、やはり124点を出したH氏が2位になり私は3位だった。

お遊びの団体戦は、とても楽しかった。

4チームが同点で1位争いの同点決勝になったのだ。

わがチームは更に3位決定戦の同点決勝にも出ることになった。

「お願いしますよ」とチームメイトに頼まれて

「負かしとけい」と勇ましく出て行って吹いた私。

まったく良い点が取れなかったが

「なぁっ?」と振り向いて言うとチームメイトが「ワァッ」と笑った。

浜松支部、静岡・焼津支部、大府翼支部そして磐田支部の混成チームだったが、その場で仲良しになったことは言うまでもない。

個人戦 団体戦を通して試合を楽しむという吹矢の醍醐味を存分に味わった大会であった。

企画して運営し、そして成功する。

この経験が今後の自分の吹矢ライフのみならず何にでも好影響を与えてくれると確信した。



入り口の整備のうち伐採

2010-10-01 08:12:02 | Weblog
春野の入り口は上り坂になっている。

車は道路から上がる敷地内坂道に置くことになる。

その両側は石垣で作られている。

片側は筧を置き、そこから水が出ている。

反対側は名前を知らない(杉のような)木が石垣を覆っている。

ずっと気になっていた。

この奥にヘビがいるかもしれないなぁと。

去年はハチの巣が出来ていたし。

思い切って切ってしまうことにした。

今後どのようにするかも決めていないのに手を出すのは少し抵抗があった。

だが少し木を切り取った段階で「元に戻せない」ことが分かった。 

長年かかって出来てきた姿は一部が欠損するとひどくチグハグになるのだ。

こうなったら全部撤去するしかない。

1日では終わらなかった。

残った根を取る。

「根こそぎ」ってやつだなと思いながらバールやチェーンソーを使った。

石垣の石を退け根に近い茎を切った。

ヘビもハチも出てこなかった。

1匹だけ小さなムカデが大急ぎで逃げていった。

取り払ってしまうとスッキリして初めからそうなっていたかのようにも見える。

Y爺さんが通りかかった。

「おお。けっこくなった。ヘビがいちゃ恐いでのぅ」と言った。

明るくなって危険の去った石垣。

石垣になるべく近づかないようにしていた習慣を取り払うことが出来た。

このままでもOKだが花のひとつも植えてみたい。

まだ何も決めていない。