穴は深く掘れ

『穴は深く掘れ。直径は自ずから広がる』　九州電力松尾会長
　「致知」という雑誌は結構愛読者が多いようで、政財界の大物がよく読んでいる。バーディーも、時々手にして読んでいるが、８月号で心に残ったのは、松尾九州電力会長の上の言葉。
　人づきあいが苦手ならば人並み以上に仕事に精を出せ、そうすれば、おのずと人脈も広がる、と解釈されている。

一人ぼっち

日本人へ　国家と歴史篇
　塩野七生さんによると、日本は外国から見て完全に孤立していて、「大連立」などによる大がかりな外科手術が必要な状態にある。だが、それも難しく、その最大の原因は「人材の払底」にあるという（ｐ１７８）。
　バーディーがアメリカにいたときにも同じことを感じた経験がある。外国には、日本人は「一人ぼっち」というよりは、滑稽に映っているのである。
　ああ、かわいそうな日本人・・・。

刺青と病気

　後藤元組長の「憚りながら」によると、ヤクザはたいてい肝臓病にかかるところ、その大きな原因は刺青にあるとのことである（ｐ２３３）。
　汗によって老廃物を排出できないため、毒素が体内に蓄積し、解毒機能を営む臓器である肝臓に負担がかかるのだ。それに、覚せい剤を注射する際のウイルス感染や、大酒飲みが多いことも病気の一因だという。
　ある意味「職業病」のようなものか。

懲役太郎

憚りながら
　元山口組直参の後藤忠政氏による回顧録。山一抗争、創価学会との関係、武富士との攻防などが語られている。
　彼は、なんと１５年間も刑務所で生活している。懲役を食らわなくなったのは、懲役目的で犯罪を犯す「懲役太郎」になってはいけないと決意したからだという。
　この人も、山一抗争のときは、ダンプカーで山本広会長宅に突入したり、ダイナマイトを搭載したラジコンヘリを飛ばしたり、すごいことをやったものだ。

海は汚い？

１０代の「海嫌い」拡大 日焼けなど敬遠 (共同通信)
　海は汚いし日焼けするので嫌いらしい。
　そんなことを言う人たちは、本当の海を知らないのだろう。残念な世の中になったものだ。

世代の違い

　先日、在京者による高校の同窓会があり、都内のホテルを借りて盛大に会が催された。問題は、お開きになった後の行動である。
　長々と会場で雑談をするのは、殆どが２０代の若者だったのである。後片付け等もあり、幹事側としてはできれば早く退場してもらいたかったのだが、そんなことはお構いなしのようだ。
　「いまどきの若い者は・・・」とか「これだからゆとり世代は」などと言いたくもなる。

組む相手

【新民主党解剖】第７部ねじれ再び（下）　小沢側近「執行部はすでに死んでいる」
　記事も指摘するとおり、小沢・古賀会談があったことは確かなようで、自民との連立の可能性は高いと思う。だが、自民との連立は、「自民の分裂」が前提である。自民党・清和会及び旧橋本派を排除するのでなければ、小沢氏がゴーサインを出すことはないだろう。
　かつての「自社さきがけ政権」成立の時は唖然としたが、今回も唖然とするようなシーンが見られるかもしれない。

あるけど「ない」

証拠開示ミス「お粗末」と裁判長　検察側に注意促す（落合弁護士のブログ）
　落合先生も指摘するとおり、これは検察のミスというよりは警察の意図的な隠蔽の可能性が高い。　
　警察が検察に送らない資料と言えば、例えば、「Ｎシステムのデータ」、「暴力団関係者リスト」なども含まれるのではないか。

一人企業の重圧

経済的な負担を一人で背負い込むスターたち
　「一人企業」による負担も、韓流スターの自殺の一因らしい。だが、「一人事務所」の弁護士も、経済的・精神的には大変なはず。
　実際、バーディーが見る限り、本人に自覚があるかどうかわからないものの、鬱状態にある一人事務所の弁護士は珍しくない。その兆候は言動からある程度分かる。例えば、人と目を合わせない、夜眠れず明け方になると目が覚める、お客さんと会うのが億劫だ、近距離の出張もつらい・・・。
　おそらく、相談する人がいないのであろう。自由業は結構つらいのである。

国が違えば刑も変わる

姦通罪４３歳女性への石打ち死刑、見直しも　イラン
　姦通罪で石打ち死刑となる国、イラン。
　日本では、姦通は犯罪ですらない。イランの制度がどんなに国際的に非難を浴びても、これは「違法」ではない。
　そういえば、
ドバイで有罪判決の四日市市職員　「身ぶり誤解された」
という事件もあった。ドバイでは、中指を立てると身柄を拘束されるのである。