Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ハンコ裁判

2009年06月30日 08時07分44秒 | Weblog
 法曹関係者なら誰でも知っている用語に「処分証書」というものがある。これは、法律行為がなされる書面のことで、契約書や手形などをさす。おおざっぱにいうと、ハンコがおされた書面のことである。
 処分証書が存在する場合、特段の事情がない限り、その証書に記載されたとおりの事実を認定しなければならないというのが、裁判所にとっての掟である。「特段の事情」とは言うものの、それがある場合はまずないと考えてよい。
 そうすると、ハンコがおされた書面の有無を依頼者に確認することが、弁護士がまずやるべきことということになる。ところが、実際はそううまくいかない。
 例えば、自分がハンコを押した不利な書類が存在することを隠して相談に来る人もいる。その場合、訴訟の途中で相手方から当該書面が提出され、弁護士は飛び上がって驚くこととなる。
 だから、依頼者には、最初のうちに処分証書の重要性をくどいほど説明しておく必要がある。
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競争社会の外で

2009年06月29日 08時05分19秒 | Weblog
 競争の厳しい日本社会の中で、競争とは無縁の階層が存在する。それは、専業主婦である。
 先日、ある事務員さん(長らく専業主婦であった。)から、
「ウチの親戚が5月に司法試験を受けたんだけど、その後って、どういう生活をしてるのかしら。のんびりしてるのかな。先生はどうでしたか?」
というので、バーディーの場合は旧司法試験の論文試験後のことを思い出して、
「2、3日ゆっくりしたら、まず答案の再現、そして(来年に向けた)論文試験の勉強です」
と答えた。
 ところが、この答えがよほど意外だったらしく、その事務員さんは
「私は長いこと競争社会から遠ざかっていたので、そういう厳しい世界だとは知らなかった」
と驚いていた。
 確かに、専業主婦をしていれば、まず試験などないし、働きが悪いからといって解雇を通告されたりすることもない。
 専業主婦業界は、過当競争で息が詰まりそうな日本においては、オアシスのような業界である。
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教育税制

2009年06月28日 08時29分32秒 | Weblog
 野口悠紀雄氏は、相続税の税率軽減を議論しながら、生涯教育税額控除の導入を検討すらしない日本のおかしさを指摘している。同感である。
 「生涯教育税額控除」というのは、社会人が専門職大学院に入学して卒業するまでの授業料等を所得税の課税標準から控除する制度のことらしい。
 バーディーが留学していたコロンビアのSIPAというところでも、クラスのうち3分の1は社会人経験者だった。彼らは、従前の職業を深めるため、あるいは、職種を変えるために、大学院で学ぶのである。
 まあ、日本のロースクールの現状を見れば、社会人が専門職大学院に入るのを躊躇するのも分かるけれど・・・。
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断末魔

2009年06月27日 13時15分49秒 | Weblog
橋下知事、自民・古賀氏から衆院選出馬の打診 比例1位で
 自民党は与党から転落しまいと必死だが、その必死さが「断末魔」とでも呼ぶべき状況を呈している。
 大阪府政を立て直しつつある橋下知事を国政に担ぎ出すことは、自治体の住民をバカにした行為と言われても仕方ない。
 もうこれくらいした手段がないのだろうか?
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マイケル報道

2009年06月26日 08時16分38秒 | Weblog
 マイケル・ジャクソン死去のニュースが各メディアで飛び交う。
 だが、死因はどれも明らかにしていない。
 比較してみると、BBCの報道が一番詳しい。コンサートの延期など、危険な前兆があったことを指摘質得る。
 ひょっとしたら、この事態を想定していたのかもしれない。
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公私逆転

2009年06月25日 07時58分28秒 | Weblog
 同業者や事務員の話を聞くと、弁護士事務所では、一般のサラリーマンの場合には考えにくい現象が見られるらしい。一例を挙げると、家の公共料金やローン等の支払いを、妻ではなく事務員にやらせている弁護士がちらほら存在する。
 それだけではなく、感情生活もサラリーマンとは逆転している。サラリーマンの場合、会社で嫌なことがあると帰宅してから家族にあたることがよくある。ところが、弁護士の場合、これとは逆に、家庭で問題があると事務所のスタッフにあたるという話を聞く。
 どうしてこんなことが起きるのだろうか、まだ理由が見つからない。
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漢語教育

2009年06月24日 07時55分46秒 | Weblog
 バーディーは、目下流行している「小学生に英語を」という発想は誤りで、むしろ漢語教育に力を注ぐべきなのではないかと考えている。 
 いつも思うのだが、明治時代の文人は、漢語によって外来文化を噛み砕き、「日本化」している。森鴎外にせよ夏目漱石にせよ、漢語の基礎が完璧である。
 ここで、「漢語」というと、中国語の一種のようだが、実際は日本特有の表意文字による言語をさすと言った方が適切かもしれない。明治の文人は、表音文字を何とか漢語で受け止めて、日本語に変換する、あるいは「概念」などといった新たな日本語を創出する作業を行っていたのである。
 表意文字言語は、おそらく日本文化の根底にあるのだろう。
 
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クドい

2009年06月23日 09時56分57秒 | Weblog
 バーディーは、法曹会から出版された本は極力購入するようにしているのだが、最近読んだ「設題解説民事訴訟法 2」にはちょっと閉口した。
 とにかく、記述がクドい。各設題を別々の人が書いていると思われ、「処分権主義とは」「弁論主義とは」「主要事実とは」が殆ど各設題で繰り返し論じられる。これだけ読むと、確かに初学者は頭に入るだろう。
 だけど、出版する前に一読すればこんなことにはならなかったろうね。
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文化的侵略

2009年06月22日 07時59分50秒 | Weblog
フランスで漫画博物館オープン かかった費用は約13億円、税金投入には反対意見なし
 パリのある有名書店では、1フロアーの約半分が日本のMangas(漫画)で占められているほど、フランスでの日本の漫画は人気が高い。また、アニメのセーラームーンなどは、確か50%以上の視聴率を獲得したはずである。
 このような、日本の漫画・アニメによる「文化侵略」が、フランスの教養人によって批判されている。とはいっても、これを抑えるのも無理なわけで・・・。
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不況とヘイト・クライム

2009年06月21日 08時47分49秒 | Weblog
米で人種・民族憎悪犯罪目立つ オバマ政権や不況影響か
 同時多発テロ以降、アメリカではイスラム教徒を狙ったヘイト・クライムが多発していたようだが、最近はユダヤ系が狙われているという。
 古くは黒人差別に始まったこの種の犯罪は、アメリカに固有のものではない。例えば、日本においても、関東大震災時に在日韓国・朝鮮人がターゲットにされた過去がある。
 社会全体が病んでいる時に、この手の犯罪が増えるようである。
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