小休止

東京地検、鳩山・二階氏の「献金問題」捜査へ
　選挙前に「決着」したかと思った献金問題だが、単なる小休止だったようである。
　「小沢問題」で民主党からターゲットにされている法務・検察としては、政権与党に対し何らかの交渉材料を持っていたいところ。この件は絶好の切り札となるか？

段取り

押尾学被告の保釈決定　地裁が地検の準抗告棄却
　意外な結果である。他方、酒井法子の方は、「追起訴あり」との理由で保釈請求は認められない状況である。
（ちなみに、事件としては、人が一人死んでいる押尾被告人の方が重大だと思うので、マスコミ報道は偏っていると言わざるを得ない。）
　さて、落合弁護士も指摘している保釈請求をめぐる弁護人の対応。保護責任者遺棄致死罪での再逮捕を予想して、保釈の準備をしていなかったのかもしれないが、段取りが悪い印象は否めない。
　通常、①親族から身元引受書を複数とっておく（何回か請求することを想定している）。②保釈保証金のめどをつけておく、③当然ながら、保釈請求書を作成しておく（事件番号は空欄でよい）、くらいのことは早期にやっておくべきだ。

好き嫌い

　サマンサタバサの寺田和正社長は、
「３５歳を過ぎてからは、自分の気に入った人としか会わないようにしている」
と言った。実にうらやましい。
　職業柄、「自分の気に入った人」だけと付き合うことは不可能だが、今後については、最低限、「自分の嫌いな人と飲まない」ことに決めた。そんなことをしても精神衛生上悪いし、時間の無駄だからである。
　特に、ヘビー・スモーカーと飲むのは避けるようにしている。というよりは、もはや生理的に無理である。バーディーが禁煙してから１０年近く経つが、この段階になると、もともとタバコをすわない人よりもタバコに対する拒絶反応が強くなってくる。

頭脳は父から遺伝する？

精子求めて病院に列、北京の体外授精事情
　中国全域で体外授精を行う病院が95カ所あるにもかかわらず、この病院に患者が殺到するのは、病院で使われる精子が北京大、清華大など有名大学の学生や教職員のものだからだ。体外授精で子供を産むのなら、なるべくエリート階級の優秀な精子を使いたいというわけだ。
　中国人は、頭脳は父から遺伝すると考えているわけだ。
　だが、ショーペンハウエルによれば、これは誤りである。彼は、
「個体は父親からは意志つまり性格を、母親からは知性を、両者からは体格を受け継ぐ」
と指摘している（「意志と表象としての世界（続編）・第４４章」。
　どちらが正しいんだか・・・。

６つの善行

　昨日接見に行ったら、その警察署に某有名人が留置されているため、入口に報道陣が大量に陣取っていて驚いた。留置係の人も、「（こんな騒ぎになっているのは）●●（が留置されているため）だけですけどね」とボヤいていた。
　マタイ伝によると、「囚人に会いに行くこと」は６つの善行のうちの１つだそうだ。弁護士は、未決の囚人（被疑者、被告人）に日常的に面会（接見）しているから、相当な善行を行っていることになり、最後の審判では救済される可能性が高いのかもしれない。
　

悪い人じゃあないけどね

＜麻生首相＞学生集会で「金がねえなら結婚しない方がいい」
　また首相の発言が取りざたされている。
　思えばあの絶妙な「秋葉原演説」以来、あれを超える名演説は出ていないばかりか、不適切な発言ばかりが目立ってしまう。
　正直なので、本音を隠すことができず、今回のような本音を漏らしてしまう。実際のところ、婚活をしている人の中には、相手の年収を条件にしている、「金がねえ人とは結婚しない」という人も多いわけで、首相の発言は決して「非常識」なものではない。
　・・・それにしても、悪い人じゃあないけどね、と思ってしまう。

特別扱い

"わたしには人脈があるの"！　よしもとばななの一言がネットで炎上！
　ようやく沈静化したこの件だが、問題は、「自分たちなら許される」という特権意識にある。要するに、個人の性格の問題である。
　バーディーが金融機関職員の融資担当者であったころ、よく悩まされたのは、
「私はおたくの会社の役員の親友でね」
などという顧客。そういう顧客は、「自分は他人とは違う」ことを根拠に、他の顧客に対して適用しているルールの適用除外を求めてくる。
　すぐに分かるとおり、こうした人種はルールを正面から否定する人間なので、ルールの存在意義を説いても無駄である。
　ばなな氏の怒りを買った店長は、この点に気付かなかったわけだ。

天に向かって唾を吐く

元官僚が政策集団「脱藩官僚の会」設立
　官僚ＯＢによる官僚制批判が流行しているようだが、こういう態度は人間として恥ずかしい。
　西部邁氏いわく、「小泉元総理は自民党のおかげで首相にまで上り詰めたのであり、その人間が『自民党をぶっ壊す』と公言することは、本来であれば正気の沙汰ではない」。
　とすれば、こうした言動がもてはやされるのは、日本社会が「正気でない」からだろう。天に向かって唾を吐く「脱藩官僚」が喝采を浴びるのも、こうした社会情勢を反映したものかもしれない。

人格否定？

ＴＢＳの世界陸上放送、陸連が選手キャッチコピーにＮＧ！
　消息筋によると、キャッチコピーだけでなく、織田裕二のハイテンションに対しても主催者側から自粛要請があったそうな。織田裕二がやけにおとなしいのには理由があったのか。
　でも、おとなしい・はしゃがない織田裕二は、本人にとってみれば人格を否定されたに等しいような気がする。最後に絶叫してくれれば、拍手を送りたい。

アンダードッグ

　連日のように「民主、３００議席を上回る勢い」などという衆院選の予測報道がなされている。だが、よく言われるように、マスコミはもっとアナウンスメント効果に配慮すべきだ。
　アナウンスメント効果には、バンドワゴン効果とアンダードッグ効果とがあり、今回は、民主党の楽勝が喧伝されているために、「負け犬」自民党に一票を投じようという判官びいきの行動、つまり、アンダードッグ効果が現れるとみた。