女性の不況「シーセッション」が世界で深刻化 日本、家事負担や職種の偏りが雇用悪化に直結
「日本総研の井上恵理菜氏の先進13カ国を対象にした調査では2019年、女性の就業者のうち飲食、宿泊など対人サービス業で働く人の割合は日本は37%で、スペインに次ぎ2番目に高かった。雇用形態では、パート(日本は非正規)で働く人の比率が46%を占め、オランダ、スイスに次ぐ高さとなった。
井上氏はこれらの特徴が日本の女性の雇用悪化に直結したとみる。昨年7~9月の就業者(25~54歳)が前年同期比でどれだけ減ったかの計算では、日本の女性は2・8%(約51万人)減で、男性の1・6%(35万人)減を1・2ポイント上回った。この「男女差」はイタリアに次ぎ2番目の高さだ。井上氏は「同一労働同一賃金の欧州と比べ日本は非正規の労働条件も悪く、雇用の厳しさが際立つ」と指摘した。」
「同一労働同一賃金の欧州と比べ日本は非正規の労働条件も悪く、雇用の厳しさが際立つ」という最後の一文が重い。
「同一労働」に対し異なる賃金・待遇が許される日本の制度は、ヨーロッパでは考えられないものである。
こうした構造的な「差別」のため、日本における「シーセッション」は、外国よりも規模が大きいものとなっているようだ。
私見では、この種の構造的な「差別」は犠牲強要の一種であり、これをいともたやすく受け入れてしまう社会に根本的な問題があると思う。
「日本総研の井上恵理菜氏の先進13カ国を対象にした調査では2019年、女性の就業者のうち飲食、宿泊など対人サービス業で働く人の割合は日本は37%で、スペインに次ぎ2番目に高かった。雇用形態では、パート(日本は非正規)で働く人の比率が46%を占め、オランダ、スイスに次ぐ高さとなった。
井上氏はこれらの特徴が日本の女性の雇用悪化に直結したとみる。昨年7~9月の就業者(25~54歳)が前年同期比でどれだけ減ったかの計算では、日本の女性は2・8%(約51万人)減で、男性の1・6%(35万人)減を1・2ポイント上回った。この「男女差」はイタリアに次ぎ2番目の高さだ。井上氏は「同一労働同一賃金の欧州と比べ日本は非正規の労働条件も悪く、雇用の厳しさが際立つ」と指摘した。」
「同一労働同一賃金の欧州と比べ日本は非正規の労働条件も悪く、雇用の厳しさが際立つ」という最後の一文が重い。
「同一労働」に対し異なる賃金・待遇が許される日本の制度は、ヨーロッパでは考えられないものである。
こうした構造的な「差別」のため、日本における「シーセッション」は、外国よりも規模が大きいものとなっているようだ。
私見では、この種の構造的な「差別」は犠牲強要の一種であり、これをいともたやすく受け入れてしまう社会に根本的な問題があると思う。