なぜ「お金が入っていればよい」のか?(黒猫さんのブログ)
会計監査は粉飾決算を発見することに大きなウエイトをかけて行われているが,通常の粉飾は資産と収益の過大計上,または負債と費用の過少計上といった形で行われるため,過去的で名目的な損益計算書項目の数字よりは,現在高に関する強力な証拠が得られる貸借対照表の勘定項目の立証力を重視する,つまり会計監査は,帳簿上の取引に見合う資産が現実に存在するかどうかを重点的に行うことになっているわけです。
そのとおり。バーディーはかつて金融機関で企業審査をやっていたので、粉飾の発見は大得意である(と自負している)。そこで重視されるのは、
1)「売掛、在庫」の内容
であり、訳の分からない会社の場合は、
2)「現金と当座預金の動き」
である。
要するに、損益計算書はハナから相手にせず、貸借対照表を精査するというのが、伝統的な監査手法だったのである。
ところが、ライブドア事件では、「現金はちゃんと入っている」つまり、関係企業を次々に設立して、それらに対する売上げを計上し、入金はちゃんとさせているのである。
かなり昔、現在経営再建中の大手スーパーが関連会社との間で決算が近づくとやっていた「在庫キャッチボール」を思い出す。これは、決算月の違う子会社などに、期末が近づくと在庫を「販売」した形にして売上げを計上し、その後は再びそれを「仕入れ」ることによって、売上げをお互いに貸し借りするものである。だが、これだと結局行き詰ってしまう。
ところが、関係企業をどんどん設立して資金を集めれば、えんえんと在庫キャッチボールめいたものが可能となるのである。これが堀江元社長の発見だったのだろう。
会計監査は粉飾決算を発見することに大きなウエイトをかけて行われているが,通常の粉飾は資産と収益の過大計上,または負債と費用の過少計上といった形で行われるため,過去的で名目的な損益計算書項目の数字よりは,現在高に関する強力な証拠が得られる貸借対照表の勘定項目の立証力を重視する,つまり会計監査は,帳簿上の取引に見合う資産が現実に存在するかどうかを重点的に行うことになっているわけです。
そのとおり。バーディーはかつて金融機関で企業審査をやっていたので、粉飾の発見は大得意である(と自負している)。そこで重視されるのは、
1)「売掛、在庫」の内容
であり、訳の分からない会社の場合は、
2)「現金と当座預金の動き」
である。
要するに、損益計算書はハナから相手にせず、貸借対照表を精査するというのが、伝統的な監査手法だったのである。
ところが、ライブドア事件では、「現金はちゃんと入っている」つまり、関係企業を次々に設立して、それらに対する売上げを計上し、入金はちゃんとさせているのである。
かなり昔、現在経営再建中の大手スーパーが関連会社との間で決算が近づくとやっていた「在庫キャッチボール」を思い出す。これは、決算月の違う子会社などに、期末が近づくと在庫を「販売」した形にして売上げを計上し、その後は再びそれを「仕入れ」ることによって、売上げをお互いに貸し借りするものである。だが、これだと結局行き詰ってしまう。
ところが、関係企業をどんどん設立して資金を集めれば、えんえんと在庫キャッチボールめいたものが可能となるのである。これが堀江元社長の発見だったのだろう。