Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

名著

2007年07月31日 22時02分19秒 | Weblog
 高校時代以来の「積読主義」のバーディーは、積まれた文庫本を片っ端から読むと、ダンボール箱につめて実家に送ることにしている。両親とも読書好きで、結構私はこれで感謝されているのだ。
 ところが、たまに「昔読んだあの本が読みたい!」という衝動に駆られることがあり、そんなときに限って、お目当ての本は実家に送ってしまっていたり、あるはずなのにどこにも見つからなかったりする。かくして、私は本屋に走ることになる。一時も我慢できないのである。
 こんな風にして、「老人と海」は3冊くらい、「ヘッセ詩集」も3冊くらい買ったはずである。新潮文庫は安いので助かる。
 一昨日、私が三度目?の衝動買いをした本は、「ゲーテ格言集」。高橋健二さんの訳は定評があるし、何といっても、ゲーテの箴言は深く、いつ読んでも新たな発見がある。自分の通ってきた道を「上から」眺めるような気分にさせてくれる。
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東京と地方の格差

2007年07月30日 17時05分40秒 | Weblog
 地方で自民党が惨敗したことなどから、改めて「格差」の問題がクローズ・アップされている。
 イギリスのフィナンシャル・タイムズ誌によると、高知の有効求人倍率は0.46(?)で、日本で最も景気の悪い県とのこと。要するに、景気がいいのは東京だけで、地方との格差は拡大しているということが言いたいのだろう。
 いうまでもなく、この主な原因は、公共事業予算が削減されたことによる。地方で産業における建設業の占める比重の大きいことは、都会人には想像もつかないと思われる。九州のある県で私が融資を担当していたとき、取引先のうち半数近くが建設業関連業者だった。
 だからといって、格差解消のためにバラマキ予算を復活させるべきかといえば、決してそうではないし、また、そうする財政的余裕もない(余談だが、同じ県で営業車を運転していたとき、立派な有料道路なのに、1時間ですれ違った車がたった1台ということがあった)。
 結局、格差是正のためには、公共事業以外の方法で景気を活性化していくしかないのだが、有効策としては、道州制くらいしか思いつかない。これとて、狭い国土に適合するかどうか疑問である。あとは、老後の生活を地方で送ろうと考える人のための減税措置くらいか?
 東京と地方の格差といっても、法曹界だけは別だと思う。東京で弁護士になるのは、イソ弁としてであっても独立開業するにしてもますます困難になりつつある。だが、地方はまだ過払金返還訴訟などの「金のなる木」が残っているし、人不足の事務所もかなりある。
 
 
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マスコミと官僚

2007年07月30日 09時04分08秒 | Weblog
 参院選は自民党の惨敗に終わった。それにしても、今回目立ったのはマスコミによる厳しい政権批判であった。バーディーは、小泉前総理に比べて安倍首相はマスコミ受けしないのと、毛並みの良さが却ってマスコミに叩かれている一因となっているのかなと感じる。それにしても、ここ数ヶ月の新聞の1面は、政権批判のオンパレードであった。
 他方、官僚も政権に協力的ではないらしい。先月末、官邸に出向している各省庁の大物官僚が続々と「お別れ会」を開いたとの新聞記事が出た。人事シーズンに重なった省庁もあるだろうが、「首相退陣」ないし「解散総選挙」は間近というのが霞ヶ関の認識ということらしい。舛添氏いわく、「学芸会内閣」でかつ官僚から協力を得られないとなると、本来であれば内閣の手足となるべき霞ヶ関も、「消えた年金問題」「本間氏問題」などのネガティブ情報をマスコミにリークしたりすることになるのだろう。
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パリの夏

2007年07月28日 19時36分24秒 | Weblog
 長梅雨で思い出したのが、パリの夏。バーディーはフランスで暮らしたことがないが、昔読んだボードレールの解説本に、「パリの恋人たちの夏」?について、「北フランスの短い夏のことをわかっていないと詩の意味が十分理解できない」ような主旨のことが書かれていた。日本でいえば、桜の季節のようなものか?。確かに、北フランスの人が夏に海で泳いだりする場面は余り見ない(ドーバー海峡横断は別として)。こうした前提があるからこそ、破局した恋人たちのことを「パリの夏」になぞらえることを理解できるというのだ。
 ところが、近年の北ヨーロッパの夏たるや、偏西風ジャンプのせいで、暑さのため老人を主体に多数の死者が出る状況である。地球温暖化?は詩の前提を変えるのである。
 ・・・関東上空の梅雨前線もどこかよそに行って欲しいものだ。
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長い梅雨

2007年07月28日 00時06分12秒 | Weblog
 例年になく関東は梅雨明けの遅い年である。
 太陽崇拝者であるバーディーにとって、冷夏と長梅雨は天敵である。むしろ2月の東京の澄み切った晴天の方がましだ。
 思い起こせば、15年近く前の夏は、私の記憶に残る限り最悪だった。梅雨明けが確か全国的に8月はじめくらいにずれ込んだ上、平均温度も低く、戦後最悪の冷夏と言われていた記憶がある。
 それに比べれば、今年の夏はまだましかもしれない。
 それにしても、夏休みのない年になりそうである。
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あたらぬ予想

2007年07月26日 23時05分03秒 | Weblog
 ここ数年の選挙報道の特徴としては、予想が当たらないことが挙げられる。かつてはそうではなかったのに。
 例えば、小泉内閣時代のはじめの衆院選は、与党大勝利の予想だったと思うが、実際は民主党の議席が相当増えた。2年前の郵政解散の際は、自民分裂の影響で一部には与党大敗の予測もあったが、ふたを開けてみればあの結果だった。
 今回は実に難しい。自民大敗というのは本当だろうか?
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魔が差すとき

2007年07月25日 07時05分31秒 | Weblog
 最近では少なくなったことだが、昨日、起案の際にとんでもないことを書いてしまい、後で見て恥ずかしい思いをした。原因はいくつかあるが、やはり、マイコプラズマ肺炎にかかったが病院にいけないまま、意識朦朧とした状態で起案をしていたのが大きい。
 病気や睡眠不足で集中力が切れるのは大変恐ろしいことである。
 やはり健康が一番ということか。
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実質犯

2007年07月21日 09時43分03秒 | Weblog
 日中「陸の孤島」:和光(元自衛隊朝霞駐屯地)にいるせいか、世事に疎くなってしまったふぁ、今週は重要な判決があったのだった。
落合弁護士のブログ:村上被告に懲役2年、追徴金11億4900万円・東京地裁
 この種の犯罪が、「国民経済の適切な運営及び投資者の保護」に甚大な悪影響を与えるものであり、「市場や国民全体が被害者」であって、事案によっては、その被害には重大、甚大なものがある、ということを、裁判所が非常に厳しく見るようになっている、ということです。
 従来は、証券取引法違反を一種の形式犯としてとらえ、執行猶予が付されることが多い傾向にあったと思いますが、ライブドア事件、村上ファンド事件の流れの中で、裁判所が、この種の犯罪を明確に「実質犯」として捉え、重大、甚大な被害に見合う刑を宣告する、悪質な事案には実刑判決も躊躇せず宣告する、ということが明確になったということは言えるのではないかと思います。


 落合先生は元検事ということもあり、刑事事件に関する解説は分かり易い。それにしても、時代の流れによって「形式犯」が「実質犯」に変化するとは、被告人にとっては辛い「裁判所の姿勢の変化」ではある。

 
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ある会話

2007年07月21日 00時17分28秒 | Weblog
 以下は伝聞だが。
生徒「先生、事実認定の模範答案を教えてください」
先生「そんなの配ったら、みんなどうせマネするだけでしょ。そのうち分かるようになるよ」
生徒「先生、そんな・・・」
先生「じゃ、頑張って」
 なんだか、言葉が出ないやりとりである。確かに、司法試験受験生の「悪しき正解主義」には胸糞が悪くなるのは事実だが、ひたすら生徒に討論させて、それでおしまいという講義手法も問題である(ある意味では典型的な手抜きロースクール講義と同類である)。
 あらゆる仕事・学問において、「これぞ正解」というものはない。だが、ひたすら禅問答だけに終始するのも問題だ。
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アピール上手

2007年07月19日 19時24分10秒 | Weblog
 教官も人さまざまで、多忙な中でわざわざ補講を行ったうえ、起案を添削してくださる方もいれば、深夜に「新60期の出張指導その他で忙しい」などというメールを送ってくる方もいる。
 修習生の間で不人気なのは、「添削をしない」教官である。もちろん、ウラではちゃんと点数をつけているのだろうが、それよりも我々としては、早く添削された起案を受け取って、自分の足りない点を補いたいのである。点数は、任官志望者にとってだけ重要な事柄といっても過言ではない。
 ちょっと意味合いは変わるが、バーディーがサラリーマンだったころの苦い経験を思い出す。私は、信用調書起案の専任だったころ、平日は残業をせず、土日出勤して仕事をしていた時期があった。ところが、上司は勤務評定で、何と
「アイツは他の同期が残業しているのにあまり残業しない不熱心なやつだ」
と発言したのである。
 平日の金融機関は、お客さんの出入りや電話の音、果ては怒鳴りだすお客?などもいたりして、落ち着いて信用調書を作成するのにふさわしい場所ではない。それに、当時、私の席の対面には常に上司にはむかう「困ったチャン」がいて、いつも6時過ぎころから諍いを始めるのである。そんな事情もあって、私は人目につかぬ土日に出勤して残業していたのであった。
 だが、今にして思えば、わざと人目につくように、「仕事してるぜ」とアピールすることは極めて重要なのであった。例えば、教官も、起案に添削して個別にコメントを書き入れることが求められているのだ。そして、こうしたことは、コミュニケーションの側面を持つのである。
 このように考えてくると、「添削指導をしない」方針の教官は、おそらく基本的なスタンスを間違っているのだろう。 
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