良質化が生まれない弁護士市場のからくり
ボ2ネタに載っていた記事。
「弁護士のサービス善し悪し(それこそ当たりがいいとか、対応がスムーズとか、法廷での態度が堂々としているといったレベルは別にしても)、提案された法的なアドバイスが、最適なものだったかは、弁護士の場合、極端にいえば、すべてが終わってからも、当事者が気付かない(分からない)ことだってあり得るものです。しかも、それがそのサービスに見合う料金だったのか、嫌な言い方をすれば、そこに弁護士側のおよそ良心的でない意図がどの程度介入していたのかにいたっても、そう簡単に見抜けるものではありません。」
なかなか鋭い指摘である。
ただし、1点補足すると、弁護士の側も、すべての・正確な情報を入手し考慮した上で行動するわけではない(依頼者が勘違いしていたり、あえて告げない事実もある)ので、常に最適なアドバイスをすることが可能であるとは限らないのも事実である。
それにしても、「およそ良心的でない意図」というのは、例えば、交渉すれば解決する案件を、あえて訴訟にして弁護士費用をとるといったような「意図」を指すのだろうか。そうであれば、企業法務系の大きな事務所だと、依頼者に資力が十分あるためか、このような傾向が強いという指摘を聞くことは多い。