逆転有罪・・
「同じ証拠関係を前提に既に結論が違う、という場合、被告人は、たまたま第1審で無罪と思う裁判官にあたり控訴審で有罪と思う裁判官に当たったから逆転有罪という憂き目に遭ったことになる。50%の確率で逆の展開、つまり控訴審で逆転無罪になるとして、憲法違反等の適法な上告理由がなければ無罪が確定する展開も期待できるとすると、くじ運の悪さが有罪無罪を分けたことになる。
これでは二重の危険そのものではないか。
運の悪さで片付けていては進歩は望めないとは言え、当たり外れによる事態の悲劇的な展開を思うと、やりきれない。」
今日のボ2ネタで紹介されていた記事。「くじ運の悪さが有罪無罪を分けた」という表現はそのとおりだと思うし、「やりきれない」という言葉にも共感を覚えるが、ほぼ全ての弁護士がこういう経験をしていると思う。
それに、裁判官によって判断が違うというのは、憲法が保障する「裁判官の独立」の当然の帰結なのであり、やむを得ないことなのだと考えるしかない、というのが私の今の考えである。
「同じ証拠関係を前提に既に結論が違う、という場合、被告人は、たまたま第1審で無罪と思う裁判官にあたり控訴審で有罪と思う裁判官に当たったから逆転有罪という憂き目に遭ったことになる。50%の確率で逆の展開、つまり控訴審で逆転無罪になるとして、憲法違反等の適法な上告理由がなければ無罪が確定する展開も期待できるとすると、くじ運の悪さが有罪無罪を分けたことになる。
これでは二重の危険そのものではないか。
運の悪さで片付けていては進歩は望めないとは言え、当たり外れによる事態の悲劇的な展開を思うと、やりきれない。」
今日のボ2ネタで紹介されていた記事。「くじ運の悪さが有罪無罪を分けた」という表現はそのとおりだと思うし、「やりきれない」という言葉にも共感を覚えるが、ほぼ全ての弁護士がこういう経験をしていると思う。
それに、裁判官によって判断が違うというのは、憲法が保障する「裁判官の独立」の当然の帰結なのであり、やむを得ないことなのだと考えるしかない、というのが私の今の考えである。