Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ファミリーホーム

2022年03月31日 06時30分56秒 | Weblog
57年間、新聞に連載。親に育てられない子どもたちの里親を探すために
 「最近は、実母が精神疾患や知的障害があって養育が困難なケースが増えています。風俗店での接客の末に妊娠し、誰にも相談できず出産に至ったケース、妊娠中に覚せい剤など薬物を使用していたお母さんから生まれた子どももいます。レイプや近親姦などの性被害の結果の妊娠もあります。ネットカフェのトイレなどで出産し置き去りにされた子など、本当にさまざまな背景があります。子ども自身が障害や病気を持っている場合もあります。複雑な事情があればあるほど、里親がなかなか決まらないという厳しい現実があるのも確かですね。

プーチン大統領“実母”の秘密 当局が写真をすべて没収、取材しても放送できず
 「同書の中でプーチン氏の実母とされる女性が語っていたところによると、プーチン氏は彼女と既婚男性の不倫の末に生まれた子供。彼女が別の男性と結婚すると、父は血のつながらないプーチン氏を疎むようになり、10才になった頃、レニングラードの祖父母に預けられた。しかし祖父母は高齢で子育てができず、寄宿学校に入学。その後、“両親”に引き取られたという。

 幼少期の過ごし方が人間の精神形成に決定的な影響を与えることは、フロイト先生でなくとも色んな人が強調していることである。
 ここで最も重要なのは、「自己肯定感を確立すること」と思われる。
 このことは統計学的にも明らかになっていて、例えば、赤ちゃんの時期に虐待を受けた人は、そうでない人に比べて自殺率が有意に高いそうである。
 そこで、一般的には、幼少期に「周囲の人から愛情をたっぷり浴びる」ことが重要だと考えられている。
 これは、実親でなければ出来ないことではなく、仮に実親が虐待を行うようであれば、愛情溢れる養親に育てられる方が望ましいわけである。
 さて、プーチン大統領の生い立ちについての真偽は定かでないけれど、この「寄宿学校」というのが気になる。
 日本でいうところのファミリーホームのようなところなのだろうか?
 ちなみに、私が所属している単位弁護士会には、新人弁護士の独立を支援するための事務所があるが、これも一種のファミリーホームと言えるかもしれない。
 
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抗議の作法

2022年03月30日 06時30分06秒 | Weblog
米アカデミー、平手打ちのウィル・スミスさんを「非難」 正式調査へ
 「27日にあった米アカデミー賞の授賞式で、俳優のウィル・スミスさんがコメディアンのクリス・ロックさんの顔を壇上で平手打ちしたことについて、同賞を運営する団体「映画芸術科学アカデミー」が28日、スミスさんを非難する声明を出したと、米メディアが報じた。

 クリス・ロックの”言葉の暴力”に、本当の暴力で対抗するというのはさすがにアウトである。
 もっとも、”何もしない”という策はお勧めできない。
 スミスさんの妻であるジェイダ・ピンケット・スミスさんの表情を見れば分かるように、彼女は、クリスの言葉で大きなトラウマを負ったからである(私などは、彼女の心から血が噴き出ているのが見えるように感じる。)。
 彼女のトラウマを癒す(最低限出血を止める)ために何らかのアクションを起こす必要があるのだが、そういえば、最近、よい事例があった(ロシア外相演説前に各国代表が退席 抗議示す 国連 人権理事会)。
 これを参考にすると、例えば、次のような方法が考えられる。

・司会席まで行って、「私にちょっとだけ時間をください」と言って発言を開始する。
・「妻は脱毛症という病気です。そのような病気に苦しむ人を笑いものにする発言は、断じて許すことが出来ません。」
・「私と妻は、この発言に抗議するため、退席させていただきます。」

 まあ、とっさの判断でこういうアクションをとるのは、外交官ででもない限り難しいのかもしれない。
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何かが起こる(3)

2022年03月29日 06時30分04秒 | Weblog
東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.13《ローエングリン》出演者変更のお知らせ
 「当初出演を予定しておりましたオルトルート役(メゾ・ソプラノ)のエレーナ・ツィトコーワは、出演者の都合により出演ができなくなりました。代わりまして、アンナ・マリア・キウリが出演いたします。

 「何かが起こる」と言った直後に、キャスト変更があった。
 詳しい事情は分からないが、エレーナ・ツィトコーワはロシア出身なので、ロシアのウクライナ侵攻が関係しているかもしれない。
 もしそうだとすると、当面、主催者としてはロシア人アーティストの招へいに慎重にならざるを得ないだろう。
 日本に来るのも難しいだろうし、来日出来たとしても、「ギャラは現金、しかもルーブルで!」ということになるのかもしれないし・・・。
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君はコストだ!

2022年03月28日 06時30分50秒 | Weblog
文春新書 グローバリズムが世界を滅ぼす エマニュエル・トッド ハジュン・チャン 中野剛志 藤井聡 柴山桂太 堀茂樹
 (エマニュエル・トッド)「さて、自由貿易が生み出す根本の問題は、経済活動の実践の仕方である前に、一つのイデオロギーです。どういうことかというと、企業が、自分たちは国内市場のために生産するのではなく、外部市場のために生産するのだという考えに傾いていくのです。
 こうした状況では、輸出貿易をめざす国の企業は、その当然の傾向として、また正当な傾向とさえいえると思いますが、だんだんと賃金を純粋なコストと見なすようになります。賃金は内需に貢献する要素であることをやめてしまいます。それは純粋なコストになり、すると企業は、賃金コストの削減の論理に入っていきます。
」(p130)

 このくだりで、私は、「君はコストだ!」という言葉(大野耐一の鬼十訓)を思い出した。
 これは、典型的な集団思考/集団志向の一種であり、その行きつくところは、賃金削減、(国内)需要の減少、雇用不安、企業倒産、etc.という悪夢のスパイラルである。
 そういえば、私が金融機関に勤めていたころ(四半世紀ほど前)、ある建設会社の社長がこんなことを言っていた。

 「コスト削減のためには、やはり人件費と外注費を削るのが一番だ。うちのカイシャでは、香港の企業に図面を書いてもらって、それをネットで送信してもらう。このおかげで、社内に設計担当人員を抱えなくて済むし、社外の建築士事務所に費用を払わなくて済む。
 
 ちなみに、調べたところ、この会社は現在は存在しないようである。
 



 
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当たり前の仕事

2022年03月27日 06時30分02秒 | Weblog
独立したての弁護士を狙ってくる「お客さん」のこと(雑感)
 「私の師匠は春山九州男先生ですが、春山先生からは「当たり前の回答で救えるお客さんだけを相手にしなさい。」と言われていました。春山先生は依頼者のために徹底的に勝ちを追求する先生だったので、当時は意外に感じたのですが、あとでこういうことかなと思いました。筋が通っているということであれば、法律上は一見難しい話であっても全力を尽くさなければならない。だが、筋のとおらない話、不当な話などをお客さんだからとおもねるような仕事をしてはいけない、と。
 実際、春山先生のお客さんは、皆さん真剣な相談をされる方でした。時たま変な話をもってくる方がきても、すぐに離れていきました。で、大繁盛しています。


参院選街頭演説ヤジ訴訟 北海道警側に賠償命令 札幌地裁
 「道警側は、2人と聴衆との間でトラブルや犯罪に発展する危険性があり「未然に防いだ」と主張。生命や身体に危険が及び、急を要する場合に市民の行為を制止できるとする警察官職務執行法などを根拠に正当性を訴えていた。これに対し原告側は、政権を批判する発言に着目した排除行為で「政治的表現の自由を侵害された」と主張していた。
 広瀬裁判長は現場の状況などから「差し迫った危険性はなかった」として道警側の主張を退け、表現の自由の侵害を認定した。


 霞が関界隈では、ときどき街宣車(?)から大音声で演説をしている人を見かける。
 内容は非常に過激だが、だからといって、警察官が「トラブルや犯罪を未然に防ぐため」有形力を行使するようなことはまずない。
 北海道警の措置は、やはり一線を越えており、普通に考えて違法だろう。
 要するに、道警は、2人と聴衆がもみ合いになった段階で介入するという「普通の仕事」をしていればよかったのだ。
 同様のことが弁護士にも言えるわけで、例えば、「筋のとおらない話、不当な話」を通すような業務はしないことが最低限必要なのだろうと思う。
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大統領の異常な愛情(3)

2022年03月26日 06時30分51秒 | Weblog
標的はバルト3国、「ユーラシア主義」から見えるプーチンの次の一手
 「プーチンは、欧米の個人主義を敵視する哲学の信奉者だ。専門家は、このロシア特有の反欧米的哲学を「ユーラシア主義」と呼ぶ。
 ロシアの魂はユーラシア大陸の大草原とフン族やモンゴル族の武勇に由来するという思想であり、個人を国家の大義に従属させる点に特徴がある。ピョートル大帝の啓蒙主義や欧米の個人主義、さらには共産主義をも否定し、それらがロシアを破滅させたという立場を取る。
 プーチンは「ユーラシア」ナショナリズムの熱烈な信奉者であり、欧米の規範を見下している。
 2009年には、汎スラブ主義のナショナリスト=ファシストだった哲学者イワン・イリインの遺体をスイスの墓からロシアに移した。
 イリインは、自由とは社会における自分の居場所を知ることであり、民主主義は単なる儀式であり、国家の指導者は英雄であり、事実には何の価値もないと主張した人物だった。1922年に共産主義革命後のロシアを追放され、1954年にスイスで客死した。
 プーチンはその遺体を祖国に運び、新しい墓に花をささげた。
 プーチンは、このイリイン流の世界観を公然と主張し続けている。


 歴史上、大量虐殺を行ってきたのは殆ど常に集団志向・集団思考を持った人間たちだった。
 この種の人間たちは、「自由の敵」と呼ばれる。
 上に引用したイワン・イリインの思想も、典型的な「自由の敵」の思考をあらわしていると思う。
 この人は、モスクワ大学法学部を出て母校で法哲学を教えていたらしいが、ちょっと見ただけでも”トンデモ教官”という気がする。
 言葉づらは崇高な思想のようにもみえるが、根底には部族社会の原理が横たわっていて、誤解を恐れずに言えば、その奥に「チンパンジー的な集団的残虐性」が潜んでいる。
 この種の”思想”(その正体は単なる集団思考/集団志向)が、為政者個人の残虐性とシンクロしてしまうと大変なことになる。

「私はチンピラやくざだった」不良少年時代を経てKGBに入るもスパイとしてはパッとせず・・・なぜプーチンはそれでも”独裁者”になったのか
 「大統領復帰を目指していた12年1月27日、プーチンは多忙を押してペテルブルクに戻り、市解放68周年式典に出席。49万人が眠るペテルブルク郊外の共同墓地で花束を捧げたあと、記者団にぽつりと漏らした。
私が生まれる前に死んだ兄の1人も、ここに埋葬されている」
 親子3人が暮らしたのはレニングラードの5階建て集合住宅の1部屋で、台所、トイレは共同。風呂はバーニャ(銭湯)に通った。プーチンは前掲書で、主な遊び場はアパートの廊下や中庭、街頭で、階段踊り場の穴に棲むネズミを棒でいじめて遊んだと回想した。


 「ネズミをいじめる少年」のくだりで、私は「酒鬼薔薇事件」のことを思い出した。
 小動物に対する虐待は、殺人の予兆である。
 大統領は、ウクライナの人たちのことを、ネズミくらいに思っているのではないか?
 この人の精神は、5歳くらいで止まったままなのではないだろうか?
 
 
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何かが起こる(2)

2022年03月25日 06時30分28秒 | Weblog
東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.13 《ローエングリン》(演奏会形式/字幕付)

 3年ぶりに東京春祭ワーグナー・シリーズが開催される。
 もっとも、このシリーズは、ここ数年何かが起こるのが通例なので、まだ安心は出来ない。
 最近の情勢からすれば、「上演中に突然停電」などという事態もあり得ない話ではない。
 なんだか、東京文化会館でワーグナーの演目を上演すると、「カマリナ沼をかき回す」ことになるので、トラブルが起こるのかもしれない。
 ひたすら無事を祈るのみである。
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ブルシット・ジョブ(2)

2022年03月24日 06時30分33秒 | Weblog
日本にあふれる「無意味な労働」、生産性が低いのはこれのせいだ【怒れるガバナンス】
 「(2)雇用主のために他人を脅迫したり欺いたりする脅し屋(ロビイスト、顧問弁護士など)
老人支配国家 日本の危機 エマニュエル・トッド
 「例えば、米国ではとにかく裁判が多い。企業活動でも法的手続きが多い。そこで弁護士が手にする膨大な報酬もGDPに含まれます。それに対し、正直な方が多い日本(笑)では、訴訟も弁護士も少ない。その分、日本のGDPは米国より少なく計上されることになります。」(p30)

 どうやら、弁護士業務の一部も「ブルシット・ジョブ」に含まれるようである。
 だが、ここで問題とされているのは、主に経営法曹のやり方であり、日本のいわゆるマチベンは「ブルシット・ジョブ」の範疇には入っていないと信じたい。
 有用性の観点のみで仕事を評価するのは問題だと思うし、例えば、小さな大統領たちから身を護るためには、マチベンを利用しないといけない場面もあるはずである。
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35年ぶり?

2022年03月23日 06時30分21秒 | Weblog
シュツットガルトバレエ団の輝けるスターたち
 「本公演は、今年3月に予定されながら中止せざるを得なかったシュツットガルト・バレエ団日本公演に代えて急きょ実施が決定しました。バレエ団としての来日はドイツ国家機関の要請により止む無く取りやめとなりましたが、芸術監督タマシュ・デートリッヒとともに現況下において日本の観客のために実現できる可能性を模索した結果とご理解いただきたく存じます。またフォーゲル主演「ボレロ」の上演は、現地のシュツットガルトでしか上演が許可されておりませんでしたが、ベジャール財団が今回の来日公演中止を考慮し今回のみ特別に許可してくれたものです。

 フリーデマン・フォーゲルの「ボレロ」が日本で観られるのはこれが最初で最後かもしれない、というくらいのレア・チャンスである。
 エレガントなダンスの印象が強い彼だが、いつもとは違って野獣のように踊るのが印象的である。
 「特別許可」ということだが、過去(35年前)にも、シュツットガルトバレエ団が日本で「ボレロ」を上演したことはあるようだ(シュツットガルト バレエ団「ボレロ」1987年日本公演)。
 それにしても、ベジャール財団の太っ腹なことよ!
 個人的には、ふだん活躍の場が少なくてくすぶっているらしい「東バ男子コール・ド」の皆さんが生き生きとしていたのが良かったと思う。
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敬意の欠如

2022年03月22日 06時30分18秒 | Weblog
橋下氏らの執拗な「降伏」「妥協」発言、なぜそれほど罪深いのか ウクライナへの“いたわりに欠ける”姿勢で大炎上!
 「「今、ウクライナは18歳から60歳まで男性を国外退避させないっていうのは、これは違うと思いますよ」「アンドリーさん、日本で生活してていいでしょう。未来が見えるじゃないですか。あと10年、20年、頑張りましょうよ。もう一回、そこからウクライナを立て直してもいいじゃないですか。(ロシアのウラジーミル・)プーチン(大統領)だっていつか死ぬんですから」
 このときグレンコ氏は、ウクライナの現状を懸命に説明していた。その発言に割って入ってまで、橋下氏は「ウクライナ人は国外へ逃げろ(=つまり、国土をロシアに明け渡せ)」と言ったのである。


 この人は、ときどき奇妙なことを言う。
 ウクライナが現在行っているのは、占有侵害を行ったロシア軍に対する自衛の措置であり、これを「やめろ」というのは完全に筋違いである。
 橋下氏らの発言の背景には、おそらく「生命至上主義」があると思われる。
 「人間は、結局『生きててなんぼ』の存在でしょ?」という決めつけを、ウクライナの人々にも妥当するものと考えて押し付けているわけである。
 だが、まず、この主張は、「生命以上の価値を有する人」に対する侮辱にほかならない。
 分かりやすく言うと、ソクラテスに対して、「命が一番大切だから、国外に逃げなさい」というような愚かな発言である。
 次に、橋下氏らの見解は、楽観的に過ぎる。
 他国に逃げる余裕のない人もいるだろうし、ロシアのやり方からすれば、いったん逃げた場合、二度と故郷の地を踏めないことになるばかりか、亡命先で暗殺されるおそれすらあるのだから(元スパイ殺害事件(速報))。
 いずれにせよ、相手に対する敬意を欠く発言であることは間違いない。
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