Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

事務所つぶし

2007年12月29日 10時25分27秒 | Weblog
黒猫さんのブログ
「育てる側」の論理
 なぜ東京地裁で管財事件の比率が増えているかといえば、それは大量の破産事件を処理すれば結構なお金儲けになるのをいいことに、この分野に参入してくる弁護士(法律事務所)が急増し、その中にはいい加減な事件処理をしているところも少なくないということを裁判所が問題視し、従来なら問題なく同時廃止で済んだような事件についても、何かと理由を付けては管財事件に持ち込もうとしているために他ならないのだと思います。

 これを読んでバーディーは、ああそうか、と思ったのだが。事情通によると、これは、東京地裁が近年、いくつかの法律事務所をつぶしにかかっていることを言っているのだという。なるほど、すぐ近くにその事務所はあるねえ。
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映画版「眠れる美女」

2007年12月27日 22時56分46秒 | Weblog
 川端つながりでもう一つ。傑作「眠れる美女」がドイツ人監督により映画化されている。
Das Haus Der Schlafenden Shoenen
 川端がノーベル賞を獲ったのは、一部のアメリカ人による強力なバックアップ(その反面での川端文学に対する誤解)によるところが大きいと指摘されている。この映画も、どこかに「誤解」があるのではないかと若干心配ではある。
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禽獣

2007年12月27日 08時17分50秒 | Weblog
 川端の「禽獣」を読んでいたく感動したものの、新潮文庫の「伊豆の踊り子」には最後に「禽獣」が収録されているのであり、ということは、バーディーははるか昔にこれを読んでいたのである。
 なのに、初めて読むような感動を覚えたということは、やはり、「読書は日々に新た」ということなのであり、自分自身が大きく変わったということなのだ。
 むしろ、こちらの方に感動すべきなのかもしれないが・・・。
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作家の「恥部」(その2)

2007年12月26日 21時08分42秒 | Weblog
 谷崎が最も嫌悪した自作が「金色の死」であるならば、川端のそれは、「禽獣」ということで異論はないだろう。そこで、昨日購入した「水晶幻想・禽獣 (講談社文芸文庫) 」中、禽獣のところを読むことに。
 むむむ、これは傑作であるが、毒が強すぎる。全編「人間嫌悪」の臭いが充満している。例えば
「動物の生命や生態をおもちゃにして、一つの理想の鋳型を目標と定め、人工的に、畸形的に育てている方が、悲しい純潔であり、神のような爽やかさがあると思うのだ。」
と述べるあたり、期せずして「神のような」という言葉が飛び出たところでは、結局のところ自然の造詣には及ばない芸術家の悲しい運命と川端の虚無感を象徴している。
 だが、人間というものは、虚無感を突き抜けたところで、なぜか「生」へと反転するのである。例えば、心中を試みた主人公が翻意する場面では、
彼は稲妻のように、虚無のありがたさに打たれた。『ああ、死ぬんじゃない。』
と心の中で叫んで、主人公は日常に帰るのである。
 
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ネロの犬死

2007年12月26日 07時54分45秒 | Weblog
 「フランダースの犬」は、なぜか日本でだけウケるという。子ども時代の感覚を思い出すと、これは要するに「冤罪事件」で死ぬわけだけれども、最後は「ルーベンスの絵が見たい」という願いを神の恩寵によって叶えてもらったという、一種の俗世嫌悪の物語なのではないかという気がする。
 こんなことを書くのは、落合先生の今日のブログにちと感動してしまったからである。

「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画
 死について、すべての終わり、敗北、といった捉え方しかできなければ、ネロやパトラッシュの死も、上記の記事にあるような「負け犬の死」でしかなくなります。しかし、そうではなく、清く、正しく、誠実に生き、志半ばに倒れはしたものの、最期に、神の恵みか、ルーベンスの名画を目にすることができ、心安らかに従容として死を迎えた、その気高くも美しい(この「美しい」という感覚が日本人独特のものではないかと思います)姿に、多くの日本人が魅せられるのではないかと思います。

 
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二回試験の結果

2007年12月25日 07時26分11秒 | Weblog
新60期二回試験の結果について(黒猫さんのブログより)
 合格者が激増した最近の新人弁護士(特に59期,旧60期あたり)については,ただでさえ質が悪すぎて使いものにならないという噂をいろいろなところで聞いていますので,法科大学院卒業者のレベルはその更に若干下を行く,しかも今後は法科大学院の人気低下で,レベルはさらに下がる一方ということになれば,法曹界の将来ははっきり言って絶望的です。

 バーディーの研修所の元同級生7人も再度二回試験を受験したが、全員合格とはいかなかったようである。また、ロースクールの元同級生のうち、1人が合格できなかったようである。
 この業界、全員そろって笑うことはできないのだろうか。
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M‐1の背景に見えるもの

2007年12月24日 14時29分25秒 | Weblog
<M-1グランプリ>キレる伊達、茶化す富澤 “想定外”サンドウィッチマン優勝の軌跡(毎日新聞)

 はっきり言って、ダントツに上手かった。審査委員の票が割れたのは余りにも不自然だった。
 今回のM-1でバーディーは、中田カウスが出場するかどうか、出場するとして、関西芸人以外に票を投じるかどうかを注目してみていた。するとまず何と、彼は登場したのである。そうすると、注目は、決勝での投票になるが、またしても関西芸人に票を投じたのであった。
 中田カウスは、2年前にも、実質的にはアンタッチャブルと南海キャンディーズの一騎打ちになったとき、唯一南海キャンディーズに票を入れた審査員である。「吉本びいき」の彼の行動は、最初から予想可能だったのだ。
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作家の「恥部」

2007年12月23日 22時23分14秒 | Weblog
 最近刊行された講談社文芸文庫の金色の死 谷崎潤一郎大正期短篇集は、谷崎ファンなら絶対に買うべき本である。こういう本を見つけるために、バーディーは何時間も大書店を巡回するのである。
 大正期の谷崎作品は、谷崎自身にとっては、彼の「恥部」ないし汚点だったらしい。なにしろ、この時期の作品は、当初全集には収録されていなかったくらいなのである。だが、こうした作品ほど、作家の本質を表現したものはまずないのである。
 ・・・そういえば、次は川端康成は「禽獣」を自分の汚点と考えていたらしいが、これまた講談社文芸文庫だよ。明日買わなきゃ!
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芸能人の覚せい剤ブーム再来?

2007年12月23日 14時05分47秒 | Weblog
覚醒剤 芸能人相次ぐ逮捕 「寂しさ」「うつ」「体調不良」 禁断の誘惑(産経新聞)
 
 最近、芸能人の覚せい剤事犯摘発が増えているように見受けられる。だが、実際に覚せい剤を使用していると思われる芸能人の数は、最近になって急に増えたというわけではなかろう。これには、おそらく捜査当局の意向が反映されているものと思われる。
 ところで、近年、北朝鮮ルートでの覚せい剤密輸が減少したせいか、覚せい剤の純度が低下していると言われる。だから、科捜研での尿検査の結果でも、「・・・を含む塩類」(だったかな?)というところまでしか判明しないらしく、検察官が起訴状の書き方に困る場面が出ている。
 それでもやっぱり覚せい剤に手を出してしまう人間が後を絶たないのは、孤独や病に耐えられない現代人の負の側面を象徴しているように思われる。
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実力の差

2007年12月23日 09時23分28秒 | Weblog
「新60期生が法曹へ」  法科大学院受験(高野講師のブログ)

 ボツネタで発見。
 要するに、法科大学院次第では、要件事実の基礎が十分できないままに二回試験に臨む人が多くいたということか。
 確かに、ロースクールでは、高名な裁判官(司法研修所教官等の経験者)を教授に招聘しているが、高齢の人が多い。バーディーが受講した教授の中には、授業中に10分間くらい黙り込む人がいて、学生が騒ぎ出したこともあった。
 いわゆる上位ローだからといって安心してはいられない。東大ローの卒業生に聞いても、「僕たちは何も教わっていない」と口をそろえて言うのだから。
 さて、要件事実を自分で習得する努力を怠ったまま渉外事務所に就職したとすると、5年後に事務所から「淘汰」された場合、かなり困るのではないかと思う。というのも、いわゆる町弁をやろうと思うなら、要件事実を頭に叩き込んでいないと、仕事にならないといってよいからである。
 もちろん、優秀な人であれば、それからでも独学で十分やっていけるだろうが。。。
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