Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

コンフリクトの問題

2007年03月31日 07時44分09秒 | Weblog
あさひ・狛法律事務所との統合に向け基本合意書を締結(去年4月の記事)
 西村ときわ律事務所(東京・港区)は14日、あさひ・狛法律事務所(東京・千代田区)との間で統合に関する基本点を確認し、基本合意書を締結したと発表した。規模や業務範囲において欧米の一流法律事務所に比肩する最初の日本の法律事務所となることを目指す。今回の統合で所属弁護士数は370名となり、弁護士数において国内最大の法律事務所が誕生することになった。一般に統合の際にはクライアントのコンフリクトが発生することが多い。このため一部の弁護士が流出する可能性は否定できないが、国内最大の法律事務所が誕生することはほぼ間違いないだろう。

 国内最大の弁護士事務所は来月(4月)誕生するらしいのだが、問題は「コンフリクト(利益相反)」。弁護士が利害の対立する当事者双方の代理人となることは、原則として禁止されている。例えば、被告の顧問弁護士が、原告の代理人となる、など。常識的に考えても、これでは本当の訴訟ができないのは明らかである。
 合併によって大型事務所が誕生すると、従来の客先の商売敵を顧客に抱える事務所と一緒の事務所になってしまう可能性がある。そういう場合には、上の記事のように「流出」、つまり、合併に加われないことになる(実際、他の大手事務所に10名以上が移籍する)。
 コンフリクトの問題は、弁護士の少ない田舎でも起こる。弁護士事務所が1つしかいない地域では、例えば、離婚訴訟でも、夫と妻が同一の事務所に相談することもありうる。だが、これは典型的なコンフリクトとなる。そこで、仕方なく、どちらか一方の当事者が、遠方の弁護士事務所に受任してもらっているケースがあるようである。
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犬も食わない夫婦関係調整事件

2007年03月30日 22時21分53秒 | Weblog
 ロースクールで弁護教官に教わった大事な教訓の一つに、
「家事事件には深入りするな」
というのがあった。例えば、遺産相続事件で、一方当事者に肩入れしているうちに、いつの間にか当事者同士で仲直りして、弁護士が孤立するといったことはよくあるらしい。
 もっと手ごわいのは、離婚をはじめとする夫婦関係調整事件である。離婚の話が持ち上がっているさなか、妻が妊娠するなどという事件も多いらしい。「犬も食わない」といわれるのももっともかもしれない。
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「法曹界」って何?

2007年03月29日 19時21分45秒 | Weblog
「法曹界」って言われるけどなぁ。(PINEさんのブログより)
 この法曹三者は、拠って立つ背景が全く違うわけだから、意見を出し合って、ぶつかり、この法曹三者では話がまとまらないのである。この法曹三者は、拠って立つ背景が全く違うわけだから、意見を出し合って、ぶつかり、この法曹三者では話がまとまらないのである。で、「法曹界の連中に任せておいたら何にも進まない。」ってことになった。もともと「法曹界」という言葉は、こういう文脈で使われたものだ。
 「法曹界」の連中に任せておいたら何にも進まないのに、同盟国アメリカ合衆国からは司法の分野にもさまざまな要求が突きつけられてきた。そのため、昨今の司法改革は、法曹三者を敢えて蚊帳の外に置いて、政府主導(「政府」主導というと法務省・検察庁も入るので「首相官邸」主導と言った方が正しいか)で進められていくことになった。
 その中で、憲法学者の佐藤幸治氏や、某リース会社のオーナーなどが、注目すべき働きをしたのだ。


 「法曹界」の現状を説明して余すところがない。要するに、「法曹界」という語は、安易に用いてはならないのである。
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自殺防止策

2007年03月29日 07時34分14秒 | Weblog
<自殺防止策>3世代に分け例示 内閣府検討会の報告書全容(毎日新聞)
 総合的な自殺対策について、内閣府の検討会がまとめた報告書(素案)の全容が分かった。社会全体で取り組む必要性を強調し、青少年と中高年、高齢者の三つの世代別に自殺の特徴を分析し、対策を例示したのが大きな特徴だ。また、数値目標は自殺者減少の実現性を高めるため、自殺者数全体だけでなく、個別の施策でも設定すべきだと提言。報告書は政府が今年6月に策定する自殺対策大綱のたたき台になるもので、4月上旬に最終決定する見通し。

 確かに、自殺する人の多くは、そのサインを示していると思う。特に仕事中・職場で自殺を図る人は、大体「忙しくて体調が悪い」などと周囲にこぼしていたことが多いようである。ならば、そのサインをとらえて、専門家が自殺を防止する措置を取りうるのではないかと考えるのももっともである。
 だが、日本には、屈辱に耐えて生きるよりも自殺をよしとする伝統があったことを忘れてはならない。それこそ、乃木大将夫妻の自害は、美談とされているのである。要するに、政府がキャンペーンを行うだけでは、問題の核心に触れることはできないのかもしれない。
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古き良き法曹

2007年03月28日 23時46分36秒 | Weblog
 たまたま事務所で我妻先生の「民法講義」(物権法)を見ていたら、中に、事務所のボス弁の字で、「占有改定は法律行為か?」「所有権法の理論p○×参照」などと書かれたぺーパーが挟み込まれていたのを発見。
 ボス弁は20期代、26歳くらい合格された優秀な方である。ふと思ったのは、昔の司法試験受験生は、「きちんと」勉強していたということである。我妻先生、川島先生といった超一流の方が書いた体系書を精読し、自ら疑問点を発見し、解明して先に進むという勉強法。
 ・・・いまや、隔世の感がある。
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村上ファンド判決見通し

2007年03月27日 22時13分58秒 | Weblog
 落合弁護士のブログ:
「モノ言う被告」健在 村上ファンド公判、ヤマ場に
 今日から被告人質問に入るようですが、
1 本件の経緯について、村上被告人自身がどのように供述するか
2 有罪自認から無罪主張に転じた理由をどのように説明するか
3 逮捕前の記者会見、逮捕後の検察官に対する供述、その後の公判供述を、矛盾なく説明した上で公判供述(無罪主張)の信用性を裁判所に印象づけられるか
といった点に、私は注目しています。


 ホリエモン実刑を言い当てた落合弁護士のことだから、今回も信頼がおける。要するに、村上被告人の判決見通しは、相当に厳しいようである。
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巡回営業弁護士

2007年03月26日 21時53分54秒 | Weblog
 修習先の弁護士先生は、営業範囲が非常に広く、頻繁に出張される。一週間に3日くらい出張である。今日は、現地(裁判所支部)で待ち合わせて、破産債権者集会⇒警察署で被疑者接見⇒事務所に戻って債務整理の法律相談、という流れであった。ちなみに、車の運転手は、春休み中の先生の息子さん。
 全く、金融機関の営業マンだったころと生活ぶりは余り変わらない。ちょっとでもスケジュールが空くと心配になり、タイトに仕事を入れるところも同じ。
 ・・・やはり、バーディーの天職は、巡回型の弁護士なのかもしれない、と思った一日であった。
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DVD生活

2007年03月25日 15時14分06秒 | Weblog
 最近、映画のDVDが安くなったので、かつての名作を買い込んで休日に見ている。
 南太平洋(1958)はダメダメ(サウンド・オブ・ミュージックとセットにされているのもムベなるかな)で、キリマンジャロの雪(1952)が70点、シャレード(1963)は90点。
 さて、次はシャレード'79 (1978)を観てみるか。
 
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赤ちゃん白熊を救え?

2007年03月25日 09時39分17秒 | Weblog
Activist to zoo: Wrong to save baby polar bear(NBCニュース。写真あり)
 ベルリン動物園で、母親が育てようとしない白熊の赤ちゃんを人工的に生育させるかどうかで、動物園と「動物の権利運動家」たちとの間でいさかいが起こっている。
 運動家たちの主張は、①手で赤ちゃん白熊に食物を与えることは自然の摂理に反し、許されない、②自然界では、母親に見放された赤ちゃんは、ほうっておけば死ぬのであるから、それが自然である、などというもの。
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団塊世代の弁護士

2007年03月24日 23時56分48秒 | Weblog
 目下実務修習でお世話になっている事務所の先生も、採用内定をもらった事務所の先生も、団塊世代の弁護士である。
 そのほか、60歳前後の弁護士の方を見て、バーディーが共通点として見出したのは、以下のような点である。

1 細かいことを気にしない(繊細な性格でもそれを表に出さない)
2 仕事が大好きである(24時間仕事をしていても苦にならない)
3 基本的に楽天的である
4 (学生運動華やかなりし時代に青春時代を送ったせいか)反骨精神旺盛な人が結構多い 

 一緒に酒を飲んで話していると、我々バブル前後世代の不甲斐なさを痛感する。

1 経済的な豊かさを至上の価値とするが、それ以上のものは見出せない
2 社会を変革することなどはなから無理・無駄と思っている
3 やたら「勝ち組・負け組」などと差別化を図ろうとして必至になる
4 基本的に悲観的である

・・・とまあ、こんなところか。私の偏見もあるがね。
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