Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

思いつきと批評の間

2009年04月30日 08時27分57秒 | Weblog
 バーディーは、文芸批評のたぐいを読むのがすきである。というわけで、先週購入した柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方をちょぼちょぼ読んでいる。柴田元幸さんの発言部分が見たいのである。
 そう思って読み始めると、もう一人の発言者が思いつきの発言を連発してこの本をダメにしている。特に、「ソ連邦・・・は敵であり・・・父親の代わりをしていた」(p76)とあるくだりは、論外というほかない。この人には、ソ連の存在とは関係なく、「父性の不存在」が近代日本の問題であったという認識がないのである。
 単なる思いつきと、正鵠を射た批評との間の差は、限りなく大きい。
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定年のない職業

2009年04月29日 08時16分54秒 | Weblog
 医者や弁護士などの自由業は、よく「定年のない職業」と言われ、サラリーマンから羨ましがられている。だが、バーディーはそんなことは全くメリットだとは思わない。
 「定年がないこと」の反面、デメリットももちろんある。弁護士について言えば、老後の保障は基本的にないと言ってよい。もちろん、年金制度(いわゆる「上乗せ分」)はあるが、負担が重すぎる。もっと根本的な問題として、年をとるとやはり仕事の質が低下するという点が重要だ。
 近頃、バーディーは国選の滞留案件を取りに行かなくなったが、その理由の1つは、おそらく70歳以上と思われる高齢の弁護士(見た感じでは8割前後)と、おそらく「ソクドク」などで国選などに収入を頼らざるを得ない若手弁護士(2割前後)との間でなされる「くじ引き合戦」を見るのが嫌だからである。
 定年がないということは、若い世代の仕事を奪っている、活躍の場を狭めている、ということでもある。決して手放しで賞賛すべき話ではないのである。
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元検事の見方

2009年04月28日 07時45分39秒 | Weblog
赤坂署爆破予告!草なぎ家宅捜索に「謝罪会見」要求(落合弁護士のブログ)
 捜索の結果、押収すべき物がなかったということは、被疑者にとって、その点では身の証が立ったということでもあって、一概に被疑者にとって不利なことばかりとも言い難い面があります。

 なるほどね、そういう見方もあるのか、と思う反面、長年捜査をやってきた人はちょっと感覚が違うように思う。普通に考えれば、捜索をされること自体が屈辱的なのだが。
 ともあれ、「爆破予告」は業務妨害罪等に該当するだろうから、警察も必死で立件するだろう。その場合、草なぎ事件とは違って、「家宅捜索」(パソコンの押収)の正当性は当然認められるだろう。

 
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アンコール(その2)

2009年04月27日 08時58分12秒 | Weblog
 夕べのキーシンは、サントリー・ホールの「アンコール曲紹介」によると、なんと10曲アンコール曲を弾いてくれたらしい。
 ちなみに、昨日が日本ツアー最終日だった。
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決定版

2009年04月26日 16時41分05秒 | Weblog
 キーシンのショパン練習曲を聴いて、ふと、CDが欲しくなった。
 そこで、20年前に買ったマウリツィオ・ポリーニを買う。実家にもあるのだが、探してもらうのも大変なのだ。
 聴いてみると、「これを超えるものは世界に存在しない」という位完璧。けなしようがない。
 こんな演奏を30歳の時にやってしまうと、その後の人生は空しくならないのだろうか?とふと思うのであった。
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逮捕はやりすぎ?

2009年04月25日 09時09分56秒 | Weblog
草なぎ容疑者逮捕「そこまでやるか」…民主・鳩山氏が批判
矢田弁護士、草なぎへの捜査手法に疑問

 司法研修所での最終講義で、ある裁判官が、
「キミたちは人の人生を左右するような重大な仕事をやるんだよ」
といっていたのを思い出す。裁判官という職業について言うと、その最たるものが「死刑判決」であり、また、日常的に行っているのが「逮捕」(令状の発付)である。「逮捕」されると、通常、サラリーマンは職を失う。芸能人はその点恵まれているが、やはり多くのものを失うことには変わりがない。
 個人的な感想だが、逮捕・家宅捜索というのはやはりやりすぎ。事務所に連絡して引き取ってもらう程度でもよかったのではないかと思う。
 彼が失ったものは大きいが、それを防ぐこともできたのである。
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アンコール

2009年04月24日 08時08分25秒 | Weblog
 エフゲニー・キーシンのピアノコンサート(サントリーホール)に行って来た。
 2歳でピアノをはじめ、11歳でソロ・リサイタルを行った頃は「神童」との呼び声がたかったものだ。
 だが、タッチの強いパワフルな演奏で有名らしく、ピアノは「歌う」のではなく「暴れ」ていた。よく弦が切れないものだ。
 圧巻はなんと9曲のアンコール。こんなサービスは初めてである。
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それでいいのか

2009年04月23日 08時41分56秒 | Weblog
法科大学院定員18%減、予定なし6校…10~11年度計画
 改革の方向性はいいと思うのだが、「合格率向上」のために「定員削減」というのには違和感を覚える。根本的な問題は教育の質と内容にあると考えるからだ。
 最近、バーディーは久しぶりに予備校の添削を開始し、痛感したのが、事例分析の難しさである。どんな事例問題も一行問題と同様、基本原理を当てはめて結論を導き出せばよいのだが、それができるようになるためにはトレーニングが必要である。そして、こうしたトレーニングを、法科大学院では殆どやっていないように見受けられるのだ。
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仕事の報酬

2009年04月22日 08時22分00秒 | Weblog
 「稼げる」弁護士になる方法とは、センセーショナルな題名をつけたものだ。だが、冒頭を読むだけで、「稼げる」のは金ではないことに気付く。
 「仕事の報酬は仕事」というのが著者の主張である。全くごもっとも。だから、この本は、「いい仕事が寄ってくるようにするためのヒント」くらいに考えた方がよい。
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偽装と性能

2009年04月21日 20時04分33秒 | Weblog
日立冷蔵庫で“エコ”不当表示、省エネ大賞も返上
 同社は「お客様に誤解を与え、深くおわびします」とコメントしているが、製品の性能には問題がないとして、返品や交換は受け付けない方針。

 一昨年・昨年と「偽装」事件が多発したが、いまだに事件は絶えないようである。その背景には、「偽装があっても性能には支障がない」、例えば、姉歯物件について言うと、「大地震がこなけりゃ倒壊しないから大丈夫」などといった、当事者の「開き直り」があるものと思われる。つまり、彼らは確信犯なのである。
 確信犯に対する処方としては、重罰主義しかないだろう。
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