他人を支配したがる人たち―― 身近にいる「マニピュレーター」の脅威
「ある種の職業や公的機関、特定分野では、潜在的攻撃性パーソナリティ―に対し、公然と人を搾取できる格好の機会が提供されている。その好例が政界であり、法曹界、宗教界だと言えるだろう。
・・・テレビで福音を説く説教師やカルトの指導者、過激な政治思想を叫ぶリーダーたち、あるいは日曜日の夜のテレビ番組ではおなじみの、”有名”通販バイヤーが熱弁を振るっている。新聞の見出しをにぎわしている過激な社会運動家も同じだ。」(p72)
司法修習生時代、実務修習先の裁判所では、ある大きな殺人事件の公判が大詰めに差し掛かっていた。
同期は、裁判所(刑事部)、検察庁、弁護士事務所に散らばっていて、この事件に関するいろいろな情報が入ってくる。
その中で、被告人の弁護人のもとで修習している同期からの話が伝わってきた。
それによると、被告人は、「接見室で会って話をすると、『非常に魅力的な人』だが、弁護人を含め、関係者を『操作しようとする』」人物らしい。
「操作しようとする人」を英訳すると、「マニピュレーター」ということになるが、これこそが、この本の著者であるジョージ・サイモンが指摘する「攻撃性パーソナリティー」の最大の特徴である。
ところで、現在、マスコミで「政治と宗教」の問題が大きく取り上げられているが、ジョージ・サイモンによれば、「政界」と「宗教界」は、マニピュレーターにとっての理想の職業、「約束の地」であるそうだ。
道理で、この2つの業界人は、しばしばタッグを組むわけである。
ちなみに、「法曹界」も「約束の地」の一つに挙げられているが、これについては同意するかどうかについては、留保することとしたい。
「ある種の職業や公的機関、特定分野では、潜在的攻撃性パーソナリティ―に対し、公然と人を搾取できる格好の機会が提供されている。その好例が政界であり、法曹界、宗教界だと言えるだろう。
・・・テレビで福音を説く説教師やカルトの指導者、過激な政治思想を叫ぶリーダーたち、あるいは日曜日の夜のテレビ番組ではおなじみの、”有名”通販バイヤーが熱弁を振るっている。新聞の見出しをにぎわしている過激な社会運動家も同じだ。」(p72)
司法修習生時代、実務修習先の裁判所では、ある大きな殺人事件の公判が大詰めに差し掛かっていた。
同期は、裁判所(刑事部)、検察庁、弁護士事務所に散らばっていて、この事件に関するいろいろな情報が入ってくる。
その中で、被告人の弁護人のもとで修習している同期からの話が伝わってきた。
それによると、被告人は、「接見室で会って話をすると、『非常に魅力的な人』だが、弁護人を含め、関係者を『操作しようとする』」人物らしい。
「操作しようとする人」を英訳すると、「マニピュレーター」ということになるが、これこそが、この本の著者であるジョージ・サイモンが指摘する「攻撃性パーソナリティー」の最大の特徴である。
ところで、現在、マスコミで「政治と宗教」の問題が大きく取り上げられているが、ジョージ・サイモンによれば、「政界」と「宗教界」は、マニピュレーターにとっての理想の職業、「約束の地」であるそうだ。
道理で、この2つの業界人は、しばしばタッグを組むわけである。
ちなみに、「法曹界」も「約束の地」の一つに挙げられているが、これについては同意するかどうかについては、留保することとしたい。