Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

オキシトシンの力(2)

2020年11月30日 06時08分03秒 | Weblog
 弁護士事務所での実務修習時代、指導担当の先生は、債務整理の事件を受任すると、大きい朗らかな声で「はい、受けたよ!」と依頼者に告げるのが常だった。
 この声を聞くと、それまで落ち込んでいた依頼者も、晴れやかな表情に変わるのである。
 この先生のやり方は、その後の実務において非常に参考になった。
 弁護士事務所にやってくる人の多くは、かなり深刻な悩みを抱えており、それを解決するのが弁護士の仕事なのだが、ここで重要なのは、「依頼者を安心させる」ということである。
 ところが、これを怠ったために問題が発生することがままある。
 例えば、ヤミ金の追い込みに苦しんでいる依頼者から電話で相談を受けたものの、直ちに受任しなかったためにその依頼者が自殺したなどという話が時々ある。
 また、説明が十分でないために、依頼者がセカンド・オピニオンを求めて「弁護士ショッピング」に走ることも珍しくない。
 結局のところ、「悩みや不安を解消したい」という依頼者の第一義的なニーズにまず応えることが重要なのであり、そのためには、オキシトシンの力を用いるというのも、よいアイデアだと思う。
 とはいえ、言うは易く行うは難し。
 オキシトシンを粉末か錠剤にして、お茶と一緒に飲んでもらうことは出来ないものだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憲法解釈権力

2020年11月29日 06時13分38秒 | Weblog
「法の支配」異次元の破壊、香港議員資格剥奪が法曹界に与えた衝撃
 「まず、香港の特定の現職議員の資格剥奪を決定できる法的根拠について「決定」は香港基本法を根拠とすると記述しているが、基本法のどの部分を根拠とするかは具体的に示していない。
 その代わりに中国の憲法の52条、54条、67条1項によって決定したとしている。52条は中国公民の国家統一・民族団結の維持義務、54条は中国公民の国家安全擁護義務を定めている。67条1項は、全人代常務委員会が憲法の解釈権とその実施に対しての監督権を有すると定めている。

 「香港基本法104条は、立法会議員などは「法によって中華人民共和国香港特別行政区基本法を擁護し、中華人民共和国香港特別行政区に忠誠を尽すことを宣誓しなければならない」と定めている。
 香港基本法の解釈権を持つ全人代常務委員会は16年11月、この104条の「解釈」を発表した。そこでは立法会議員などは宣誓を厳守しなければならず、虚偽の宣誓や宣誓後に宣誓違反をした場合、法的な責任を負うとされた。基本法104条の条文そのものは宣誓義務のみを定めているが、この「解釈」の発表によって宣誓した内容に違反すれば法的責任を負うことまで明確化された。


 「憲法の解釈権とその実施に対しての監督権」を有する全人代常務委員会は、香港基本法の解釈権をも有しており、同法104条の「解釈」に基づいて、香港議員の資格剥奪の決定を行ったというロジックのようだ。
 このように、三権分立が定められていない国においては、憲法の「解釈」という作用を通じて実質的に憲法を改廃するような行為が、いとも簡単に、しかも「合憲的に」行われることとなる。 
 これに対し、わが国では三権分立が憲法上の原則となっているから大丈夫かというと、必ずしもそうではないことが、蟻川恒正先生の「憲法解釈権力」の中で述べられている。
 要するに、他人事ではないのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海の力

2020年11月28日 06時55分26秒 | Weblog
SBホークス西戸崎合宿所の「寮めし」 一番人気はスペアリブ
 「今年は中継ぎや押さえで活躍し、オールスター初出場のほか、連続無失点パ・タイ記録を樹立したのが、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手。2010年の育成枠で入団した彼のパワーの源は、新人選手寮「西戸崎合宿所」(福岡県福岡市)の「寮めし」だ。

 甲斐選手、千賀選手や石川選手など、ホークスの育成出身選手の活躍ばかりが印象に残った日本シリーズ。
 強さの秘密が「食事指導」にあることは何度も指摘したが、私が思うに、それ以外にも秘密がある。
 それは、「環境」である。
 具体的には、2016年1月まで二軍・三軍選手たちが生活していた西戸崎合宿所である。
 西戸崎合宿所は、北は玄界灘、南は博多湾に挟まれた「海の中道」という陸繋砂州の西部に位置している。
 「海の中道」一帯は、とりわけ春や秋の快晴の日などには、天国と思えるくらい素晴らしい場所となるのだが(ちなみに、私のお気に入りのドライブコースでもあった。)、この環境で練習することが心身に与えた影響は計り知れない。

 だが、残念なことに、西戸崎合宿所は既に取り壊されており、練習する環境も大きく変わったようだ。 
【企画オークション】さよなら西戸崎寮!
 最高の環境、パーフェクト・プレイスを手放したのはもったいない話である。
 この「環境」の変化がどう影響するかは、数年たってみれば分かってくるだろう。

 


 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワークシェアリング

2020年11月27日 06時48分00秒 | Weblog
みずほ銀行「週休4日制」が、中高年社員たちに突きつける「厳しすぎる試練」
 「みずほの場合、週休3日で基本給が8割に、週休4日では6割になるので、休んだ分がほぼそのまま減給される。制度に参加した社員の年収が下がれば、社員数を減らすことなく人件費全体を抑制することが可能だ。この制度が本格的に普及した場合、多くの社員で仕事を分け合う、いわゆるワークシェアリングの制度に限りなく近づくことになる。
 ワークシェアリングは、景気が悪化した際、雇用を維持しながら企業の業績を維持するための方策で、欧州企業を中心に導入が進んでいる。社員にとっては労働時間が減った分、年収も下がるが、雇用は維持されるので、生活への負担は最小限で済む。


 「ワークシェアリング」は懐かしい言葉である。
 というのは、平成の時代にも、「ワークシェアリング」が推奨されたことがあったからである。
 だが、「有能な社員に多くの仕事をやらせたい」という会社が多かったため、当時はあまり浸透しなかったという経緯がある。
 今回のみずほ銀行の制度について言えば、おそらく、24時間365日会社に居たいという「カイシャ依存症」の社員にとっては悲報であり、メンタル面に悪影響が出るかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビ出演

2020年11月26日 06時50分14秒 | Weblog
竹内まりやが番組のために、まさかの新曲を書き下ろし!
 「11月上旬、NHKのレコーディングスタジオでふたりは対面。レコーディングでは竹内まりやさんが劇団ひとりさんに歌唱のアドバイスを行なったり、急きょ竹内まりやさんご本人もひと声参加するなど、和やかな雰囲気で行われました。コントが好きな竹内まりやさんが劇団ひとりさんにキャラクターの作り方を尋ねる場面も。日本を代表するシンガーソングライターと、お笑い芸人の傍ら、映画監督、作家としても活躍する劇団ひとりさんの“異色コラボ”。一体どんな曲に仕上がっているのか…乞うご期待!

 これは意外。
 というのも、竹内まりやさんがテレビに出なくなったのは、お笑い番組が原因とされていたからである。

竹内まりや 2019年現在。TV露出なしの訳とは?「今夜はHearty Party」の裏話とは
 「日本テレビ系の『TVジョッキー』に出演時、大口コンテストで一般人の口の中に大量のところてんを押し出す役を担当します。この時に「私はいったい何をやっているんだろう?」とテレビ出演の必要性を悩んだそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事指導(2)

2020年11月25日 06時23分47秒 | Weblog
【巨人】原監督「猛練習してあさってに備えます」試合後会見は39秒

 「第2戦必勝主義」は黄金時代の西武監督であった森祇晶氏の持論。
 2戦目を勝ち、いい気分で休みを過ごし、3戦目に備えるというもの。
 休養日に「猛練習」するという発想とはまるで違う。
 それはそうと、ソフトバンクと巨人との差で一番大きいのは、意外かもしれないが、「食生活」ではないかと思う。
 なぜなら、巨人では、ソフトバンクが行っているような食事指導をしているという話は聞かないからである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好物とアレルギー

2020年11月24日 06時26分30秒 | Weblog
果物アレルギー・野菜アレルギー
 「果物アレルギー・野菜アレルギーは果物、野菜などを摂取した時に生じる口腔内に限局したかゆみや腫れを示す症候群であり、花粉症のおよそ10%に合併します。今や国民病となった花粉症の患者増で、果物アレルギーの患者さんも増えているといます。
 特にシラカバ花粉症の多い北ヨーロッパで高い頻度を示します。リンゴ、モモ、サクランボ、イチジク、キウイフルーツ、メロン、パイナップル、トマトなどが報告されています。


イタリア人が食虫植物トマトをなかなか食べなかったわけ
 「ところがトマトの毒としてトマトレクチンの問題は消えたとはいえないようです。品種が多く、様々に栽培条件が異なり、天候や収穫時期の違い、調理法の違いなどにより、レクチンの含量がまるで異なる上に、トマトレクチンといっても種類が多く、一概には言えないのですが基本的にトマトレクチンにはかなりの有害性があります。

 10年ほど前のこと、大好物のリンゴを食べた後、しばらくして胸がムカムカしてきて、やがて横っ腹に刺すような痛みが走るようになった。
 その後腹を下したのだが、その時は、体調不良のせいかと思い、気にも留めなかった。
 ところが、それ以降、十分熟していないリンゴを食べると、同様の症状を呈するようになったので、アレルギーであることに気づいた。
 それからは、リンゴはよく熟したものを半分だけ食べるようになって、ようやくアレルギーに苦しむことはなくなった。
 また、3年くらい前のころ、濃厚なトマトジュースを飲んだ後、やはり同じ症状を呈するようになり、アレルギーであることに気づいた。
 ちなみに、トマトも大好物で、毎日食べていたのである。
 調べてみると、リンゴにもトマトにも微量のタンパク質が含まれており、これがアレルギーの元となるおそれがあるらしい。
 特に、トマトに含まれるレクチンの危険性は相当なものがあるようだ。
 トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用が喧伝されているが、胃腸が弱い人などは注意する必要があるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

座禅と念仏

2020年11月23日 06時58分00秒 | Weblog
人生を変えるモーニングメソッド (ハル・エルロッド)
僕たちの外側の世界は、内面の世界の映し鏡だ。成功のレベルと人間としてのレベルは、常に比例している。」(p47)

 ジョセフ・マーフィーがどちらかというと「就寝儀礼」的なルーティンを重視していたのに対し、ハル・エルロッドは、朝目覚めてからの1時間の行いを最重視している。
 中でも興味深いのは、朝起きぬけにまず「瞑想」を行い、次にアファメーション(自分の願望等を言語化して唱えること)を行うという点である。
 何かに似ていると思ったら、「座禅」と「念仏」ではないかと思い至った。
 禅宗と念仏宗とは歴史的に激しく対立してきたし、道元に至っては「ただしたを動かし」念仏を唱えるのは「春の田のかへるの、昼夜なくがごと」と厳しく批判していて、両者は相容れない思想のように思える。
 これに対し、ハル・エルロッドは、まず、「無言で座るだけで心が満たされる」(p116)と瞑想の重要性を指摘する。
 続いて、「人は誰でも、ほぼ頭の中でひとりごとをつぶやいており」、その中には過去の経験に由来する恐怖や不安などが多く含まれていることを指摘して、「自分が達成したいアファメーションを作成して書き出し、毎日繰り返し唱える必要がある」と強調する(p119~)。
 これは、「専修念仏」に限りなく近い。
 ハル・エルロッドのモーニングメソッドは、禅宗と念仏宗との融和をもたらすものなのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一つの目、五つの目

2020年11月22日 06時58分00秒 | Weblog
香港懸念の5か国声明「失明に気をつけろ」、中国猛反発
 「「目が5つあろうと、10あろうと、向こう見ずに中国の主権、安全と発展利益を損害したら、彼らの目が突かれて失明させられることを気をつけなさい」(中国外務省 趙立堅報道官)」 

 中国共産党は、「ひとつの頂点が存在し、その内部においては一体である集団」、すなわち枝分節関係(segmentation)によって形成された集団(枝分節集団、枝分節体)であり、一つ目の巨人「キュクロープス」はその象徴である(洞窟からの脱出)。
 枝分節集団=キュクロープスの最大の弱点は「目」であり、1個しかない目を突かれると、巨人は弱体化してしまう。
 私などは、上記の報道官の発言を聞いて失笑してしまうのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

反社認定(3)

2020年11月21日 07時01分00秒 | Weblog
財務省、「赤木ファイル」提出に応じず 森友改ざん問題
 「学校法人「森友学園」への国有地売却にからむ財務省の公文書改ざん問題で、真相究明のカギをにぎる可能性がある文書の存在が、国会論議で注目を浴びた。改ざんに加担させられたことを苦に自死した近畿財務局職員が経緯をまとめたとされる「赤木ファイル」だ。しかし、財務省は「訴訟中」を理由に存在するかどうかも明らかにしていない。

 岡口裁判官による「反社認定」が確定するかどうかが注目される事件(反社認定(2))。
 次回(12月9日)は、口頭弁論ではなく進行協議期日として開催される予定である(進行協議期日について)。
 ポイントは、公開の法廷で開催される口頭弁論ではなく、非公開の手続であるというところだろう。
 同じく非公開の手続として、弁論準備手続があるが、まだ争点が十分明確化していないことや、原告側の意向もあって、弁論準備には付されなかったのではないかと想像する。
 国会では「赤木ファイル」の存否すら明らかにされなかったし、訴訟においても、その取り扱いを巡るやり取りは密室でなされる可能性がある。
 やはり、これは問題があるように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする