オバマ氏、トランプ氏の入国禁止令を批判 「宗教差別に反対」
「オバマ前大統領のスポークスマンを務めるケビン・ルイス(Kevin Lewis)氏は声明で、「外交政策決定の比較という点では、オバマ前大統領は周知の通り、信条や宗教を理由に個人を差別するという概念には基本的に反対だ」と述べた。」
「外交政策」という言葉を聞いて、「マクリーン事件判決」を思い出した。「憲法上、外国人は、我が国に入国する自由を保障されているものではない」という命題は、おそらく世界のどの国にも妥当しているのだろう。
とはいえ、「法務大臣の自由かつ広範な裁量」による入国審査については、裁量権の逸脱濫用にわたるような場合には、違法となる余地があると考えられる。これは裁量論の基本である。
今回の大統領令は、モラトリアム的なものにすぎないけれども、実質的には宗教を基準とした一律かつ全面的な禁止措置である点において、裁量権の濫用があるという見方も出来ると思う。
「オバマ前大統領のスポークスマンを務めるケビン・ルイス(Kevin Lewis)氏は声明で、「外交政策決定の比較という点では、オバマ前大統領は周知の通り、信条や宗教を理由に個人を差別するという概念には基本的に反対だ」と述べた。」
「外交政策」という言葉を聞いて、「マクリーン事件判決」を思い出した。「憲法上、外国人は、我が国に入国する自由を保障されているものではない」という命題は、おそらく世界のどの国にも妥当しているのだろう。
とはいえ、「法務大臣の自由かつ広範な裁量」による入国審査については、裁量権の逸脱濫用にわたるような場合には、違法となる余地があると考えられる。これは裁量論の基本である。
今回の大統領令は、モラトリアム的なものにすぎないけれども、実質的には宗教を基準とした一律かつ全面的な禁止措置である点において、裁量権の濫用があるという見方も出来ると思う。