第 5581回の「鳴霞さんが語る南京虐殺の嘘」を取り上げたところですが、産経新聞が又しても南京虐殺関連の 記事を書いてくれています。
第 370回の「またまた、発狂か朝日」や第 384回の「ストークスさんの反論」で取り上げたヘンリー・ストークス氏による『英 国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)にいちゃもんをつけてきていた共同通信への反論のその 後についてです。
ここでも、鳴霞さんと同じくヘンリー・ストークスさんが見事に南京虐殺を否定してくれています。
こうして日本人以外の人からの強力な後押しが出て来るようになったのは本当にありがたいですね。それに比べて仕事を しない反日外務省の何と役に立たないことか。
ところで、もしかしたら産経新聞は去年の慰安婦問題に次いで今年は南京虐殺の否定を前面に打ち出すつもりなのでしょ うか。
今年は南京問題で朝日を追い詰めましょう。まだ、靖国参拝問題もあります。どんどん朝日を追い詰めて今年こそ廃刊に 持ち込みましょう。
産経ニュースより 2014.12.28
【歴史戦 第8部 南京「30万人」の虚妄(4)前半】
騒 動に巻き込まれた英国人
中国が主張する「南京大虐殺」は「事実ではない」と主張する英国人ジャーナリストがいる。米紙ニューヨーク・タイム ズ元東京支局長で日本滞在50年の ヘンリー・S・ストークスだ。「歴史の事実として『南京大虐殺』はなかった。中華民国政府が捏造(ねつぞう)したプロパ ガンダ(謀略宣伝)だった」と強調 する。
昨年12月に発売した著書『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)は10万部を超えるベストセラー となった。ところが、この本をめぐってストークスは今年5月、共同通信の記事により「歴史騒動」に巻き込まれた。
共同通信が5月8日に配信した記事で、問題とした記述は次の通りだ。
「国際委員会の報告によれば、南京に残っていた人口は、南京戦の時点で20万人だった。しかし、南京が陥落してから 人口が増え始め、翌1月には、25 万人に膨れ上がった。戦闘が終わって治安が回復されて、人々が南京へと戻ってきたのだ。このことからも『南京大虐殺』な どなかったことは、明白だ」
共同はこの箇所について「著者に無断で翻訳者が書き加えていた」と伝えた。同書は国際ジャーナリストの藤田裕行が翻 訳した。
翌9日、ストークスは祥伝社を通じ「共同通信の記事は著者の意見を反映しておらず、誤り」「本書に記載されたこと は、全て著者の見解。訂正する必要はない」との声明を発表した。
藤田も「共同の記者には問題とされた部分についてのストークスの英文見解をEメールし、誤解ないよう電話で念押しを した。記者は『指摘があったことは了解した』と答えたが、直後に無視し記事を配信した。明らかに意図的な捏造で悪意のあ る虚報だ」と語る。
共同通信社総務局は9日、「翻訳者同席の上で元支局長に取材した結果を記事化した。録音もとっている」と反論した。
あれから7カ月、ストークスは「記者の質問の趣旨を誤解して答えた。だから共同の記事の内容は自分の意見ではない」 としたうえで、「南京大虐殺」がなぜ「事実でない」との結論にたどり着いたかを語り始めた。(敬称略)。
【歴史戦 第8部 南京「30万人」の虚妄(4)後半】
「責 任は敵前逃亡した蒋介石に」 NYタイムズ元東京支局長に聞く
--なぜ『南京大虐殺』は事実ではないのか
「文献によると、南京市内のあちこちで散発的な暴力行為はあったが『大虐殺』という言葉を使って南京で起きたことを 語るべきではない。虐殺はとても血 なまぐさく目撃した人の記憶に残るものだが、むしろ日本軍が占領したことで、治安が回復した。『虐殺』より『事件』と呼 ばれるべきだ」
--その理由は
「そもそも国民政府の蒋介石や軍幹部が首都陥落直前に敵前逃亡し、南京ではあまり戦闘はなかった。中国兵が軍服を脱 いで(民間人に偽装した)便衣兵や 不良捕虜となったため、日本軍は処断を余儀なくされた。こうした捕虜の処断は国際法に準じて行われたが、大量に処断され た。このことは悲惨だった。ただ し、日本軍による中国人の処断の数について中国政府が主唱し、一部の識者が追随している万の単位を超えるようなものでは なく、20万、30万人という虐殺 などあったはずはない。中国の反日プロパガンダ(謀略宣伝戦)だ。(事態を招いた)責任は第一義的に敵前逃亡した国民政 府にある。日本軍だけに責任を負わ せるのは非道で、蒋介石の責任が問われるべきだ」
--「外交は無形の戦争である」と語った蒋介石は国際情報戦に力を入れた
「国民政府は戦わず情報戦を仕掛けた。中央宣伝部が巧みに欧米のジャーナリストを取り込み『大虐殺』を捏造(ねつぞ う)した」
英語で立場発信を
--著書では、慰安婦問題について「実体は、『性奴隷』では全くない。『売春婦』だ」と記した
「中国と韓国は日本が反論しないため、捏造してプロパガンダを繰り返し、欧米のメディアが追随している。『南京』も 『慰安婦』も、このままでは世界か ら糾弾され続ける。日本は全ての事実を明らかにし、英語で日本の立場を世界に発信してゆくべきだ。訴え続けなければ歴史 的事実として確定してしまう」
--『虐殺』の存在を否定した欧米人ジャーナリストとなった
「この10年で北村稔、東中野修道ら日本の学者によって研究が進み、中国側史料からもいわゆる『虐殺』はなかったと いうことが明白になってきたからだ。日本を深く知れば知るほど、『南京虐殺』に対する認識が変わった」
--他の欧米ジャーナリストから批判されたか
「出版以来、外国特派員の同僚や英国の友人から『クレージー』『子供じみている』など多くの批判を受けた。しかし、 仲間から『リビジョニスト(歴史修 正主義者)』『右翼』などと呼ばれようと自分の主張は変えない。この主張に自分の存在をかけている。たとえ1人で孤立し ても、それを誇りに、信念を持って 世界に伝えたい」
東京裁判は復讐劇
--「勝者の裁き」を受け入れた「東京裁判史観」からの脱却を著書で訴えた
「来日当時は戦勝国史観を疑うことなく信奉していたが、半世紀にわたり日本と日本人を知るうちに、そもそも東京裁判 は戦勝国の復讐(ふくしゅう)劇で あると考えるようになった。戦勝国が全能の神であるかのように日本の罪を裁くことに違和感を覚えた。実際にインド人判事 のラダ・ビノード・パールは『全員 無罪』とした。オーストラリア人高裁判事のデール・スミスは30年研究して『司法殺人?』と題する本を出版している。と ころが戦後の日本が東京裁判に基づ いた歴史観を受け入れたかのような政治・外交姿勢を取り続けているのは、情けなく愚かなことだ。史実に反するプロパガン ダである東京裁判史観から脱却しな ければいけない」
--具体策は
「外務省はじめ政府が真実を世界に発信しなければいけない。国を挙げて宣伝のためのシンクタンクを設立するのも一考 だ」
◇
【プロフィル】ヘンリー・S・ストークス 1938年英国生まれ、61年オックスフォード大学修士課程修了後、62 年英紙フィナンシャル・タイムズ社 に入社し、64年に初代東京支局長に就任。その後も英紙タイムズや米紙ニューヨーク・タイムズの東京支局長を歴任した。 作家の三島由紀夫とも親交があっ た。
ストークスさんの最後の、「外務省はじめ政府が真実を世界に発信しなければいけない。国を挙げて宣伝のためのシンク タンクを設立するのも一考だ」にもろ手を挙げて賛成です。
第 599回の 「朝 日社長がおわび」でも、古 森さんと、第 195話の「最 強タッグの誕生か最 強タッグの誕生か」のケント・ ギルバートさんやマイケル・ヨ ンさんとテキサス親父さんなど 強力な助っ人で新たな組織を立 ち上げてもらった方が、余程、 日本にとっては強力な武器にな るでしょうと書きましたが、そ れに、鳴 霞さん、ストークスさんも加 わってもらってシンクタンクと いうのも良いですね。
いずれにしても、反日・創 価・小和田汚染の外務省は解体 しかないでしょう。そうなれば 日本の外交は一変されるでしょ う。それで、やっと世界に対し てまともな広報が出来ると言う ものです。
第 5565回の「最高裁のとんでもない判決」や第220 話の「国 民審査って何なんだ」 で取り上げて来たヘイトスピー チの法規制を求める意見書が全 国の何にも分かってない自治体 で採択されているようです。
国会議員の無能力さにも がっかりさせられますが、自治 体の議員さん達はもっと酷そう です。どこまで騙されたら気が 済むのでしょうか。
毎日新聞より 2014年12月20日
ヘ イトスピーチ:法規制求める意見書 地方議会続々採択
社会問題化しているヘイトスピーチについて、国による法規制などを求める意見書の採択が地方議会で相次いでいる。背 景には、在日コリアンへのヘイトス ピーチを人種差別と認めた判断が確定した今月9日の最高裁決定があり、19日に可決された3自治体の意見書にはいずれも 決定の内容が盛り込まれた。意見書 に拘束力はないが、差別や偏見をあおる行為に「NO」を表明する動きが全国で広がり始めた。
「2020年には東京五輪・パラリンピックが開催されるが、ヘイトスピーチを放置することは、国際社会における我 が国への信頼を失うことにもなりかねない。法整備を速やかに行うことを強く求める」
さいたま市議会は19日、こう記された意見書案を全会一致で可決した。多文化共生政策に取り組んできた高柳俊哉議員 (民主)は「市内ではJリーグのサ ポーターが差別的な横断幕を掲げる問題もあった。住民に一番近い立場の議会から要望を国に伝えることは意義がある」と話 す。
堺市議会と鳥取県議会も同日、国に法整備などを求める意見書を可決。採択に向けた活動を進めてきた同市議会の山口典 子議員(無所属)は「人種差別を禁 止する法律を持たない先進国などありえない。排外主義団体が公共施設を使って活動していることにも憤りを感じる」と語 る。
国に対策を促す地方議会の意見書を巡っては、東京・国立(くにたち)市議会が今年9月に全国で初めて可決。国連の人 種差別撤廃委員会が8月に政府による法規制を日本に勧告した影響とみられ、名古屋市と奈良県議会も9月議会で採択した。
流れを後押ししたのが「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の街頭宣伝活動を人種差別と認め、在特会側に約 1200万円の賠償を命じた1、2審判 決が確定した最高裁決定で、この12月議会では長野県▽福岡県▽京都府向日(むこう)市▽埼玉県宮代(みやしろ)町▽東 京都東村山市▽同葛飾区--などで 可決された。…以下略
国会議員も反日・売国奴があふれていますが、地方自治体も酷そうですね。一体日本には日本人の議員なんているので しょうか。なんて思わず言いたくなりますね。
つまりは、食べるための職業としての議員であって、自治体の為とかましてや国の為になんて気持ちで議員になっている 人なんて殆どいないと言っても良いのじゃないでしょうか。
そうでなければ、これだけ本質を知りもしないで、左翼の得意な表面だって反対し難いスローガンに簡単に騙されてこん な意見書を簡単に採択することは考えられません。少しは勉強しろと言いたい。
さくらの花びらさんがそのヘイトスピーチの裏を語ってくれています。
さくらの花びらの 「日本人よ、誇りを持とう」より 2014/12/28(日)
「殺せ」と掲げるのは不自然?
韓国の国策は言わずと知れた「反日」です。韓国はなぜ反日なのか?
韓国の憲法前文には「大韓民国臨時政府を受け継ぐ」と書いてあります。この 大韓民国臨時政府というのは戦前は上海などを拠点にして日本人に限定したテロ組織で、昭和天皇暗殺未遂事件である桜 田門事件を起こした朝鮮人もこの組織です。
この日本人に対する「テロ組織」が「国」になったのが今の韓国です。だからこそ伊藤博文を殺した安重根などのテロリストを「義士」という英雄にして教 科書で教えているのです。
その韓国にVANK(バ ンク)という組織があります。嘘でも何でもいいから日本が極悪非道の極悪国家にして世界に広める活動を している組織です。「東海」呼称や竹島、慰安婦、戦時徴用などを熱心にやって日本を貶める活動をしています。
その費用は韓国政府から援助され、よい活動(反日)をした指導者には勲章まで贈っています。約10万 人いるというこの組織のことを多くの日本人は知りません。
このVANKがヘイトスピーチ に関わっていました。
平成25年2月 に新大久保の在特会のデモで「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」というプラカードがありました。この時のデモ 隊にこのプラカードを掲げたのが二人い ましたが、互いに離れたところで沿道に向かって高く掲げていました。ひとりは頬骨の張ったどうみても朝鮮人、もう一 人はマスクをした男です。
さて、この直後からマスコミがヘイトスピーチを取上げはじめ、同年年5月31日 のNHK「おはよう日本」の中で『ヘイトスピーチ日 韓友好の街で何が・・・』というタイトルで、先ほどのプラカードを取上げたのです。(番組内容はこちらです)
NHKはこの番組で「差別 に関する法律に詳しい 東京造形大学 前田朗教授」と紹介していますが、「在日の人権や反日をライフワークにして、 有田ヨシフとも親しい」と紹介すべきでしょう。
この在特会デモでこのプラカードを掲げていたのがVANKの 仕業であり、実際、彼らはネット上や日の丸を掲げた愛国デモ活動にも紛れ込んでいるのです。
「良い韓国人も悪い韓国人も殺せ」というプラカードを出して、それをヘイトスピーチと報道するマスコミとのタイミングのよさを考慮すれば全て結びつい ていることが分かります。
日本人が一人でも多くこの実態を知り、目覚めた日本人はまだ気づいていない日本人にこのような事実を広めていかなければいけません。
第 300回の「VANK の正体」でも取り上げたVANKがここでも蠢いていたとは知りませんでした。ありそうですね。それにしても、NHKの汚染はもうどうしようもないですね。 朝日だけでなく解体しなければならない朝鮮汚染が酷過ぎます。
それに簡単に乗せられる地方議員も情けない限りです。これだけの汚染を一掃するのはやはり、余命3年作戦し かなさそうです。もし、これが実行されないとなるといよいよ日本の崩壊かもしれません。そうでないことを願うだけです。
ねずさんの歴史解釈に何度も目から鱗状態です。私の目は鱗で出来ているのかと言いたくなります。そんな、ねずさんの歴史の中で今までで一番驚いたものの一つは第 19回の「秀吉の朝鮮出兵」でした。歳をとってボケた秀吉が豊臣家安泰だけのために出兵したと教わっていただけに驚きでした。
ところが、驚きはそれだけではありませんでした。日本の歴史には全て深い神の意志が働いているのじゃないかと思わせるものがあるそうです。一部だけ引用させてもらいましたが、是非、全文をリンク元で読んでください。
いよいよ、日本が世界を導く時代が来そうです。
何と、凄い国に生まれたのでしょうか。本当にありがたいことです。ねずさんのブログに会わなかったら、日本人をどことなく胡散臭い国のように思ったまま死んでしまうところでした。
こんな素晴らしい日本の歴史は日本人全てに知ってもらいたいものです。日本人がこの歴史を知っていれば、世界に出ても堂々と胸を張って日本を語れるで しょう。そうなれば、韓国や中国がどんなに日本を貶めようと世界に画策してもそんなものは怖くもなんともなくきちんと反論することができます。つまりは、 そんな悪巧みは全く通用しなくなるでしょう。
それを、世界は待っている。
ねずさんの ひとりごとより 2014/12/30(火)
新しい世界秩序
…略
まず、推古天皇の時代に稀代の天才政治家である聖徳太子が摂政となりました。
聖徳太子は604年に「十七条憲法」を制定し、そこに
第 1条 以和為貴
(和を以(も)って貴(とうと)し)
第11条 明察功過
(功過(こうか)を明らかに察しよ
と記しました。
そして十七条憲法は、飛鳥~奈良~平安の約600年の統治の基本として、深く日本に定着しました。
「和」を大切にするということは、争いをなくそうということです。
といっても、人の世です。常に対立はあります。
対立が起こったとき、近現代の西洋的価値観では、まず「話し合い」をすることになっています。
けれど話し合って不調なら、のこる手立ては戦争しかありません。
二者択一です。
これが最新の現代国際政治の実情です。
そして戦争になれば血が流れます。これは不幸なことです。
日本では古来、「明察功過」を大事にしてきました。
人が動けば、必ず問題は起きます。
これはあたりまえのことで、「問題がない」ということは、何もしていないということです。
ですから問題が起こるのは、それは物事が動いているということですから、良いことです。
けれど、その問題が対立を生み、話し合ってもまとまらず、最後は喧嘩沙汰になって力の強弱で雌雄が決っせられるというのは、下の下です。
そこで対立が起きる前に「察しよ」と説かれたのです。
しかも「明らかに」です。
「功過」=功績(良いこと)も、過ち(良くないこと)も、先に明確に察して対処しなさい、ということです。
火災が起きても、ボヤのうちなら消し止められます。
それ以上に、火災そのものが起きないよう、日頃から備えておくことです。
仁徳天皇は、民のかまどの煙で、民衆の生活の窮乏を察せられています。
これは現代社会のような「結果主義」とは明らかに異なります。
現代社会は法治国家の名のもとに、「犯罪が起きてから犯人を探し」ます。
しかしそれでは遅いのです。
「犯人になりそうな段階で、逮捕し矯正する、それによって犯罪そのものを未然に抑止する」
このことこそ、民が求めていることです。
景気が悪化し、町を走る車の数がめっぽう減り、駅前や寺社前に古くからある商店街が、軒並みシャッター通りになる。
そこまで放置しておいて、あとから景気対策をするというのでは、遅いのです。
倒産や破産や自殺が相次いでからでは手遅れです。
けれど、いまの日本の政治は、そんなことばかりしてはいないでしょうか。…中略
「察する」ことで争いを未然に防いでいた社会から、直接武士同士が干戈を交える時代へと変化したのです。
「察する」ことの天才、藤原定家さえも、その時代の変化を押しとどめることはできませんでした。
ところがです。
定家が亡くなった、わずか33年後に、日本史上を揺るがす大事件が起きています。
「元寇」です。
ふりかえってみますと、もし元寇のときに、武器を持たない貴族政治が継続していたら、日本は元の大軍によって踏みにじられていたかもしれません。
おそろしいのは、このときに日本にやってきたのは「モンゴルと高麗の軍団」ということになっていますが、実はこのとき日本に攻め込んできたのは、「モンゴル族となった高麗人と、モンゴルの支配下に入った高麗人」たちなのです。…中略
ところがその頃の日本は、保元の乱以降、すでに100年に及ぶ内乱の世を経験し、さらには国を二分するほどの源平合戦を通じて、用兵から兵站、褒賞に至るまで、すでに完全に完璧に戦うことができる体制を確立し、経験を積んでいたのです。
そして日本は見事、二度にわたる元寇を退けることに成功しています。
どんなに強兵でも、経験がなければ指揮系統や兵站が混乱し、また激しい戦いのさなかの統制がとれません。
その意味では、日本は保元の乱、いやそれ以前の前九年の役、後三年の役から、十二分に当時の世界に通用するだけの軍事経験を積んできていたのです。
しかも、国内の「民のために治世がある」というわが国の大原則を崩さずにです。
後世に生きる私達は、千年前の出来事については、まさに「神々の目線」で歴史を俯瞰(ふかん)することができます。
そういう眼で時代の大きな流れを見ると、私にはなんだか八百万の神々の大いなるご意思が働いたとしか思えないのです。…中略
鉄砲(種子島)が日本に伝えられたのが1543年です。
スペインが、たった150丁の鉄砲でインカ帝国を滅ぼしたのが1533年、つまり種子島が渡来した、わずか10年前の出来事です。
後に奴隷の暗黒大陸と呼ばれるアフリカにポルトガルがやってきたのが1482年、種子島のわずか60年前のことです。
場所はいまのコンゴです。
そのコンゴは王国でしたが、王国が滅びて完全にポルトガル支配の奴隷国、奴隷民となったがの1568年です。
ほとんど同じ時代に、インカ帝国が滅ぼされ、アフリカに奴隷国が誕生し、そして奴隷国はついにはアフリカ全土を覆い、植民地化の波は東洋にも及んできているのです。
種子島が日本にやってきたとき、日本は群雄割拠の戦国時代でした。
ひとつ間違いを訂正しておかなければならないのですが、当時の大名も、江戸時代の大名も、領主として君臨していましたが、持っているのは領地だけです。
民衆は、あくまでも「天子様の民」、つまり天皇のおおみたからであり続けたし、そのように認識されたのが日本です。
西洋や支那の皇帝や王や貴族は、領土だけでなく領民も私物化しています。
私物ですから、領民はモノと同じです。
いまの日本では、犬や猫はどんなにかわいがっていても、法的には動産、つまりモノという扱いです。
隣の家の犬や猫を殺しても、それは器物損壊であり、命を奪ったとは法的に認識されません。
その犬や猫の地位にあったのが、当時の王族や貴族以外の民衆というのが、支那や西洋の統治です。
その点、日本は領土は領主(大名)が私有しましたが、領民は「くにのたから」です。
さて、そうして世界の有色人種が次々と欧米の植民地支配(奴隷支配)に飲み込まれて行く中で、日本は、信長や秀吉の時代には、世界最大の鉄砲大国、つまり世界最強の軍事大国になっていました。
そしてその軍事大国のまま、日本は江戸時代のはじめに鎖国しています。
鎖国した徳川270年の治世の中で、何がおきたかといえば、勝てば良い戦国武者が、武士道を重んずる統治者へと進化しています。
そして1853年、ペリーが浦賀にやってくる。
日本は開国し、戊辰戦争を経て、国内統一政府である明治政府ができあがります。
全国が三百諸侯によってバラバラに統治されていたものが、ひとつの政府のもとに、すべての国民が結集するというカタチが、作られたのです。
そしてそのときに、明治人の精神として、身分の上下なく徹底されたのが、まさに武士道でした。
武士道とは、卑怯なふるまいをせずに、正々堂々と正しきを行う道です。
そして日本は、世界中が欧米列強の植民地となっていた時代に、ただ一国、植民地の解放のために立ち上がり、3年8ヶ月に及ぶ大戦の末、ついには世界から植民地を無くしてしまいました。
ですからほんとうに、歴史を大きく俯瞰してみると、日本はまさに神国としかいえない、なにか大きな神々の御意思のもとにある国としか見ようがありません。…以下略
地球に生まれて死んで行った何億の人類の中で、一番恵まれた素晴らしい国に生まれたことの幸せを噛みしめたいものです。