第 5596回の 「塩 田やため池を発電所に」では塩 田が主になりましたが、ブログ で「ため池発電」として纏めて くれているところがありまし た。
香川県のため池についても 詳しく、非常に分かり易く纏め てくれています。動画もアップ してくれているので参考にさせ てもらいました。私も、こうい うきめの細かい仕事をしないと いけないと反省させられまし た。
日比野庵 本館よ り 2015/01/11
ため池を利用した太陽光発電の実証実験が各地で行われている。
これは、ため池にフロート(いかだ)を 浮かべて、その上に太陽光パネル設置するというシンプルなもので、使っていない水面を有効活用できる方策として注目 を集めている。
既に、埼玉県の桶川市では、工業団地の中にある広さは3万 平方メートルの調整池に、1.2MWの発電能力がある太陽光パネルを浮かべ た水上式メガソーラーを設置して発電を始めている。
陸上での太陽光パネルの設置と違って、ため池発電にはいくつかの利点がある。
まず、平な水面上に設置するために、わざわざ造成する必要がないのに加えて、最初からある程度の面積が確保されている。
太陽光パネルは水面に浮かべるだけだから、ため池がつかえなくなることもない。ため池に対しても、パネルで直射日光を遮ることで、蒸発を減らし、水草や藻 の成長を遅らせる効果も期待できる。
更に、ため池発電は、発電効率についてもメリットがある。
現在主流の結晶シリコン系太陽電池では、表面温度が1℃上 昇する毎に発電効率が約0.5%低下することが知られている。夏場ともな れば、太陽光パネルの表面温度が50~60℃に もなり、発電効率が定格より10%以上低下することもある。
資源エネルギー庁が公開している「新エネルギー技術フィールドテスト事業」の評価結果によると、間隔をおいてパネルに水を流す(間 歇水冷)ことで、パネル温度を下げ、発電効率を10%以 上アップすることが報告されている。
ため池発電は最初から池の上に太陽光パネルを浮かべるために、自然の冷却効果が見込まれ、その分発電効率が良くなると見られている。
現在、全国には約20万カ所のため池がある のだけれど、その半分以上は瀬戸内海の沿岸地域に集中している。ため池といえば香川県というのが普通頭に浮かぶので はないかと思うけれど、意外にも、全国で一番ため池が多いのは兵庫県で、その数は4万4207ヶ 所もある。香川県は1万4619ヶ 所で3番目。
ただ、面積1平方キロメートルあたり の数は7.79ヶ所と香川県が全国一になる。
もちろん、香川県でも、ため池発電の導入検討が進んでいて、昨年11月 から善通寺市の吉原大池で、2年計画で実証実験がおこなれている。…中略
実証実験では、設置する太陽光パネルは3つ合わせても、18.36kWと そう大したものではないのだけれど、池の面積は満水時で10万平方 メートルと、桶川市の1.2MWメガソーラーを設置している調整池の3倍 以上ある。
香川県内には、桶川市の調整池に相当する3万 平方メートル以上のため池が20ヶ所以上あるから、もしも、全部ため池発電に 利用できるとするならば、20~30MWク ラスの発電が出来る可能性がある。…中略
〝水 上太陽光発電所〟完成 安来市の調整池 日本海新聞ニュース
水 上式太陽光発電システム【The Floating On Water Photovoltaic Generation System】
フロートはフランスのシエル・テールの 独壇場かと思ってましたが、この動画のように日本の企業もがんばっているようです。
株式会社日本空調北陸
惜しむらくは、メガソーラーまでは手掛けてないようです。これからの需要が見えにくいだけに戦略も難しそうです。
ブログ主さんも香川の可能性に触れてくれていますが、電力の買い取り容量の問題もあるので、これから、新しくため池 でどのくらい増えるのかも前途は厳しそうです。折角、可能性があるのですから、買い取り容量を増やして欲しいものです。
トヨタの燃料電池という新しい希望も出てきていますから、太陽光など自然エネルギーとメタンハイドレイドなどを上手 く組み合わせればエネルギー自給自足も可能性が出てきたのじゃないでしょうか。
意外と、日本の自給自足はありそうです。そうなれば、日本の大きな弱点が克服されるという日本史上最高の時代が来る 可能性もあるでしょう。
日本の時代はそこまで来てるかも!