折角、英のEU離脱や米のトランプ大統領の可 能性な ど、グローバリズムからローカリズムへの希望が出てきて、経済や移民問題も良い方向に向かうかなと期待しているにも関わらず、 オーストラリアやフィリピンが、中国寄りの動きを見せるなど、妙な動きが出て来ています。
どうして、延命すれば、それだけ、世界に災いを齎すしかないと思われる中国を、わざわざ、生き残らせることをやろう とするの でしょうか。どうにも、不思議です。これも、やはり、金なんでしょうね。
日本も、世界も、一日も早く、マネーゲームから脱却することを考えるべきですが、まだ、そこまでの考えはないようで す。
6月29日 (水)、第 361回の「比 新大統領は中国の鉄道供与を受入」で、呆れたフィリピン新大統領が、又しても、危なそうなことを言い出した ようで す。
産経ニュースより 2016.6.27
“親 中派”フィリピン新大統領、30日就任 南シナ海で中国寄り前面へ アジア安保環境への影響必至
【マニラ=吉村英輝】5月のフィリピン大統領選で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)の就任式が30日、首都マニラで行われる。過激な発言から、米 大統領選で共和党の候補指名が確定したドナルド・トランプ氏になぞらえ「フィリピンのトランプ」とも称され、南シナ海問 題で 中国との対話に意欲を見せる政治姿勢は、日本を含むアジア太平洋の安全保障環境に影響を与える可能性がある。
ドゥテルテ氏は21日、ダバオで財界人と対話集会を開き、南シナ海に中国が造成した人工島周辺で同盟国の米国が行って いる 「航行の自由」作戦には「参加しない」と断言した。フィリピンの排他的経済水域内にあるスカボロー礁を中国が実効支配し、拠 点化に向けた埋め立てを狙っているとされる問題でも、「中国とは争わない」との姿勢だ。
駐フィリピン米国大使にも13日、初面会の場でこうした意向を伝えた上で、「(米国は)味方なのか」と迫ったとされ、 自称 「社会主義者」のドゥテルテ氏は「米国嫌い」との見方が広がっている。
「犯罪の巣窟」と呼ばれた南部ダバオの市長を約20年にわたり務めるドゥテルテ氏は、自ら短銃を忍ばせて薬物を取り締 ま り、米映画の刑事ばりに「ダーティハリー」の異名をとった。だが、人権団体は、「自警団」による超法規的な犯罪者殺害も黙認 してきたと批判する。
また、ダバオで地元記者が先月、何者かに殺害された事件で、汚職に関与した記者の暗殺は容認されると発言。後に、釈明 した ものの、「大統領の任期終了まで取材は受けない」と居直るなど、メディアとの対立は早くも深刻化している。
一方、米軍再駐留に道を開くなど米国との関係強化を進めたアキノ政権からの路線転換に、中国は期待を寄せる。ドゥテル テ氏 は21日、選挙前から駐比中国大使と接触するなどして「鉄道整備などで支援の約束を得た」と明らかにした。
30日の就任式はマラカニアン宮殿で行われるが、取材は国営テレビなど2社に制限される予定。ロブレド次期副大統領は 別会 場で宣誓式を行う。1987年の現行憲法施行以来、初めての事態だ。フィリピンの正副大統領はそれぞれ直接選挙で選ばれる が、ロブレド氏はアキノ大統領が推していた人物で、今後、ドゥテルテ氏から冷遇されるのは確実とみられる。
施政方針演説は7月25日に行う。任期は6年。
大統領だけかと思ったら、既に手を打っているようです。これは、やはりとんでもないことになる可能性がありそうで す。
毎 日新聞より 2016年6月27日
比 次期外相 対中関係改善に意欲
【マニラ岩佐淳士】今月30日に発足するフィリピン新政権で外相を務めるパーフェクト・ヤサイ氏(69)が、首都マ ニラ で毎日新聞との会見に応じた。ヤサイ氏は中国と領有権を争う南シナ海問題で譲らない立場を強調しつつも、「中国を含む全ての 国との友好関係を強化する」と語った。米国や日本との防衛協力を強化し、中国との対決姿勢を鮮明にしてきた現アキノ政権 とは 異なるスタンスを示した。
5月のフィリピン大統領選でロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)が当選。ドゥテルテ氏は一部で「米国嫌い」と評される。元 証券 取引委員長のヤサイ氏はドゥテルテ氏の学生時代の友人。
南シナ海問題でフィリピンが常設仲裁裁判所に求めた仲裁手続きについて、ヤサイ氏は「7月7日にも裁定があると情報を 得て いる」と明かした。フィリピンに有利な判断が予測される裁定について、中国は無視する方針を表明。ヤサイ氏は「国際社会と共 に法の支配を尊重するよう促す」と中国をけん制する一方で、中国からのインフラ支援に期待を示すなど、関係改善に意欲も 見せ た。南シナ海で「領土問題を棚上げし、共同開発を検討することもあり得る」という。
アキノ政権は中国をにらみ、日米の協力のもとで防衛力強化に動いたが、ヤサイ氏は「フィリピンは中国と戦争するつもり はな い」と対話重視を強調。米国が南シナ海で軍事的存在感を増大させていることについては「自身の国益のためにやっていること だ」と述べ、現政権ほど米国に依存しない姿勢を示した。日本に対しては「友好関係を強化したいが、日本か中国かのどちら かを 選ぶ決断はしない」と語った。
河添さんが詳しく語ってくれています。
『フィ リピ ン新政権は「中国の傀儡」?①』河添恵子 AJER2016.7.6(5)
これは、折角の、安倍さんの中国包囲網も無駄になってしまう可能性もあり そうで す。どうして、世界は、中国の怖さが分からな いのでしょうか。と言うより、世界に浸透している華僑の恐ろしさでしょうか。
やはり、中国はしぶといですね。それだけに、その中国に擦り寄る日本の企業や金融業かいには怒りを覚えま す。やは り、中国に なりたいのでしょうか。