杉田さんの産経新聞、【杉田水脈のなでしこリ ポート (9)】は、今回は知事選についてです。日本のこころが増田氏を応援すると発表した要ですが、中山成彬さんや杉田さんなどは、直 ぐに、党には従わないとフェイスブックなどに書かれていました。あれは、一体誰が決めたのでしょう。まさか、中山恭子さ んという ことも無さそうですし、何となく、日本のこころもおかしな雲行きです。
杉田さんが、増田氏を応援できないことの理由を明確に書いてくれています。
今回のは長いので、全文は是非リンク元で読んでください。
産経ニュースより 2016.7.19
【杉 田水脈のなでしこリポート(9)】東京都知事選は外国人地方参政権の是非こそが重要な争点ではないでしょうか
東京都知事選挙が始まりました。自民、公明両党、そして日本のこころを大切にする党が元岩手県知事で元総務相の増田寛 也氏を推 薦しましたが、これに伴うゴタゴタが続いています。
私は東京都民ではないので「この人を支持します」という必要はないと思っていましたが、ブログに「増田寛也氏を支持し ないし、 支持できない」と書いたところ、「なぜ?」というご質問が多くの方からあったので、お答えしたいと思います。
増田氏は元建設官僚であり、知事や総務相の経験もあるだけに、他の候補と比べて実務経験に長けているというのはその通 りでしょ う。ですが、私が懸念しているのは外国人への地方参政権付与をめぐる問題なのです。
日本のこころを大切にする党は、彼に推薦を出すにあたりこの件を確認したとfacebookに発表しています。以下は その引用 です。
≪増田寛也氏が過去に外国人地方参政権について認める考えを持っていたことはあるが、東京都知事としてこの件を持ち出す ことはな いということを確認している。当然、我が党は参政権は国民固有の権利であり、外国人地方参政権については認めない立場である≫
増田氏が外国人参政権を認めない立場に変わったのは、一体なぜなのでしょうか。
(1)時系列的な問題=過去はそう思っていたのが、現在は違う
(2)地域的な問題=岩手県ではよいが、東京都ではダメ
(3)外圧要件によるもの=要望があったので認めるべきと言ったが、要望がなかったらやらない
大きく分けると、この3つのパターンが考えられます。
政治家といえども、勉強していく中で考えが変わることはあります。また、時流の変化に対応して前言を撤回をすることも ありま す。それが(1)のケースであり、増田氏が「色々と勉強して考えが変わった」というならば、まだ話は分かります。
(3)のケースならば論外です。首長は要望の声の大きさに応じて行政を進めるべきではありません。そうでなければ、ノ イジーマ イノリティに惑わされて、サイレントマジョリティーの権利や利益を損ねかねません。このような外圧でコロコロと考えや政策を変え るような方は首長失格だと言えるでしょう。
問題は(2)のケースです。これは地方分権の議論の中でとても重要な問題だと考えているからです。
話は2006年3月に遡ります。私はニュー・パブリック・マネジメント(NPM)の現場視察のために英国を訪問しまし た。小泉 純一郎首相の構造改革 の真っ最中で、地方分権や行政評価、PFIなど、新しい手法がもてはやされていた時代です。サッチャー改革の本場を見て、一番驚 いたのは英国が徹底的な中 央集権国家だったということです。
行政評価に関して言えば、日本では自治体ごとに独自の基準を設定しますが、英国はすべての自治体が政府が決めた 基準を元 に評価を行います。
例えば、ごみ収集事業に関し、政府はABCDの評価基準を定めています。一番最低のDランクをとった自治体は、 そこで働 く人間をすべて解雇して次年度からは政府が派遣した人を受け入れなければなりません。そうやって住民サービスの質を向上させ ていくのです。
住民の意見を政策に反映させるシステムは日本よりも遅れており、「どうやって住民の声を聴けばいいのかまだまだ 試行錯誤 している」と言っていました。
この事例はかなり極端ではありますが、改めて中央集権の重要性を認識したのです。…中略
外国人の地方参政権は、後者の事例に属します。自治体によって認める自治体と認めない自治体が混在するような状 態を作っ てはなりません。国がはっきりと「外国人参政権は認めない」と決め、地方にこの決定権限を譲るべきではありません。
ですから、増田寛也氏が外国人地方参政権について、もし都道府県の判断に委ねればよいという考えをお持ちならば、 到底支持 することはできません。というよりも、そんな考え方の持ち主が元官僚で総務相を務めていたかと思うとゾッとします。
私は衆院議員だった当時、「何を中央集権とし、何を地方分権とすべきか」という線引きの議論をぜひ始めたいと思っ ていまし た。国会議員には、霞ヶ関の官僚出身の議員はたくさんいますが、私のような地方自治体職員出身の議員はほとんどいません。そ れだけに、私の経験を生かせるのではないかと思っていましたが、残念ながら議論は緒に就きませんでした。
そんな中、道州制推進の中心人物として頑張っていたのが、今回の都知事選候補の一人である元防衛相の小池百合子氏 でした。
保守の方の中には、地方分権や道州制と聞くだけでアレルギー反応を起こす方もおられますが、地方の活性化は待っ たなしな のです。一刻も早く「誤った地方分権をさせない」という考え方を鮮明にさせた上で国と地方の役割分担について議論を盛り上げ てほしいと思っています。
この件は、自民党、特に都連の腐敗が齎したものでしょう。何と言っても、舛添を選んだ自民党が、全く反省せず に選んだ 候補者ですから利権がからんでいることは明らかでしょう。
いずれにしても、都民が、どれ程平和ボケかを計る最高の機会でしょう。最悪を選ぶのじゃないでしょうか。日本 の劣化も ここまで来たかとぜつぼうさせられないことを願いたいものです。
杉田さんが、参議院選挙の敗北を語ってくれています。
【Front Japan 桜】南シナ海 中国主権認めず / 政党選挙の現実 / 「理想」を語るために必要なこと[桜H28/7/13]