孫の暗躍でシャープを食い物にした、鴻海の悪奴さを、15日 (水)、第6373回の「鴻海、対米投資の約束は一度も果たされていない」で、取り上げました。
その鴻海と孫が怪しい動きをしているようです。あの東芝も狙っているようです。日本政府は、今度も何もしないつもりなのでしょうか。
SankeiBizより 2017.3.10
鴻海総帥、郭氏の深謀 米国進出を狙い東芝も獲物に 背後に盟友孫氏の影
台湾の精密大手、鴻海(ホンハイ)精密工業を率いる郭台銘会長が日米で蠢いている。トランプ政権に食い込み米国への本格進出を狙う一方、日本では傘下に収めたシャープに続き経営難の東芝の事業買収を狙う。郭氏の背後には盟友、ソフトバンクの孫正義社長の影がちらつき、世界を股に掛ける両者から目が離せなくなってきた。
昨年12月。ニューヨークでトランプ米大統領と会談した孫氏は、米国での500億ドルの投資と5万人の雇用創出を約束し、「孫氏は偉大な人だ」と大統領を感激させた。その孫氏が手にしていた資料に、「FOXCONN」というロゴが載っていた。言うまでもなく鴻海のブランド名だ。孫氏がメディアに自ら明かすことはなかったが、資料には、鴻海とともに投資や雇用創出を進めることを感じさせるくだりもあった。
「テリー・ゴウ(郭氏)が動き出した。狙いはソフトバンクと孫氏の背中に乗っての米国への本格進出だろう」。米IT大手の関係者はそうにらむ。鴻海は米アップルのiPhone(アイフォーン)の製造を一手に担う。孫氏の訪米直前には、鴻海がアイフォーンの生産の米国への移管を検討しているとも報じられた。製造業の米回帰を掲げるトランプ氏は、企業に米国への投資を呼びかけている。もしも報道通りなら、鴻海は米本格進出の足がかりを築き、アップルもトランプ氏の機嫌を取ることができそうだ。孫氏の資料はそうした動きに符合する。
郭氏は孫氏と親交が深く、鴻海によるシャープ買収にあたっては、相談を受けた孫氏が銀行トップを紹介するなどして橋渡しの役を務めた。ソフトバンクは先日、シンガポールに拠点をおく投資会社を鴻海との合弁に切り替えると発表するなど、ビジネスの関係も密だ。
鴻海は3月1日、東芝が分社化する半導体メモリー事業について、出資や買収へ関心があることを表明した。郭氏は記者団に「東芝の経営を助け、資金をつぎ込める」と胸を張った。
郭氏と東芝、半導体。ここでも孫氏とソフトバンクの存在が見え隠れする。ソフトバンクは昨年9月、英半導体開発大手アーム(ARM)・ホールディングスを3・3兆円で買収。日本企業によるM&A(企業の合併・買収)では過去最大の案件で、世界の度肝を抜いた。孫氏が見据えるのは、モノのインターネット(インターネット・オブ・シングス=IoT)社会の到来だ。孫氏はアームがIoT向けのチップ約1兆個を今後20年間に供給するとの見方を示しており、半導体業界を制することがソフトバンクの成長に欠かせないとみている。
実は、東芝社内や産業界、経産省にも孫氏の満を持しての「登場」を待望する声が出ている。東芝に近い関係者は「孫さんがアーム買収の勢いで手を挙げてくれないだろうか」と真顔でつぶやく。
日本の産業を支えてきた東芝の半導体事業が外資に買収される事態は安全保障上も避けたいという指摘は少なくない。経団 連の榊原定征会長は2月20日の記者会見で、「(東芝の半導体は)日本の中核技術で、携わる人材が国外に流出することがあっては国益上問題ではないか」と の懸念を示している。
ただ、現実的には、すでにアーム買収に巨費を投じたソフトバンクが東芝に直接資金を注ぎ込むことは考えにくい。それ でも、もしも外資による買収が避けられないとなれば、シャープ買収という「実績」がある鴻海が日本国内のアレルギーがまだ少なく、郭氏と盟友で事業でも深 い関係にある孫氏が、「かつてシャープ買収で仲介をしたように、助言など影響力を行使してくれるかもしれない」(大手行関係者)と期待するむきがある。
郭氏と孫氏。日台をそれぞれ代表するカリスマ性をもった企業家が、混迷の度を増す東芝再生で注目を集めようとしている。
東芝社内や産業界。経産省に待望論があるというのに呆れてしまいます。シャープで痛い目にあったという考えは無いのでしょうか。
日本の経済界が狂っているのが良く分かりますね。安倍さんも、こんな奴等の言うことを聞いているから、経済政策がおかしくなるのでしょう。
それにしても、ここまで平和ボケとは驚きです。やはり、日本再生は無理なのかも。
こうなると、ソフトバンクの不買を期待したいところですが、これも望み薄なのでしょう。日本人はもう目覚めずに滅びるのかも。