フィリピンがChina肺炎で大変な事になっているようです。ドゥテルテさんが麻薬犯などを監獄に大量に押し込んでいることで監獄が感染多発ゾーンになってしまっているようです。
最高裁が、模範囚などを一時解放せよと判断したそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。そんな苦境にあるフィリピンにもChinaの魔の手は延びているようです。全く、恥知らずには呆れるしかないですね。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)5月4日(月曜日) 通巻第6485号
フィリピンの監獄はぎゅうぎゅう詰め。感染多発ゾーン
9731人の未決囚と模範囚を一時解放せよと最高裁が判断
ドウテルテ大統領率いるフィリピンでは2016年からの麻薬犯罪撲滅キャンペーンで警官隊が麻薬取引現場などで、射殺した ディーラーが7000人以上。さすがにマフィア、チンピラたちが恐れをなして自首してきた。
それまででも犯罪者で満杯の監獄に、いきなり数万もの麻薬犯罪者が入所すれば、寝る場所がなくなる。ぎゅうぎゅう詰めは人 権問題だとヒューマンウォッチ団体は前々から善処を要求してきた。ソーシャル・ディスタンシングどころではない。一畳に二人 か、三人折り重なるようにして寝ている。クラスターが起きるのは時間の問題だった。
セブ島には二つの監獄があり、四月末までに348名の感染が確認された。このため8000名の囚人の一部を一時帰宅させる 措置をとった。
フィリピンの最高裁は5月1日、収監中の未決囚、ならびに刑期終了が近い模範囚ら9731名を釈放せよとする決定を出し た。フィリピンは5月1日現在で5878名の感染が確認され、381名が死亡している。
日本と関係の深い刑務所はモンテンルパで、マニラからドライブで一時間ちょっと。広い敷地、刑務所の前は宏大な公園、裏山 には日本軍人の墓地もある。いま、モンテンルパは軽犯罪者の収容所となっている。
さて緊張状態にあるフィリピンと中国との関係はどうなっているのか。
スカボロー礁を中国軍が不法占拠して、漁民の生活に支障をきたし、世論調査ではフィリピン国民の70%が中国を不安視してい ることが判明している。フィリピン人の性格はおとなしく従順なので、中国の横暴、傲慢に直接抗議する場面は少なかった。
コロナ騒ぎに便乗して「健康シルクロード」とかの宣伝作戦を展開している中国は、4月5日に医療チーム12名をフィリピンに 派遣し、「武漢で治療にあたったベテラン医師ばかり」という触れ込みで、各病院をまわり、医療サポートに励んだとか。
4月12日には中国から寄贈された10万個の検査キッド、40万枚の医療用マスク、1万5000着の保護服が到着し、フィ リピン国民の歓心を買う。そのうちのどれだけが不良品だったかの報道はまだない。
くわえてアリババのジャック・マーらが援助を申し出ており、それもこれも、マニアを拠点の華僑団体の要請に応えるかたちで ある。
チャイナタウンは世界の中でもマニラが一番古い。華僑は金融、物流を牛耳ってフィリピン国民から蛇蝎のように嫌われているか らだ。マニラの華僑のなかには「ウィルスは米軍が持ち込んだ」という謀略放送を真に受けている者もいる。
在日中国人のあいだでも、米軍持ち込み説が流布されており、在日留学生に張り巡らされたスパイ網は留学生らの言動を監視して いるため、堂々と反論する在日中国人はほとんどいない。
Chinaのこの露骨な援助作戦には驚きます。人間恥を知らないということはこうやって何でも出来るという強みがあるんですね。日本人には到底真似が出来ないことでしょう。いや、最近の劣化した日本人ならやれるのかも。
それにしても、ドゥテルテさんどうするのでしょうか。やはりChinaに屈するのでしょうか。本来なら日米で援助すべきなのでしょうが、今や両国とも余裕が無いのかも。