香港や台湾へのアメリカの応援に対して李克強の貴重演説から台湾「平和的統一」の文言が消えたと宮崎さんが書いてくれています。
これが何を意味するのか。平和じゃなく戦いで統一するということでしょうか。Chinaにそれだけの度胸があるのでしょうか。やれるものならやってみろと言いたい。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)5月24日(日曜日) 通巻第6511号
李克強の基調演説から台湾「平和的統一」の文言が消えた
蔡英文就任演説に「一国二制度反対」。ポンペオが祝電を打って
5月20日、台湾総統に再選された蔡英文の就任式で「(中国の唱える)一国両制度には反対」と明確なメッセージを出した。
ポンペオ国務長官は蔡英文再認に祝電をおくり前途を称えた。
中国はいかなる反応を示すか、台湾海峡へ中国海軍の海軍艦船出没、領空接近は日常の風景だが、このところは空母打撃群を頻 度高く当該海域へ派遣して、背後にある米軍を牽制してきた。
全人代で李克強首相の基調演説には「平和的統一」の文言が消えていた。92年合意の履行とセットだったが、「台湾独立のい かなる行動にも反対する」との文言は残った。
「92年合意」とは、中国側はあったと言い張っているだけで、台湾は、その合意の存在も認めていない。
他方、香港に対して中国は「香港安全法」制定を準備するなどと露骨な介入姿勢を示し、これに対して英国、カナダ、オースト ラリの外相は連名で反対の立場を明確にした。
EU議会も「香港基本法を遵守すべき」と批判し、米国は「制裁の対象になる」と発言して、中国の暴走を警戒し始めた。
とくにポンペオ国務長官は、香港安全法などは「横暴かつ破滅的」で、「香港が保障された高度な自治の終焉の前兆だ」と強く非 難した。
クリス・パッテンン前総督は「中国は香港を裏切った。西側はこの中国の無謀を冷笑しているだけでは済まされない」と語っ た。パッテンは香港返還直前まで香港総督を務めた。
中国の言い分は「1984年の英中合意を無視し、香港基本法に謳われた2047年までの香港の高度の自治の保障、言論の自 由を踏みにじるもの」と英国は批判のオクターブを挙げており、米国の「香港人権民主法」と同一の基軸を歩んでいる。
また英国は中国の5G排斥に舵を切り替えつつある。
中国は「香港安全法は、テロリスト、国家転覆を企む人士の取り締まりだ」と強弁を繰り返し、27日予定の全人代最終日に投 票にかける。
5月24日の日曜日午後、香港では銅鑼湾の「そごう」前からワンチャイへかけて、大規模な抗議デモが呼びかけられている。
香港ではコロナ災禍を楯に十人以上の集会を香港政庁は禁止している。それゆえに数万のデモ隊があつまると警官隊との激突は不 可避的である。
これをアップする27日には香港デモの結果も出ているでしょうが、どうなったでしょう。
それにしても、アメリカは完全に本気のようです。イギリスも5Gの採用撤回を言い出したようです。良い傾向です。
さて、追い詰められたChinaはどう出るのでしょうか。思い切って尖閣あたりに上陸してくれば面白くなりそうです。
平和ボケ日本を目覚めさすのはショック療法しかなさそうです。その為にも尖閣上陸は良いのじゃないでしょうか。
日本も好い加減旗幟をはっきりしないと世界から見離されそうなだけにショック療法も必要でしょう。