Chinaの金に飽かした世界制覇の失敗は世界にとんでもない混乱を招くことが明らかになってきたようです。
今まで、闇の中だったアフリカの現状も明らかになってきているようです。と言うか、もうどうにもならないようです。
宮崎さんが詳しく書いてくれています。それにしても、Chinaはこれが上手く行くと考えていたのでしょうか。これが独裁の恐ろしさでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)5月6日(水曜日)弐 通巻第6489号
もはや解決不能、アフリカの対中国「借金の罠」
49ヶ国に合計1430億ドルの中国債権、どうやって処理するのか?
アフリカに武漢コロナの猖獗が本格化しだした。公式統計は5月4日段階で感染者4万4000名。死者は1701名。ただし この統計から漏れた夥しい死者がでている模様だ。殆どのアフリカ諸国は中国の「シルクロード」プロジェクトに乗っかり、多額 の債務を抱える事態になっていたことは周知の通りである。
中国の鳴り物入りだったプロジェクトも、本質がアフリカ諸国援助ではなく、収奪目的の新植民地主義と批判され、昨今は「コ ロナ・ロード」と批判が渦巻くようになって、工事中断、明らかに頓挫した。
疫病の拡がりは新しい問題を浮上させた。
直近でもアンゴラ、ザンビア、スーダン、ブラザビル・コンゴが、コロナ感染対策の医療設備、病院建設などで、過去の借金の 清算を(つまりチャラにしてくれ)中国に要請した。
中国はその要求には応じられないとし二国間協議を拒否したが、支払いの延長、ローンの組み替え(リスケ)には応じる姿勢とい う。
ちなみにIMFが掌握している各国の対外債務はアンゴラが854億ドル、エチオピアが138億ドル、ケニア89億ドル、ザ ンビア86億ドル、スーダン65億ドルと見積もられている。
ブルッキングス研究所のアフリカ専門家ユン・サンは「中国の債権と株式のスワップには応じるだろう」と予測する。つまり相 手国の担保を中国の債権に化かす方式、高利貸しの常套手段である。
アフリカの「輝ける発展」が約束されたのではなかったのか。
原油生産で経済成長がめざましかったのはアンゴラ、南スーダン、ナイジェリア、赤道ギアナ、コンゴの諸国だった。
観光で経済発展をとげてきたのが、モーリシャス、セイシェルズ。そして鉱山開発、鉱物資源の輸出でのしあがろうと中国資本を 受け入れてきたのが、南ア、ジンバブエ、ザンビア等だった。
二国間交渉では埒があかないと認識したアフリカ諸国は連合し、IMFに対して、1000億ドルの救済パケッジを要請する一 方で、440億ドルの債務の借り換えを申し出た。世銀の見積もりではアフリカ全体の債務は5843億ドルに達する。
G20(グループ20)は、当面5億ドルの救済に応じることで合意が得られたが、中国の巨大な債務に関して、G20として は直接的な貸借関係がなく、中国の問題であるとした。
中国はアフリカの49ヶ国に合計1430億ドルの際面があると米ジョンズホプキンス大学は見積もる。
茶会系で中国に対して強硬な態度で知られるテッド・クルーズ米上院議員は「米国は中国のなした借金外交と、その結果には無 関係であり、アフリカの債務処理問題に介入の必要ない」と発言している。
前途は暗い。
この解決方法は、Chinaを叩き潰して借金を踏み倒すのが最良でしょう。出来うるならば特亜3国が消滅してくれれば最高なのですが、これは流石に無理でしょう。残念。