香港の金融都市機能が崩壊した後、センターは東京 になるのじゃないかとの予測もあるようですが、どうやら金融プロフェッショナルは東京を嫌っているようです。
なんでも税金が高すぎるのだそうです。
グローバリズムが終わりローカリズムに向かう今、マネーゲームのプロフェッショナルなんか日本に来なくて良い。金の亡者の集まる所で頑張ってください。
宮崎さんが詳しく報告してくれています。
これは、日本に取っては良い事じゃないでしょうか。金の亡者たちが日本に集まって良いことはないでしょう。
日本はマネーゲームなんて相手にしない国になりましょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)6月29日(月曜日) 通巻第6562号
香港の金融プロフェッショナル、ディーラーは東京へ行きたがらない
では台湾か? やはりシンガポールが次の國際金融都市だ
香港安全法により、政治的には発言が封じ込められ、活動家が逮捕、起訴される懼れが高まり、多くが海外への移住を希望して いる。受け入れを大々的に表明しているのは台湾と英国である。日本にやってくる香港人は極小である。
香港ビジネスマンがなぜ日本を避けるか? 昨年香港財閥一位となったヘンダーソンランドにしても、一時東京株式市場に上場 したがすぐに撤退した。PCCWも八重洲の国鉄会館跡地を買って、大がかりな進出だったが、いつの間にかいなくなった。
拙著のいずれかにヘンダーソンランドCEOの李兆基とのインタビューを載せたが、要するに「日本? あんな税金の高い国に は進出しても意味がない」と回答した。
安部首相は「香港から人材を受け入れるため、法律整備などの準備をする」と明言しているが、具体的にはヴィザの迅速な審査 と発行、起業のためのオフィス暫定無料化、起業円滑化補助など、あらゆる環境の整備が急がれる。
そこまでしても、香港のビジネスマンは東京へ移動しないだろうと、じつは多くの香港人が考えていることが分かった(サウス チャイナ・モーニングポスト、6月29日)。
「民主主義が行き届き、言論の自由が確保されている日本の事実は知っているけれど、金融セクターのプロフェッショナルは、 そのことには興味が薄い。東京は金融取引で規制が多すぎるし、英語が通じない。空港から東京へのアクセスは悪いし、つまり日 本は金融業からみれば『別の惑星』に見える」と或る専門家は分析している。
自由が希薄で言論の自由がなくても、金融規制のないシンガポールは、その日からでもビジネスが成立する。だから香港人の ターゲットは、台湾、韓国、日本ではない
日本は、税金を払うことを嫌うのは恥だと思う国を目指しましょう。自分だけ儲ければ良いなんて下司な人間は日本には必要ない。