団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★NY トランプタワー前に「黒人の命大事」巨大塗装 市長が推進

2020年07月15日 | アメリカ

 トランプ降ろしの嫌らしい運動が、とうとうトランプタワーの前にまで及んだようです。
  それも先導者がニューヨークの市長だそうです。もうアメリカの反トランプ運動は止まるところを知らないようです。
  と言うか、奴等も命懸けということなのでしょう。 

   産経ニュースより     2020.7.10

  NY トランプタワー前に「黒人の命大事」巨大塗装 市長が推進

 【ニューヨーク=上塚真由】米ニューヨークの一等地、五番街で9日、トランプ大統領の住居が入る「トランプタワー」前の路 面に、黒人差別解消を訴える運動のスローガン「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」の巨大文字が塗装された。 計画は、トランプ氏を敵視するデブラシオ市長(民主党)が推進してきた。

 地元の人権団体のメンバーが9日朝から作業を開始し、トランプタワーのほか、隣接する米宝飾品大手ティファニー本店前の路 面に黄色い文字を描いた。デブラシオ氏も現場で文字の一部を塗装。「米国では黒人の命は大切だ。トランプ氏が理解していない ことを(描いて)彼に見せよう」と語ると、支持者の拍手や、計画に反対する人の怒号などが入り交じった。

 運動のスローガンは米各地で描かれているが、おひざ元での計画にトランプ氏は猛反発し、7月1日には「美しい通りを侮辱す るものだ」とツイートした。また、人種差別に抗議するデモの参加者が警察を軽蔑するような言葉を連呼していると主張し、運動 を「憎悪の象徴」と非難した。

 トランプ氏の主張には「人種差別問題を全く理解していない」(ニューヨーク在住の21歳男性)と批判が強まる一方、地元で はデブラシオ氏にも風当たりが強い。五番街の近くで働く女性(43)は「五番街に政治的メッセージはいらない。本来の黒人差 別解消ではなく、米国の分断の深さを世界に伝えるだけだ」と困惑した様子で語った。

 米国で最も新型コロナウイルス感染の被害が深刻となったニューヨーク市は90億ドル(9600億円)の財政赤字が見込ま れ、連邦政府からの財政支援がなければ、今秋に2万2000人の市職員を解雇する必要があるという。保守系のニューヨーク・ ポストは、トランプ氏を挑発するばかりのデブラシオ氏を「アマチュアの政治家だ」と指摘している。

  トランプさんの応援も引けを取っていなようです。

THANK YOU! #MAGA2020 pic.twitter.com/Eecj1gGGHS
  ニューヨークの市長を揶揄するツイッターもありました。  

  反トランプの汚いやり口は、却ってトランプさんを有利にしてくれるのじゃないでしょうか。
  兎に角、何としても再選して欲しい。世界の運命が懸かっていると言っても過言ではないでしょう。


★ホンダ、中国電池大手に出資 CATL株約1%取得

2020年07月15日 | 日本的経営の崩壊

 トヨタに次いでホンダもChinaに出資だそうです。日本の自動車業界は完全に狂ったようです。
  この状況でChinaに投資しようというその意味がどうにも分かりません。単にバカというだけなのでしょうか。  

  産経ニュースより     2020.7.10

  ホ ンダ、中国電池大手に出資 CATL株約1%取得

 ホンダは10日、中国の車載電池メーカー大手「寧徳時代新能源科技」(CATL)に出資したと発表した。7月に入り、現地 法人を通じてCATL株の約1%を取得したといい、額は非公表。昨年発表した電気自動車(EV)向け電池の共同開発を発展さ せ、新エネルギー車用電池に関する長期的な協業契約を結んだことも明らかにした。ホンダは中国生産車への電池の優先供給を 2022年ごろから受け、リサイクルの仕組みも構築予定という。

 発表によると、協業は次世代技術の基礎研究も含めた共同開発、安定供給、リサイクルとリユースと幅広い範囲。将来的には世 界でも供給を受ける検討をしている。CATL側は「ホンダはグローバルでの電動化におけるキープレーヤー」、ホンダ側は「長 期的なアライアンスで電動化における商品競争力を一層向上できる」とコメントした。

 CATLはリチウムイオン電池の世界有数のメーカーとなっており、トヨタ自動車や日産自動車、ドイツのフォルクスワーゲン (VW)などとも提携・協力している。

  日本メーカーもワーゲンの轍を踏むのでしょうか。ドイツはchinaとの心中を決断したのかも知れませんが、日本まで一緒に心中に巻き込まれることはないでしょうに、やはり、日本の経営者達は完全に日本の企業であることを忘れてしまったのでしょうか。

  もしかしたら、国益なんて言葉も忘れてしまったのかも。


★エルドアンのナショナリズム、こんどはアヤソフィアをモスクに

2020年07月15日 | グローバリズム

 

アヤソフィアをモスクにというニュースがあったのは気が付きましたが、それにどんな意味があるのか分からず取り上げませんでした。

  ところが、どうやら大きな意味があるようです。宮崎さんが詳しく書いてくれています。
  まさか、これがグローバリズムとナショナリズムの戦いだとは思いもしませんでした。

 「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)7月12日(日曜日)弐 通巻第6583号 

 エルドアンのナショナリズム、こんどはアヤソフィアをモスクに
  欧米は衝撃を食らったが、自国ファーストで何が悪いのか?

 欧米のメディアはトルコのエルドアン大統領を酷評し続けてきた。
一時は世界秩序の厄介者のように扱った。しかし西側の批判など何処吹く風、トルコはNATOの重要メンバーであるにも拘わら ず、上海協力機構(SOC)に加盟し、リビアとカタールに派兵し、シリア内戦では鵺的な軍事行動を取った。

 プーチンとは馬があう。ロシアのパイプライン敷設を積極的に推進し、ついにはロシアのミサイル防衛システムを導入した。
そのうえでエルドアン大統領は平然と訪米し、トランプと対等の立場で会談するほどの政治力を発揮する。民主、人権の西洋的価 値観を奉ずるトルコ人からは目の仇だが、国内ではなかなかの人気を誇る。

 7月11日、トルコ政府は最高裁判所の決定を受けて、世界遺産のアヤソフィアをモスクとすると発表した。トルコナショナリ ズムが、グローバリズムとの訣別を宣言したような画期的な出来事である。

 トランプはアメリカファーストを標榜し、列強も「国際秩序」を看板に掲げながらも、実質は自国ファーストである。自分の国 の権利を優先させるのは常識である。しかし国際社会の常識が通じない日本だけは「ジャパンファースト」ではなく、「国連 ファースト」の夢遊病に罹患している。

 エルドアンのナショナリズム、最初は目立たなかったが、トルコの大学すべてにモスクを設置したあたりから芽を出し、クーデ ター未遂事件では、直後に10万近くの軍人、政治活動家、教職員らをパージし、権力基盤を固めた。

 トルコの歴史教科書はエルトゥールル号遭難のことを教えるので国民の大多数が親日的だが、史実として六世紀の「突厥」建国 をトルコの始まりと教えている。トルコの国名はチュルクに由来する。

 アヤソフィアはもともと東方正教会の荘厳な建物だった。コンスタンチノーブル(今のイスタンブール)陥落以来、紆余曲折を 経て、宗教混在の博物館として登録し、世界遺産となっていたが、エルドアン政権は、これを正式にモスクとしたのだ。

 ▼これはトルコの国風運動ではないのか

 欧米はトルコの行動を苦々しく思いながらも、NATO海軍は、その本拠がトルコのイスタンブールにあり、また地政学的には 地中海への出入り口であるポスポラス海峡を扼しているために、ロシア軍事力の抑止力として、大いに活用してきた。トルコ軍は 38万、精鋭は内務省直属の部隊だ。

 欧州勢はトルコのEU加盟には多くの理由をつけて、一貫して難色を示してきたが、トルコを西側陣営にとどめ置くために、制 裁を口にしながらも実質的なことは行っていない。むしろトルコへの直接投資を増やして、トルコ観光ではドイツを筆頭に欧州か ら一千万人前後がカッパドキアなどトルコの観光地を回っている。

 トルコはエルトゥールル号に義援金を運んだ山田寅次郎に若者の教育を依頼したが、その教え子のひとりがケマル・アタチェル クだった。アタチュルクは日本の明治維新の成功に倣い、トルコの近代化・西洋化路線を歩んだ「建国の父」である。

 だからエルドアンのモスク回帰を短絡的にアタチェルクの西洋化近代化路線否定ととる向きもあるが、ちょうど明治維新の近代 化西洋化路線が鹿鳴館でピークを打ち、その後、国風が吹いたように、トルコに国風が本格化したという文脈でとらえるべきであ る。

 イランで日本人が取り残されたときに、救援機を飛ばしたのはトルコ航空機だった。
ポスポラス海峡に海底トンネルを掘り、イスタンブールの地下鉄を東西につなげたのは日本の援助だった。地下鉄の駅には、ちゃ んと日本の国旗が飾られている。
駅の出入り口の大型スクリーンには地下鉄開通式典に安倍首相が出席した場面を流している。これらを筆者はカメラに収めてき た。
西側のメディアが嫌うエルドアン、じつは日本は彼に学ぶ点が多いのではないのか? 

  一時は安倍さんとエルドアンさんは仲が良さそうに見えたのですが最近はどうなんでしょう。と言うか、安倍さんが外交に意欲を失っているように思えて仕方ありません。
  やはり、余りにバカな国民に嫌気がさして、もう日本を諦めたのでしょうか。もう一度、世界を導く意欲を見せて欲しいものです。
  今こそ、日本が世界を導く最高のチャンスじゃないでしょうか。バカな国民を相手にするのは嫌でしょうが、もう一度頑張ってください。


★Chinaによる日本崩壊工作

2020年07月15日 | 文科省・教育改正

 反日売国左翼・在日共の日本に対するやりたい放題は、どうみても特亜3国の工作があるとしか思えません。
  思想で籠絡されたのかそれとも金や女か分かりませんが、兎に角自虐史観に犯されているのは間違い無さそうです。

  その工作の一つが日教組であることも間違いなさそうです。

  上島さんがその日教組の正体を語ってくれています。 


  やはり、今の劣化しきった日本人は特亜3国、特にChinaの工作によるものだと考えた方が納得が行くものがあります。
  つまりは、お人好しの日本人の弱点に付け込まれたということです。
 
  やはり、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」です。 


★蝗害、ついに中国雲南省へ侵入。ドローンによる薬剤撒布、効果なし

2020年07月15日 | 中国

 

Chinaにバッタが到達したとネットでは情報が飛びかっていますが、相変わらず産経以外の反日売国左翼・在日マスメディアは報道していないようです。

  宮崎さんも何度か報告してくれています。これがChinaの命取りになってくれることを期待したいものです。
  さて、Chinaの息の根を止めるのは、アメリカかそれとも山峡ダム・China肺炎・バッタと勢ぞろいした災害のどれでしょうか。やはり、相乗効果でしょう。
  何でも良いから兎に角Chinaを壊滅させてもらいたい。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)7月11日(土曜日)
参 通巻第6581号  

 蝗害、ついに中国雲南省へ侵入。ドローンによる薬剤撒布、効果なし
  豪雨、洪水につづく天変地異。農作物を食い荒らすサバクトビバッッタ

 雲南省普耳市林業・草原局は7月9日、悲痛な報告を出した。
 サバクトビバッタが越境し、同省の竹林地帯で竹葉、筍などを食い荒らし始めた。最初の蝗の大群が飛来したのは6月28日 だった。

 ドローンによる薬剤撒布ではとても対応できず、またドローンを使いこなせる職員が少ないため、7月8日までに竹藪、筍の産 地が被害を受けた。
竹林は密集しているが、近年は手入れが悪く、立ち枯れになる竹林が方々にあったという。農業地帯で農作物を食い荒らし始める のは時間の問題となった。

 当局の発表では蝗はラオスの黄竹密集地帯から雲南省へ侵入し、被害は9・8万ムーに及んでいるという。1ムー(畝)は中国 では日本と計り方が異なり、およそ十五分の一ヘクタール(66700平方メートル)になる。

 先月来、中国各地に降り注ぐ豪雨の被害も甚大である。
 三峡ダムの上流にある重慶、四川省から湖北、湖南省、さらに江西省、広東省、広西、貴州省など27省に被害が及んでおり、 およそ3000万人が被災した。死者は140名(7月9日現在)、被害額は620億元(1000億円)。

 22万戸の家屋全壊、25万戸が半壊、農作物生産地のいたるところが冠水し、史上珍しい大災害となった。三峡ダムは現在の ところ、持ちこたえているようである。
日本の豪雨被害も激甚、ことしはコロナ、豪雨、蝗害、洪水、そして次は?

  世界中が、崩壊を待っているというのに何故その来たいに堪えようとしないのか。何ともしぶとい国です。これが、独裁の恐ろしさでしょうか。
  もし、これで生き延びるなんてことがあれば奇跡でしょうが、そんな奇跡は見たくない。


★七夕(たなば た)のお話

2020年07月15日 | 誇れる日本

 日本なんて世界の文明から遅れた歴史の浅い誇るべき文明もない国だと思い込み、兎に角西洋のものは何でも素晴らしいと憧れていました。
  その植え付けられた意識は、未だに西洋のものは素晴らしいと思い込む習性として残っています。
  ところが、ネットで日本の文化の素晴らしさや歴史の長さを知り、驚くと共に誇りを持つことが出来るようになりました。
  この素晴らしさを未だに教えて貰えない子供達は本当に可愛そうです。そんな教育を子供達にしている文科省をトップとする教育界の人達には罪の意識というものが無いのでしょうか。
  それとも、未だに自虐史観に犯されたままということでしょうか。何とも情け無いことです。

  ねずさんが七夕を例にとり、如何に日本が素晴らしいかを書いてくれています。何時ものように全文をリンク元で読んでください。

  ねずさんのひとりごとより     2020/7/7

  七夕(たなば た)のお話

 ・・・略

 実はこのように一枚の布に対してでも感謝の心を持つという文化は、征服し征服されるという文化のもとでは、絶対に育ちません。
なぜなら、権力者(支配者)は、他所から布でも衣類でも、武力をもって収奪してくれば足りるからです。
  収奪するところに、感謝の文化は育ちません。
つまり布は、あるのがあたりまえで、不足すれば奪えば良い。
布は感謝の対象ではなく、収奪による戦利品であって、勝者の富の証(あかし)でしかないのです。

 ところが日本というのは、旧石器、縄文、弥生、大和、奈良、平安、鎌倉、室町、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と、歴史が ずっと連続しています。
ですから太古の昔からの文化もまた持続しているわけで、それが我が国の感謝の文化になっているわけです。・・・以下略

 


  やはり、子供達に本当の素晴らしい日本を教えるまともな国に早くなって貰いたいものです。

  正しい国家観と歴史観を持った子供達が育てば日本の再生も間違いないでしょう。一日も早く教育を改正することこそが必要です。


★韓国企業の「脱日本依存」いばらの道

2020年07月15日 | 韓国

 不思議ですね。あんなに優秀なKoreaがフッ化水素などで、未だに日本の品質に追いつかずに輸入に頼らざるを得ないのだそうです。
  何度も国産化に成功したと発表しては、やはり駄目だったとは優秀なKorean にしてはおかしいですね。どうしたのでしょうか。
  やはり、日本から技術を盗んだものでないと上手く行かないのでしょうか。

  読売新聞より    2020/07/04
  
  韓 国企業の「脱日本依存」いばらの道

 【ソウル=豊浦潤一】韓国のサムスン電子やSKハイニックスなどの半導体メーカーは、日本の対韓輸出管理措置厳格化に対し て在庫でしのぎ、工場の生産停止といった実害は回避した。

 ただ、韓国の全国経済人連合会が外部機関に依頼して6月下旬に行った調査では、対象企業149社のうち、過去1年間に日本 から素材・部品を輸入する際に「困難があった」と回答したのは23・5%に上った。

 韓国企業は、文在寅政権の「脱日本依存」の号令下、素材・部品の日本に代わる輸入先の確保や国産化を進めている。聯合 ニュースによると、今年1~5月にベルギーから輸入した半導体の基板に塗る感光剤「レジスト」の金額は872万1000ドル と昨年同期比で約18倍に急増。輸入全体にベルギー製が占める比率は0・4%から5・8%に増えた。

 ただ、国産化は品目によっては容易でないようだ。SKマテリアルズは6月17日、半導体洗浄などに使う純度99・999% のフッ化水素ガスの量産を始めたと発表した。しかし、「高性能の半導体は、より高純度の日本製で洗浄しないと信号処理でエ ラーが生じる恐れがある」(業界関係者)ため、引き続き日本製に頼らざるを得ない状況だという。

  やはり、開発するよりどうやって盗むかを考えた方が早いのじゃないでしょうか。とは言え、平和ボケ日本も少しは勉強して油断しなくなったのかもしれません。
  と言うか、もう国の崩壊で、そんな心配もしなくて済むのじゃないでしょうか。


★自動車産業の未来は

2020年07月15日 | 中国

  トヨタが何をとち狂ったのかChinaに急激に傾斜しているようです。何か自動車の未来を掴んだのでしょうか。
  と言うか逆としか思えませんが、天下のトヨタがそうするには何か訳があるのかもしれません。
  果たして、最後に笑うのは誰でしょう。

  そんな自動車産業を川口マーンさんが書いてくれたようです。

  それを、宮崎さんが書評で取り上げてくれています。何時ものように宮崎さんの経験からの考察も入っていて面白い。

  それにしても、自動車産業はどうなるのでしょうか。何とも興味を引かれます。EVは本物になるのでしょうか。それとも、環境に踊らされたものとして消滅するのでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)7月8日(水曜日) 通巻第6574号

  書評    

 電気自動車、EVと大騒ぎをしているが、未来はそれほど明るいのか
  EV販売増の舞台裏は政府の介入、補助金、そして強制購入では?

 川口マーン惠美『世界「新」経済戦争』(KADOKAWA)

 マイバッハというのは世界一高価で贅沢なクルマらしい。自動車ファンなら皆が知っている由だが、評者(宮崎)、自動車免許を半世紀以上も前に返上しているので、クルマの種類まではしらなかった。
ところがひょんなハプニングが起こるもので、或るときにマイバッハに乗る機会があった。信号でとまると、わっと人が集まるほど人気だとは、日本にはトヨタのレクサスがあるのに、なぜいまもドイツ車のベンツやBMW信仰なのだろう?
 フェラーリやランバルギーニなど伊太利亜勢も人気を博しているが、本書の主眼はドイツの自動車産業の話である。
 「1882年、四十八歳のゴットリーブ・ダイムラー」は「ビジネス・パートナーだったヴィルヘルム・マイバッハとともに、小型エンジンの開発に取り組んだ」
 そして「奇しくも同じ頃、カール・ベンツがやはり車両用エンジンの開発に挑んでいた」
 いずれ、これら三人の名前が冠せられる名車の誕生に繋がるが、この時期にはお互いに知らず、おなじ夢を描いて、至近距離でそれぞれが独自にクルマの開発に努力していたのだ。
そして「フェルディナント・ポルシェが十九世紀末に造った最初の車」は、電気自動車だった。
 役者がドイツで同時代に勢揃いしていた。ちなみに、もうひとつ有名な商標の「メルセデス」は、自動車レースの愛車に選手で金持ちが娘の名前をつけたのが嚆矢、ダイムラーが商標の権利を買い取ったという経緯もあった。
 のちにヒトラーが号令をかけたフォルクスワーゲンは「国民車」の意味であり、ドイツ自慢の高速道路網、アウトバーンは速度無制限。でも夜間の照明灯がない区間が多いため事故が絶えない。
 学生時代から37年間、スタッツガルトに住んだ川口さんだからこそ、ドイツの自動車産業界の浮沈、その歴史と輝かしくない未来がわかる。
 評者も半世紀ほど前にスタッツガルトで、ベンツ博物館を見学したことがある。ドイツ人は日本車などまったくバカにしていた。フランスでもルノーとプジョーの工場見学をしたが(工業使節団の通訳兼ガイドとしてついていった)、「あれ、日本よりラインが遅いな」というのが率直な感想だった。
直感は当たった。
日本車の大躍進は1970年代から始まった。昨今はフォルクスワーゲンを抜いてトヨタが世界一となった。
 先週、テスラの時価総額がトヨタを上回ったというニュースに接した。驚きではなく、株価とはそういう面妖な動きをするモノで、投資家ではなく投機筋がテスラを餌に大儲けを企んでいるのだろう。
 テスラが牽引する電気自動車、あのはったりが気に入られて、優遇条件で迎えられ、中国で爆発的に売れている。
その仕掛けは補助金と強制であり、欧州勢は出遅れている。
米国はEVへの興味は深くない。ドイツは補助金をつけたが、潤ったのは外国車だった。そもそもドイツはファーウェイの5G排除を決めかねているが、光ファイバー網が遅れており、4G状況にさえない。長距離鉄道にのるとスマホが通信不能となる。鉄道はいまだにコインを投入して切符を買い、改札がある。時代から完全に取り残されているのがドイツの実相だと著者は指摘する。
 さて、電気自動車の未来を、ならば川口さんはどう見ているのか?
 「電気自動車は、世間で思われているほど完璧なものではない。本来ならそれらの問題を、イノベーションをベースにして、環境や経済に考慮しながら解決していくことがベストだと思われるが、現実は、多大な政府の介入で、理想の発展が妨げられているように感じられる。そして、急ぎすぎた電気自動車へのシフトは、多くの弊害を生んでいる」。
 使用する金属資源、電池のレアメタル類などはやくも過剰な高騰を示しているように。
 自動車業界を世界の市場を総括的に比較しながらも、過去、現在、未来をダイナミックに描いた報告である。


  結構クルマ好きだったのですが、マイバッハはお恥ずかしいですが全く知りませんでした。
  それにしても、自動車業界のこれからはどうなるのか。トヨタは生き残れるのか。それとも、クルマ自体が滅びるなんてこともあるのかもしれません。

  やはり、面白いことになりそうな予感がしますね。

さて、どうなるでしょうか!