蔡英文さんが李登輝さんのお見舞いに行ったという記事があった時に、もしかしたらと思ったものですが、やはりもう危篤だったようです。
日本の戦後教育で、信実を教えて貰わなかった所為もあって、台湾が日本の領土であったことも知りませんでした。何ともお恥ずかしい限りです。
李登輝さんが京大で学ばれたのも知りませんでしたし、当然総統になられた経緯もネットで知りました。
日本人が戦後教育で失ったものを持たれていた素晴らしい方だったのも間違い無いでしょう。マハティールさんのように復活して欲しかったですが、こればっかりは無理だったようです。残念です。
産経の河崎さんがそんな李登輝さんの精神を書いてくれています。
【李登輝氏死去】評伝 「公に奉ずる日本精神」説き続けた旧制 高校生 河崎真澄 https://t.co/KdKuZv4wmw
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 30, 2020
産経新聞連載「李登輝秘録」の取材で台北郊外の自宅を訪れたとき、李登輝氏は右手を首まで水平に持ち上げ、 「僕はここまで、22歳まで日本人だったんだ」と話した。
記事の終わりのところです。
「皆さんの偉大な先輩、八田與一のような方々をもう一度、思い出し、勉強し、われわれの生活に取り入れよう」。私心 ではなく「公」のために誠意をもって行動する。戦後の日本人が失った「日本精神」をいまこそ取り戻すよう、李登輝は事あ るごとに日本人に説いたのだ。
台湾における教育改革にも心を砕いた。「(国民党政権の)反日教育をやめさせ、台湾の子供たちに正しく日本と日本人を 理解させなければ」と考え、96年に新たな中学の教科書「認識台湾」を作らせた。それ以前の教育では、大中華主義の歴史 観で台湾の歴史や地理は教えず、日本統治時代は一律に否定していた。
だが李登輝は戦前に普及した教育の制度やインフラ建設など、日本の功績も認める客観的な記述を取り入れて再評価させ た。その結果、若い世代が公平な目で日本を見て判断し、親しみを感じる傾向が強まったという。反日教育を90年代から加 速させた中国や韓国と台湾の差がここにある。
「僕はね、戦後の日本人が失ってしまった純粋な日本精神を、今も持ち続けているんだ。だから政治の苦難も乗り越えられ た」。そう話した李登輝の生き方こそ、今を生きる日本人が手本とすべきものだった。(元台北支局長 河崎真澄、敬称略)
李登輝さんはやはり教育の大事さを知っておりそれを復活することを実践されたということです。これが、日本の政治家との違いです。
その差が、今の日本と台湾の差になっているのでしょう。やはり、教育が一番大事です。