明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



文豪は撮影用に、写るところだけしか作らないつもりであったが、方針を変え、全身作ることにした。私が写るところしか作らないといったら、人形の角度をまったく変えられないほど作らない。現場で欲を出して中途半端に迷わないためである。撮影が終われば、ほかに撮りようがないし、展示することもできないので、頭だけ引っこ抜いて身体は処分してしまうことが多い。今回全身を作ることにしたので、いずれ展示する機会もあるだろう。 少々大きめなので、片手で人形を持って、片手でカメラという方法は取れないかも知れない。人形のサイズが大きくなれば、その分、カメラから遠ざけなければならないし、伸ばした腕で持つには重すぎる可能性もある。めったに使わない三脚など、荷物が増えることになるであろう。もっとも、現場に許可を取っての撮影なので、いつものように、とっとと移動する必要もないのだが。 結局文豪は、私が過去に作ったジャズマンに多くとらせていた、お得意の男性的ポーズにした。男性的といってる時点で、私にはすでに可笑しいのである。

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