明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



戸川安宣さんからコミック・ガンボという無料配布しているコミック誌32号の『人間噂八百』足立淳という漫画をメールにて紹介いただいた。江戸川乱歩のまきの一番最後、「真実はいまもひとつ」を是非見るようにという話であった。色々なところに置かれているようだが、戸川さんからわざわざ紹介いただいたとなると見たくてしょうがない、ギャグ漫画のようなのでなおさらである。先週出たものらしく、手に入るか判らないので、ネットで無料登録して思わず笑ってしまう。 2005年に世田谷文学館にて『SETAGAYA作家のいる風景』という催事があり、以後収蔵される写真作品を、現在の世田谷を背景に人形を撮影したのだが、そのうちの作品で、地元の子供を少年探偵団にみたて、乱歩先生と探偵団が、二十面相を懲らしめるの図を道端で撮影した時、どうやらこの作者は通りかかったらしい。某日18・19・20日参照のこと カメラマンの“私”が、子供達に少年探偵団をやらそうとして、子供が思うように行かないところが描かれている。誰が見ているか判らないものである。作中、住民に怒られて撮影はオシマイとあるが、ここは事実と違う。私一人の撮影なら、馬鹿馬鹿しいことをしてお恥ずかしいと、トットと止めたかもしれないが、現場には文学館の学芸員の方々もいる。私にこんなことをさせているのはこの人たちで、私には何の責任もないのだと、何処吹く風とばかりに撮り終えたのである。

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