明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



首がおおよそ出来上がる。背景の撮影場所は決まっているが、どんな格好をさせて配するかが、なかなか決まらない。特殊なコスチュームの人物なのだが、そこをいいかげんに作るわけにはいかず、調べる時間が必要なので、制作開始を早めた。 始めに思いついたのは、Dが某所の屋根の上に上って大暴れしている所だった。これは面白い、と思っていたのだが、表紙は特集場所を背景に、主役を見せ、なおかつ文字を置くスペースがないといけない。そう考えると、少々無理があるように思われたし、こちらは面白いと思っても、関係各位にけしからん、と怒られるかもしれない。感心されるくらいなら呆れられたい私としては、悩みどころである。 首をポケットにK本に行き、常連に披露。「ほんとに長い顔だ」。明治座の舞台が終ったらしい今拓也さんも久しぶりに。そういえば以前TVで、このDの後援者をやってたではないですか。いつもよりホッピーの瓶を並べている、タクシー運転手のMさんに摑まり、再婚して十数年のかみさんののろけを聞かされる。機嫌がいいと思ったら、娘が都立高に受かったという。それじゃお祝いじゃないですか。こんなところで飲んでないで、と追い出す。その後みんなでT屋へ流れる。私は本日二度目である。主人のHさんにDの首を見せると、「朝見たじゃん」「良く見ろよ、朝とは完成度が全然違うだろ」。私も見せる相手を選ばなければいけない。 みんなが帰った後、コピーライターのKさんと私で客は二人。例によってKさんとHさんが明け方近所の川で、川鵜が極太のウナギを丸呑みしたのを見た、という話になる。だから前にもいったけどさ、私だけじゃなくて、他の人が居る時に、この話をしてみろっていってんだよ。酔っ払いのそんな話だれが信じるかよ。

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