明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


K本の常連が集まり、Mさんのマンションのゲストルームで宴会。19階の高さで、江東区が一望である。こういうところから下を観ていると、パチンコ玉でも落とす奴がいたらどうするんだ、といつも思う。雑多な人間が集まり、馬鹿々しい話に終始しする。たまたま今月25日配布のアダージョで、背景で作業する人物として協力してもらったYさんが、撮影直後に引越しすることになり、色見本を差上げる。小学生の時に特集人物Tにファンレターを出したというYさんには、背景とはいえ、協力してもらったのが良い餞別代わりになった。本日もK本と同じノリで相変わらず楽しく過ごす。一部、奥さんを連れてきた人で、下ネタの切れ味が鈍る人がいたが、それはしかたがない。 帰りの道中『私が作っているのは誰でしょうクイズ』に応募してくれたKさんに、今回クイズは?と聞かれたが、どうも良いヒントが出せそうにないのでやらないと答える。Yが誰だか教えてもかまわなかったが、知りたくないという。かといって、この人物こそ誰だか判らないと、この雑記は退屈である。 
最晩年、口癖のように「惜しいことをした。昔話や方言などに熱を上げるんじゃなかった。もう時間が足りない。」と愚痴をいったそうである。これでYといったらあの人物しかいないだろう。都営地下鉄のフリーペーパーと考えるとシブイ人選である。 それにしても恐ろしい話である。熱を上げるんじゃなかった、という後悔は私の場合はなさそうだが、アレが作りたい、作ればよかったと愚痴っている、己が老後を想像してゾッとするのであった。

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